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噂のAmazon Go、NYタイムズ記者が行ってみた [New York Times]

The New York Times

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これは普通の店じゃない。アマゾンの実店舗Amazon Goでまずそう気づくのは入口だ。まるで地下鉄の駅に入るような感じなのだ。入口に整然とゲートが並び、スマホに店のアプリをインストールしている人だけが入れるようになっている。

改札のような入口の向こうには……

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店の入口に駅の改札のように並ぶゲート。スマホにアプリの入っている人のみ入店できる。(Kyle Johnson for The New York Times)

1,800平方フィートのミニマーケットの中は、通常のコンビニエンスストアで置いているような食料品が、棚にぎっしり並んでいる。炭酸飲料、ポテトチップス、ケチャップなど。それと同時に、アマゾンが所有するスーパーマーケット、ホールフーズで売っているような食品も見える。

他にはないショッピング体験を可能にしているのは、表面には見えないテクノロジーだ。店内にはレジもキャッシャーも見えない。客は買物を終えると、クレジットカードを取り出すことすらなく、入ってきたのと同じゲートから出て行く。店から持ち出したものの代金は、自動的にアマゾンのアカウントに課金される。

ズラリ並んだカメラが見ている

2018年1月22日(月曜日)、初のAmazon Goがオープンした。それに先立ち、エグゼクティブのジアナ・プエリニが、シアトルのダウンタウンの店を案内してくれた。Amazon Goには、ショッピングカートやカゴがない。支払いが自動化されているのだから、使う意味がないのだ。買物客は商品を直接ショッピングバッグに入れて、そのまま出ていく。アマゾンによると、客が棚から商品を取り出すたびに、その製品が自動的に彼らのオンラインアカウントに入る。製品を棚に戻せば、バーチャルバスケットからも取り除かれる。

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(Kyle Johnson/The New York Times)

こうしたテクノロジーは目に見えないが、ひとつだけ可視化されているものがあるとしたら、棚の上方に何列も取り付けられた小さなカメラだ。店内の隅々まで、数百もある。アマゾンはシステムの仕組みをあまり明かさない。洗練されたコンピュータ・ビジョンと機械学習ソフトウェアを使っていると言うだけだ。どういう意味かというと、アマゾンのテクノロジーは、スープの缶やナッツの袋に特別なチップをつけなくとも、店の全商品を見て特定できるということだ。

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(Kyle Johnson/The New York Times)

2016年、米国では350万人がレジ係として働いている。Amazon Goが採用するテクノロジーが普及すれば、彼らは仕事を失うかもしれない。現時点では、アマゾンはこのテクノロジーは働く人の役割を変えるだけだとしている。倉庫の自動化が労働者に与えた影響についても、同じように言っている。「スタッフを違ったタイプの仕事に配置して、カスタマー体験を向上させています」とプエリニは述べた。

彼女の言う「違ったタイプの仕事」には、棚の商品を補充したり、スマホ操作に関わる客の問題を解決したりといったことがある。店内には商品探しを手伝ってくれるスタッフが何人もいるし、隣のキッチンではシェフが販売用の食べ物を調理している。レジ係がいないので、アルコール売場にスタッフがいて、ビールやワインを棚から取ろうとする人の年齢確認を行なっている。

現金もクレカも出さずにスルー

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ショッピングカートやカゴは不要。商品は直接ショッピングバッグに入れる。(Kyle Johnson for The New York Times)

スーパーマーケットを利用する人ならば、レジの列が詰まったり、セルフチェックアウトでもたもたする人がいたりと、レジに並んでイライラする気持ちがわかるだろう。Amazon Goのチェックアウト(これ以外にいい言葉が見つからない)は、万引きをしたような感覚だ。数分後にアマゾンから電子的にレシートが送られてくるまで、その気分は消えない。

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(Kyle Johnson/The New York Times)

でもAmazon Goで万引きをするのは容易でない。アマゾンの許可を得て、私はカメラシステムを騙すことができるか試してみた。棚のバニラソーダ4本セットにショッピングバッグを巻きつけから下ろし、抱え込んで店を出てみた。アマゾンはちゃんと課金していた。

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(Kyle Johnson/The New York Times)

答えのない大きな問いは、アマゾンがこのテクノロジーをどこに持って行くつもりなのかということだ。アマゾンは、Amazon Goの店舗をもっと増やすとも、他にはない面白い店にしておくとも言わない。ホールフーズの店舗でこのテクノロジーを使ったらどうなるんだろうとも思うが、プエリニは「そういう計画は一切ない」と言った。

アマゾンはクラウドサービスを他の企業に販売しているが、それと同様にこのシステムを、他の小売業者に売るのではないかという推測もある。そんな話はともかく、Amazon Goで買物する時は気をつけた方がいい。目の前で清算されないため、つい買い過ぎてしまいそうだ。

© 2018 New York Times News Service[原文:Inside Amazon’s Store of the Future: No Lines, No Cashiers/Nick Wingfield](翻訳:スマキ ミカ)

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