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究極のセルフマネジメント、「うつ」を食事でなんとかする

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ある日、部下が急に会社に来なくなった、原因はうつ(鬱)。残念ながら、よく聞く話です。実際に、私も一回だけではなく、体験したことがあります。今の社会は、大なり小なりのメンタル不調を、誰もが抱えているのではないでしょうか。誰もがうつになる可能性を持っている時代、うつ対策は究極のセルフマネジメントであるといえるでしょう。

薬を使わない精神科医として知られる宮島賢也著『薬を使わず自分のうつを治した精神科医のうつが消える食事』より、うつを解消する食事法についてご紹介します。

まずは「腹八分目」から始める

僕は7年もの間、うつの症状にもがき、苦しんできました。そして、うつ病の患者さんと同じように、自分を変えることができずにいました。その間、クスリを服用していましたが、いくら飲み続けても、うつが治ることはありませんでした。薬を飲めば症状はやわらぎますが、対症療法のため、どうしても根治にはいたらなかったのです。そんな僕を救ってくれたのが、食事でした。(中略)

そのために必要なことは以下の2点。

①毒になる食べ物は摂らない → 果実と生野菜、玄米の食生活にする

②溜まった毒はすぐに外に出す → 水をたっぷり飲み、午後8時以降はなるべく食べない

3~4ページより引用

職場のうつは、もちろん本人が一番つらいものですが、ある日急に来なくなった人材のカバーをする周囲もつらい。もっといえば、責任を問われる管理者のメンタルも蝕む、という究極の悪循環を生み出します。管理職は、業績をあげることも大切ですが、起こり得るマイナスを未然に防ぐ対策も同時に進める必要がある時代です。

著者は、精神科医でありつつ、自身も7年もの間うつに悩まされました。その突破口となったのが、食事であったといいます。これを続けるポイントとしてあげているのは、ルールをゆるく、ということ。ストイックにしすぎずに、果物、野菜、玄米中心の食事を心がけていると、胃腸への負担が減って体が軽くなり、積極的な気持ちになってくる。身体の見直しから、心の立ち直りのきっかけにつながっていったようです。

しかし、空腹でイライラするということも十分に考えられます。そこで大切なのが「腹八分目」。ほどよい満腹感の中に、少し胃腸に空き室を作っておく。体への負担を一部屋分だけ減らすことから、まずは始めてみたいものです。

幸せホルモンをアップさせる発酵食品

うつによって心と体がスムーズに活動できなくなるのは、ストレスによって脳の活動を里恵ている神経伝達物質と深い結びつきがあるのが、実は、腸です。(中略)

ところが、近年、腸の研究がさまざまに行われるようになり、腸と脳は互いに情報を送り合って、脳の働きに腸が影響を与えているということがわかってきたのです。

74~75ページより引用

脳と腸がつながっているということは、私たちも耳にしたことがあります。腸の神経が乱れれば、脳の神経系にも影響を及ぼすと著者はいいます。

腸内フローラの乱れは、精神面に関わる神経伝達物質セロトニンの減少を引き起こすのだとか。セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれていて、増えると心が落ち着いてくるといいます。

それでは、腸が喜ぶ食事には、どんなものがあるのでしょうか。分かりやすいところで、やはり発酵食品。動物性のものではヨーグルト、チーズ、サワークリーム、植物性のものでは納豆、味噌、ぬか漬け、ザワークラフトなど。発酵食品は、腸の善玉菌を増やして腸内フローラを改善。すると、脳が活発になり、免疫力が高まるといいます。気をつけなくてはならないのはコンビニの食品で、食品添加物の摂取は、腸内の悪玉菌を増やしてしまうといいます。

とはいえ、「ねばならない」は逆効果。神経質になりすぎずに、ザックリととらえてやってみるくらいが、著者曰くちょうどよいのだとか。

うつ対策は、セルフマネジメントであり、長い目で見れば、部署や部下を守ることにつながります。食事に少しだけ気をつけて、ヘルシーなビジネスを展開していきたいものです。


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薬を使わず自分のうつを治した精神科医のうつが消える食事

著者: 宮島賢也/発行:アスコム/定価:1,200円(税別)



photo by Getty Images


Writing byナカセコ エミコ

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