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世界一幸せな国デンマークに教わる「ヒュッゲ」な暮らし

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世界一幸せな国デンマークに教わる「ヒュッゲ」な暮らし

あまりに忙しい毎日。ふと、これからの生き方に対して「このままで本当によいのか」と、思う瞬間があるものです。英国版『マリ・クレール』誌のライフスタイル担当編集者であったヘレン・ラッセル著『幸せってなんだっけ 世界一幸福な国での「ヒュッゲ」な1年』より、世界一幸せな国といわれるデンマークの暮らしについて紹介します。

「ヒュッゲ」とは心地よい時間を過ごすこと

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「それじゃ、皆さんどこで何をしているんでしょう?」「『ヒュッゲ』の最中よ」のどに何か少し引っかかるような音を出しながら彼女は言った。「すみません、もう一度言って下さる?」「ヒュッゲ。デンマーク独自のものね」「どういうことでしょう?」「説明は難しいわ。デンマーク人なら誰でも知っているのだけれど、一言で言えば『心地よい時間を過ごす』という感じかしら

39ページより引用

著者はロンドンという大都会で、誰もが憧れる一流ファッション誌の編集者という職を得ていながら、日々、詐欺師のような気分であったといいます。担当する雑誌では、どのようにすれば読者が「全部を手に入れることができるか」を発信。ワークライフバランスを保ちつつ、成功をおさめ、心の健康を維持。そのうえで、最新トレンドを押さえて、きらびやかな生活を送るためのハウツー、という記事を日夜書いていたのだとか。

しかし、著者の現実は、大学の奨学金を返済しながら、相当量のカフェインに依存。10年以上のキャリアを積んで、やりたかった仕事を手に入れたものの、ハッピーとは決していえない毎日を過ごしていたようです。

ある日、夫に転職の声がかかり、デンマークに行くという選択肢が浮上します。迷いに迷いつつも、新たな人生の扉を開くことを選択した2人。たどり着いたデンマークで、「ヒュッゲ(心地よい時間を過ごす)」という聞きなれない言葉を耳にしたのだといいます。

デンマーク的に暮らすコツ

ロンドンからデンマークに移り住んだ著者は、デンマーク的に暮らすコツとして、以下のことをあげています。

1. 信頼する(もっと信頼する)2.「ヒュッゲ」をする3. 体を使う4. 美に触れる5. 選択肢を減らす6. 誇りを持つ7. 家族を大事にする8. すべての職業を尊敬する9. 遊ぶ10. シェアする

美に触れるという考え方は、さまざまな北欧デザインを見ていれば、うなずけるところです。美しく優れたアートやデザインを生活の周辺に常に置いているデンマーク人は、幸せな気持ちになる感覚が磨かれているのかもしれません。これを裏付ける研究結果もあります。

ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンの研究者がこの現象について2011年に調査を行い、人は何か美しいものを見ると脳内のドーパミンが刺激され、より幸せな気持ちになることを検証した(ペストリーと同じ! )。同調査によれば、素晴らしいアートやデザインは恋愛しているときと同じ脳の活動を誘発することもあるそうだ。(中略)近年のユーロバロメーター調査によれば、デンマーク人はEU内でも最も幸せな労働者であり、Randstand.comの調査でもデンマークの労働者は世界一幸福であるという結果が出ている。

48・87ページより引用

そして、統計的にも、デンマークの労働者は世界一幸せであるといいきれるようです。デンマーク人は、家族を大切にすることや、遊ぶことをことを重要視し、ワークライフバランスを保っているからです。

デンマークの意外な一面

平等の国、皆がうらやむワークライフバランスの国、寛容な福祉大国......。そんな国にも、その土地ならではの問題があるようです。デンマークには、いまだに魔女狩りの名残で、人形を燃やして集う夏至の祭りのようなものがあることを著者は記しています。明るい先進的な面だけではないデンマークの側面に気づいた著者は、ちょっと失望したといいます。

しかし、このような過去の歴史に根付く思想と戦う女性たちがデンマークにもいます。本当の意味での男女平等を目指して、頑張っている女性が北欧にもいるということ、意外な事実です。

幸せってなんだっけ 世界一幸福な国での「ヒュッゲ」な1年

著者:ヘレン・ラッセル発行:CCCメディアハウス定価:1,850円(税別)

photo by Gettyimages

ナカセコ エミコ

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