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継続する成果を上げるなら、ヒューマンな職場づくりを [Richard Branson Column]

Richard Branson Column

継続する成果を上げるなら、ヒューマンな職場づくりを [Richard Branson Column]

イギリスの実業家でヴァージン・グループ創始者・会長のリチャード・ブランソンが、ビジネスパーソンや起業家の質問に応えます。

Q:働く人を最優先するビジネスカルチャーをとり入れることを、収益アップに直結しないからといってためらう人には、どのようなアドバイスをしますか?(ローリー・マクギー/ルーマニア)

人は単なる資源ではない

A:ローリーさん、いい質問をありがとう。たくさんのビジネスリーダーに同じことを聞かれますが、僕の答えはいつも同じです。事業の成功の鍵を握るのは「人」。これにつきます。いうまでもないことですが、働く人の面倒を見れば、お客さんも、そして売上もうまくいくのです。

健康でハッピーなワーカーは、やる気に満ちたワーカーです。そしてやる気があって目的が明確なワーカーは、仕事をきちんとやるだけでなく、イノベーションを起こして可能性を追求し続けます。

人は資源ではありません。彼らはチェンジメーカーなのです。ですから彼らの能力が最高に引き出されるようにすれば、自然と売上にも良い影響がもたらされます。ワーカーを有能な大人として接すれば、彼らは有能な大人として、あなたのビジネスにプラスになる意思決定をしてくれるでしょう。

幸せの連鎖の公式

ヴァージンは1970年から事業をしてきて、このことを身をもって知っています。僕らは社員に、自由かつ創造的に考える力を与えています。もっとも重要なのは、パーソナリティを活かして、自然体でいることを奨励されているということです。ヴァージンがロンドンからオーストラリアのアウトバック、デュバイ、南アフリカと世界中の地域に拡大することができたのは、そうした社員の創意があったからこそです。

多くのビジネスリーダーは驚くかもしれませんが、ヴァージンが第一に考えているのはお客様ではありません。僕らの優先順位は、第一に働く人第二にお客様第三にシェアホルダーです。これはシンプルな公式に基づいたものです。「ハッピーなスタッフはお客様をハッピーにする、ハッピーなお客様はシェアホルダーをハッピーにする。そしてそのすべてが、創設者をハッピーにする!」

働く人の健康や福利厚生に配慮しない企業は、サービスの劣化によりお客様を失います。不満だらけの従業員がたった一人いるだけで、何人ものお客様のブランド体験が損なわれる恐れがあるのです。

100% Human at Workキャンペーン

スタッフに投資する理由がもっと知りたいのであれば、Virgin Uniteが支援しているB Teamの100% Human at Workキャンペーンをチェックしてください。僕が共同創設し、共同理事を務めるB Teamは、世界のビジネスリーダーを集め、地球と人々のためにもっといいビジネスのやり方を作り出すことを目的とした、非営利のイニシアチブです。

キャンペーンの目的は、「100% human at work(職場でも100%ヒューマン)」な企業を作ること。つまり人間を資源のように扱うのではなく、人間らしく接するということです。そのために150社以上の国際企業に参加してもらい、革新的で人間を大事にしたピープル・プラクティスを作る意欲を持つコミュニティを作りました。

休暇無制限を決行

僕らのロンドン本社のVirgin Managementがそのいい例です。このチームにはリラックスしながらもエキサイティングな雰囲気があります。服装も自由だし、柔軟な働き方休暇の制限もないなど、規則も革新的です。

休暇無制限の規則を2014年に採用した時は、ビジネス界で話題になり、真っ二つの反応がありました。こうしたやり方に絶対的に反対という人もいたし、こんなやり方が可能なわけがないという人もいました。

そんな論争をよそに、僕らはこれを決行しました。柔軟な仕事のやり方は、スマートな仕事のやり方だと信じていたからです。ヴァージンでは、選択肢を与えることは、社員にいい意思決定をするための力を与えることだと考えていますから、ありきたりのやり方はしないようにしているのです。

柔軟なビジネスは素晴らしい人材をひきつける

このことは、僕らの会社に素晴らしい人材が集まってくる理由のひとつです。柔軟でオープンなビジネスは、才能ある人をひきつけるのです。今までのやり方を押しつけるのでは、反感を買うだけです。

柔軟な勤務体系があることで、ヴァージンの社員は職場と家庭のワークライフバランスをうまくとる方法を考えますから、結果的には満足度も生産性も向上します。産業、組織や個人によっては柔軟な働き方が適切でない場合もあるでしょうが、僕らはうまくいっています。社員はいい判断をしてくれると信頼すれば、彼らはそれに応えるのです。

ローリーさん、利益のためには、利益や利潤性を最大化することだけにとらわれないのが一番です。売上よりも働く人を大切にする組織は、様々なやり方で利益を上げることができます。すぐに数字には反映されないけれど、継続的な成果を上げることができるのです。

ヴァージンを今日のブランドとビジネスに育て上げるには、50年の月日がかかりました。叶わないことですが、次の半世紀にどうなるか、見ることができたらなぁと思います。でもどうなろうと、ヴァージンは前進し続けるでしょう。僕らが働く人を一番大切にしている限りは。

Good luck!

リチャード・ブランソン

イギリスの実業家で、ヴァージン・グループの創設者・会長。ヴァージン・レコードを筆頭に、航空産業、携帯電話、出版、金融から、飲料水、宇宙旅行まで幅広い分野で事業を展開。気球で太平洋横断に挑戦するなど冒険家としても有名である。鋭い洞察力、ユーモアに富んだ発言と自由な生き方で世界中に根強いファンを持つ。

© 2017 Richard Branson, Distributed by The New York Times Syndicate [原文:Your No.1 Priority/執筆:Richard Branson] (翻訳:スマキ ミカ) photo by Getty Images

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