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世界をクリーンエネルギーで満たそう [Richard Branson Column]

Richard Branson Column

世界をクリーンエネルギーで満たそう [Richard Branson Column]

イギリスの実業家でヴァージン・グループ創始者・会長であるリチャード・ブランソン氏が、成功に裏づけされた大胆かつ自由なビジネス哲学を語ります。

2017年3月、People's Climate March(世界的な気候変動の環境対策を求めるデモ行動)に参加するため、20万人がワシントンD.C.に集まりました。僕はその大勢の人を見て、今日僕らが直面する重要な問題について考えました。この世界はどうしたら低炭素経済に転換しながら、国々が望むような成長を促すことができるのだろう?

新しいビジネスのチャンスがいっぱいのエネルギー市場

クリーンエネルギーへの転換やCO2規制は、経済成長を邪魔する足かせとなるだろうかと、僕はよく聞かれます。地球温暖化懐疑論者や石油産業から恩恵を受けている人は、このことをよく論じたがります。僕はこの問題について意見を述べる時に、Rocky Mountain InstituteやCarbon War Roomが行った調査に触れ、クリーンエネルギー革命は、経済的・社会的にもたくさんのチャンスをもたらすことを指摘します。

クリーンエネルギーへの取り組みを支援する消費者は多いのです。起業家にとってエネルギー市場は、革新的な製品やサービスを提供する新しいビジネスのチャンスにあふれています。

目指せネット・ゼロ・エミッション

2015年、197か国がパリ協定に署名し、気候変動について野心的な目標を掲げました。そのひとつが2050年までにネット・ゼロ・エミッション(人為的CO2排出量を、人為的吸収量で相殺する)を達成し、気温上昇を2度以下に抑えるというものです。僕は社会がこうした目標を達成するためには、ビジネスセクターがリーダーシップをとることが重要だと考えています。投資や消費者の教育、リサーチやイノベーションの長期的支援を通じて、変化を後押しするのです。そしてこれを、直ちに始めなければなりません。

経済を成長させながら誰もにクリーンエネルギーを提供し、パリ協定の目標を達成することは、技術的にも経済的にも可能です。ただしそれを実現するには、ビジネスや消費者の行動が、大きく変わる必要があるのです。

今すぐ始めよう、エネルギー移行計画

British Energy Transitions Commission(英国エネルギー移行委員会)のチェアマンであるアデア・ターナーが発表した計画が、優れた指針となるでしょう。

クリーン電力

風力や太陽光から得る電力、そしてその電力を蓄えるバッテリーのコストを低減していけば、90%の電力を持続可能な方法で供給できるネットワークを、15年以内に構築することが可能でしょう。化石燃料から得る電力と同等のコストで、電力を広く生産することも近い将来に実現できるかもしれません。

脱炭素

クリーンな電力を、建物や交通システムへの電力供給に使えるようにします。電気自動車は、クリーンエネルギーが手に入りやすくなるにつれて普及しました。これと同様に、クリーンエネルギーによりもっと様々な需要を生み出すことができます。

エネルギー生産性

効率と技術を高めて、エネルギー生産性上昇率を年3%に保つ必要があります。これは効率のよい電気機器や家電、生産システムを作ることで、達成できるでしょう。また、建物、住宅、産業施設なども見直して、改善できる点を見極めるべきです。つまり、エネルギー1キロジュール(ジュールは熱量の単位)をもっと有効に使う方法をたくさん見つけるのです!

テックを改善

バイオエネルギーや水素燃料を扱う技術を大急ぎで発展させて、熱エネルギーの需要を満たさなければなりません。例えばの製鋼工程では高温が必要となるため電力が使えず、石炭がよく使用されます。このような産業において炭素燃料を使い続けるのであれば、炭素の捕捉と除去の技術を開発して、熱エネルギーを使う工場内で脱炭素を進めなければなりません

最適化

僕は長年にわたって、産業を石炭から脱却へとプッシュし、炭鉱で働く人たちが風力や太陽光のようなクリーンセクターでの新しい仕事に就けるよう訓練してはどうかと話してきました。こうした訓練をすれば、クリーンエネルギーを取り入れる斬新な方法が、現場で働く人たちによって作り出されていく可能性もあります。さらに(特に米国政府によく聞いてほしい!)、需要を超えるエネルギーを毎年作ることができれば、エネルギー全体の値段が下がり、みんながその恩恵を得るのです。それができなければ、光熱費は再び高騰するかもしれません。

僕らはすでに、世界経済を炭素から遠ざけるためのステップを踏み出しています。政府、投資家、ビジネスが協力して、こうしたイニシアチブを実行するように、正しい方向へとみんなでプッシュしていきましょう。

始めるのは、今!

リチャード・ブランソン

イギリスの実業家で、ヴァージン・グループの創設者・会長。ヴァージン・レコードを筆頭に、航空産業、携帯電話、出版、金融から、飲料水、宇宙旅行まで幅広い分野で事業を展開。気球で太平洋横断に挑戦するなど冒険家としても有名である。鋭い洞察力、ユーモアに富んだ発言と自由な生き方で世界中に根強いファンを持つ。

© 2017 Richard Branson, Distributed by The New York Times Syndicate [原文:The Path to a Cleaner, Energy-Abundant World / 執筆:Richard Branson] (翻訳:スマキ ミカ) photo by Getty Images

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