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国際的な美術品オークションハウス「サザビーズ」で働くには?

国際的な美術品オークションハウス「サザビーズ」で働くには?

2017年5月、ジャン=ミシェル・バスキアの作品を、ファッション通販サイト『ZOZOTOWN』を運営するスタートトゥデイの創業者である前澤友作氏が約123億円で落札したニュースは、記憶に新しいものです。その際、代理人として電話入札で競っている姿が公開されたのが、サザビーズ香港で働いている寺瀬由紀さんです。

前記事では、東京のギャラリー「Take Ninagawa」経営者の蜷川敦子さんに、2018年1月からシーズン2が始まる海外ドラマ『DIVORCE』の主人公フランシスのように、ギャラリストには簡単になれるのかどうかを伺いましたが、今回は、寺瀬由紀さんに、サザビーズで働くことについて訊いてみました。

自分の強みや差別化を理解して形にしていくこと

「サザビーズにもさまざまな部署があって、世界中で広く募集する職種もあります。『DIVORCE』に登場するフランシスは、クライアントデベロップメントのような部署でPR的な仕事なので、今までにそういう仕事をしてきた方に適した仕事なのかもしれません」

そういう寺瀬さんは、現在サザビーズの中で、日本人唯一の現代美術の専門家です。投資銀行のM&Aアドバイザー業務からキャリアをはじめたものの、長年の夢だったアートの仕事をしたいと退職し、ロンドンの大学院で美術の勉強をするために渡航。帰国後、2011年にサザビーズの東京事務所に就職をしました。

彼女にとっての一つの大きな転機は、2014年にファッションディレクターなどマルチに活躍するNIGO®さんの個人コレクションを、サザビーズで特別オークションにて企画・開催したときのこと。「彼が素晴らしいコレクションをお持ちだということを知っていたので、ぜひこの企画をご提案したいと思い、友人に紹介してもらいました」

知り合いに紹介してもらった、というだけで仕事につながるという話ではない。「世界的に有名な方なので、さまざまな方がアプローチをしていると思いましたが、自分ならどんなワクワクする特別な提案ができるかをつねに意識しました。自分の強みや差別化を、しっかり自ら理解して形にしていくことが、一番大切なのではないかと思います。多くの方は能力チャートでまんまるい綺麗な円を目指すと思います。でも本当は、まんまるよりはちょっとどこか尖っていたりその分欠けている部分があった方が、その人の個性となって強みになるのではないでしょうか」

自分しかできないこと。それを見極め、それを強みに生きていく。「言ってみる勇気と、言ったからにはやりきる力。そして、愚直にまじめにやるということが一番大切なのかもしれません」。少しはにかみ気味に、そう付け加えました。

オークションハウスの仕事はプライベートバンカーのような部分も

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©︎Sotheby's

日々アート作品が売買され、それによって価格も変動しています。そのようなめまぐるしい状況に対応できるのは、自身の金融業界で培ったキャリアのバッググラウンドが活きている、と寺瀬さんは言います。コレクターが自分の所有する作品を売る、また次の作品を購入したいと思っているとき、寺瀬さんはコレクターと寄り添い、自分の意見を押し付けることなく、長期的に美術をどう生活の中に取り入れ楽しんでいくか、ということを一番にアドバイスしているのだそう。

「何世代にも渡ってのお付き合いを考えるプライベートバンカーのような要素はあるかもしれません」

ブームを一過性のものにしたくない

バスキアの作品が前澤友作氏に落札された時のことを、寺瀬さんはこう言います。「80年代の時代を象徴したアフリカ系アメリカ人・バスキアの作品を、たった一代で1兆円会社を築き上げた前澤さんが落札されたことは、アート新時代の特徴が集約されているようでした」

オークションのニュースは世界中に流れ、そのことは日本だけでなく、世界中の若い世代に影響を与え、アートへの関心が深まってきているのだとか。

「サザビーズ香港では、2014年くらいまでは中国の現代美術がメインだったのですが、ここ数年は日本人作家の作品取扱いがかなり多くなってきました。日本人の専門家として、このブームを一過性のものにしないようにできればと考えています」

サザビーズで働くには、部署によるが、人脈しかり知識しかり、何か人と違う武器のようなものは必要なようです。でもそれは、サザビーズに限ったことではないかもしれません。

Sotheby's

福永博子

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