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ボディコンシャスな意匠に思いを馳せて。アズディン・アライアの回顧展

2017年11月、ファッション・デザイナー、アズディン・アライアの訃報が届きました。

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©Lord Snowdon 1990

服を美しく着るうえで、シルエットは非常に大切な要素。以前、「○○シルエットなら、どこのブランドを選ぶ?」という取材を行った際、ある女性スタイリストが推薦してくれたのが「フィット&フレアなら、絶対にアズディン・アライア」でした。理由は「アライアは女性の身体が描くラインを知り尽くしているから、彼のウェアは優しく身体に寄り添って、女性を美しく見せてくれるんです」。

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以下、すべて「アズディン・アライア『私はクチュリエ』」展より。展示作は白と黒にフィーチャー。

彫刻家を目指した若き日。ファッション界への転身

アズディン・アライアは、ボディコンスタイルの先駆者とも呼ばれた人物。そこには彼の経歴が大きく関わっていて、アライアは彫刻家を目指していました。自分の才能をもっといかそうと、彼はファッションの道へと進み、仕立て屋のアシスタントから経歴をスタートさせます。彼の仕事ぶりはディオールやギ・ラロッシュらによって評価され、彼らのもとで多くの人脈を築き、1980年、自身の名を冠したブランドでプレタポルテ・コレクションを発表、大成功を収めました。以来、アライアは、身体にぴったりとフィットする、ウェストを絞ったフレアなシェイプ=女性がもっとも美しく見えるデザインを追求してきたのです。

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文化的分野での活発な動きと、展覧会の開催

ファッション・デザイナーとして自ら創造活動に従事する一方、アライアはアートや建築、音楽など、文化的分野における熱心なコレクターでもありました。彼は自身の作品やアートの所蔵品の保存と一般公開を目的に、2007年、画家のクリストフ・フォン・ウェイエと、出版者のカルラ・ソツァーニとともに、アソシエーション・アズディン・アライアを設立

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現在、同アソシエーション主催による回顧展「アズディン・アライア『私はクチュリエ』」が開催されています。1981年から現在までの作品40点以上が展示されるほか、彼が手がけた最期のショーのラストルックでナオミ・キャンベルが着用したブラックドレスなど、ブランドのアイコニックな作品が登場。アライアの彫刻的なデザイン面が強調されたラインナップとなっています。会場はパリ・マレ地区にあるアライアの店舗兼アトリエであり、自宅だった場所。エッフェル塔の建設と同時期に造られた、石を基調とした建物で、その穏やかな佇まいはアライア本人のよう。

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また、5月からはロンドンでも展覧会が開催されます。こちらは生前のアライアが企画していたもので、彼のクリエイションのプロセスなどをたどる内容です。 パリとロンドン、そのどちらの展覧会においても、アズディン・アライアという偉大なるデザイナーと同じ時代を生き、彼のクリエイションをオンタイムで見ることができたことを喜ばしく感じると同時に、亡くなられた損失の大きさに気づかされるはず。

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今後は彼のチームのメンバーが作品発表を続けていくそうですが、アライア本人がデザインをしたウェアは手に入りません。冒頭のスタイリスト取材を行ったのは、2016年。話を聞いた時点で、すぐに1着でもいいから買っておけばよかった……。後悔先に立たず。パリかロンドンの展覧会で、しみじみ、アライアに思いを馳せようと思います。

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アズディン・アライア『私はクチュリエ』

期間:〜2018年6月10日(日) / 場所:18 Rue de la Verrerie, 75004 Paris

アズディン・アライア『ザ・クチュリエ』

期間:2018年5月10日(木)〜10月7日(日) / 場所:224-238 Kensington High Street, Kensington, London W8 6AG

多田亜矢子

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