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経済ニュースを効率的に読みこなすコツをプロが伝授!

経済ニュースを効率的に読みこなすコツをプロが伝授!

じつは経済ニュースをあまり読みこなせていない、という悩みを人知れず抱えている女性は多いかもしれません。手のひらのスマホから膨大な量の情報にアクセスできる現代。便利ですが、どこから手をつけたらよいのか判断するのが難しいというデメリットもあります。

そこで今回は、マネックス証券チーフ・アナリストの大槻奈那さんに、忙しいキャリア女性が効率的に経済ニュースを読みこなすコツを伝授していただきました。

初心者が押さえるべき3つのポイント

毎日流れてくる膨大な経済ニュース。新聞も、細かい文字でびっしりと埋め尽くされています。「時間がないので全部読むのは無理」という人は、要点だけざっくりとおさえておきましょう。大槻さんによると、重要なポイントは3つ。

一つめは、モノの値段(物価)。買い物をしたり食事をしたりするときに、値段を注意深くチェックするようにしましょう。とくに、ネット通販の影響を受けにくい外食産業を見るのがおすすめ。レストランやカフェの人の入り、メニューの値段の変動などで経済の動きを感じてください。初心者の方は、ニュースを読むときに実体験と結びつけるようにすると、経済をよりリアルに感じることができて把握しやすいでしょう。

二つめは、経済の成長率。四半期ごとに発表されるGDP(国内総生産)などの数値をチェック。サービスや商品で生まれた付加価値の合算値という意味で、一つめの物価とも結びつけながら経済の伸びを体感してください。三つめは、日銀の政策の動きです。三つのポイントの中ではこれが一番難しく感じられるかもしれませんので、楽しめるよう工夫を。文字のニュースを読むだけだと味気なく思えるかもしれませんが、動画ニュースで人の表情や声のトーン、行間を一緒にチェックすると頭への入り方がまったく違います。

最近では、日銀の黒田総裁の表情をAIで解析して政策を予想するという研究も話題になりましたよね。総理大臣の演説も、文字と映像ではまったく受ける印象が違うと思います。このように、経済ニュースを多面的にみるように工夫すると、ビビッドに感じられるでしょう。この三つのポイントは、日本の経済の方向性(良くなっているか、悪くなっているか)を大まかにとらえるために大切です。これさえおさえておけば、方向性を間違ってとらえることはまずないでしょう」

朝一番に3行ニュースをチェック

忙しくてニュースを読む十分な時間がとれないときは、どうしたらよいのでしょう?

「私はアナリストなのでできれば隅々まで読んでほしいですが(笑)、どうしても時間がなければ3行ニュースだけでも読みましょう。よくネットニュースなどで、冒頭で要点を3行くらいにまとめている形式のものがあります。電車通勤している人は、通勤時間の5~10分をニュースチェックの時間に充ててみましょう。

個人的には、あえて興味がないが重要なものから読むのがおすすめ。好きな分野の記事は、後回しにしても必ず読むからです。先ほど挙げた3つのポイントに絡んでいるニュースについては、優先的に読むように。朝一番の頭が冴えている時間なら、記憶に残りやすいです。

また、多忙なときは24時間放送しているニュース動画も便利。ツイッターのニュースアカウントをフォローするのもよいですね。また、マネックス証券をはじめ証券各社では毎日メルマガ配信もしています。登録すれば、ニュースだけでなく各アナリストのレポートも配信されますので、毎日ニュースを読む習慣をつくるのに役立ててください」

中級者は政治ニュースもセットで読む

では、普段から経済ニュースをチェックしている中級者におすすめの読み方は?

経済と両輪で政治ニュースもチェックすること。最近はとくに、マーケットが政治ニュース(とりわけ海外の政治)に敏感に反応して動いています。どちらかというと、政治リスクとしてマイナス要因になることが多いですね。政治ニュースに関しては、個人的には紙の新聞の方が把握しやすいと思います。なぜなら、文字の大きさで重要度を教えてくれるから。これは、情報が溢れる時代においては大変わかりやすいと言えるでしょう」

上記のアドバイスを参考に、経済の動きをあらゆる角度から見てみると楽しく学ぶことができるでしょう。

20171223_news_1.jpg大槻奈那(おおつき・なな)さんマネックス証券 執行役員/チーフ・アナリスト

東京大学文学部卒業。邦銀勤務の後、ロンドン・ビジネス・スクールにて経営学修士(MBA)を取得。格付け会社スタンダード&プアーズ、UBS、メリルリンチにてアナリスト業務に従事。2016年1月より現職。名古屋商科大学経済学部教授を兼務。東京都公金管理運用アドバイザリーボード委員、貯金保険機構運営委員、財政制度審議会分科会委員。テレビ東京「ニュースモーニングサテライト」等、メディアへの出演も多数。

photo by Gettyimages

吉野潤子

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