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専門家が提唱する「地下鉄コンドーム」って何? [The New York Times]

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専門家が提唱する「地下鉄コンドーム」って何? [The New York Times]

Q:私は公共交通機関を毎日利用しています。ステンレスのポールを触るときに手袋をはめたりしてバリアをするのは、細菌に触れる可能性を減らす効果がありますか?

A:はい、手に細菌が付かないように何らかのバリアをすることは、感染を防ぐのに役立ちます──専門家らはこう言うが、こうした対策に本当に効果があるのかどうかは明らかではない。

コロンビア大学メールマン公衆衛生大学院のイアン・リプキン教授(疫学)は、「地下鉄コンドーム」と自身で名付けたものを誰かに発明してほしいと思っている。細菌を防御するために手にすっぽりはめることのできるアイテムだ。

紫外線が届かず殺菌されない

ニューヨーク市内で細菌の調査をしているリプキン教授は、交通機関のポールをつかむときは常に手袋や何らかの物理的なバリアを用いている。

「あらゆる種類のバクテリアやウイルスが表面に付着している」と、リプキン教授は言う。教授によれば、郵便ポストのハンドルなど屋外にあるものは日光の紫外線によって殺菌されるが、地下深くではそうした自然の防御機能が働かないという。

「地下鉄コンドーム」がない現状では、公共物に触れた後はできるだけすぐに手を洗い、それまでは手で目や口に触れないようにするといい、とリプキン教授はアドバイスする。教授本人はポールを手で握るのではなく、肘をポールにからめるようにしているという。肘からは感染しにくいからだ。

電車の中もオフィスも同じ?

ハーバード大学T.H.チャン公衆衛生大学院の計算生物学者カーティス・ハッテンホーワー氏は、リプキン教授のアドバイスに賛成するものの、自身は公共物から細菌をもらうことにそれほど不安を感じていない。

ハッテンホーワー氏がボストンの地下鉄で行った調査では、みつかった細菌はオフィスなど人が集まる場所で通常発見されるものと同じだったという。

風邪が流行する時期や、明らかに体調が悪そうな人と同じポールを触れたときはいつもより気をつけると、ハッテンホーワー氏は言う。自分が風邪をひいた場合は頻繁に手を洗い、くしゃみをするときはてのひらに向かってしないようにするなど、周囲への気遣いが大切だ。

とはいえ、一般的には通勤中よりも病院に行ったときのほうが病原菌に感染しやすいとハッテンホーワー氏は指摘する。「地下鉄の中で病原菌に触れることがないとは言えないが、他の環境と大差はない」

© 2017 The New York Times News Service[原文:Can You Prevent Picking Up Germs on the Subway?/執筆:Karen Weintraub](翻訳:Masako. M)

Photo by Shutterstock

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