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ビジネスで失敗した時の、しなやかな立ち直り方

仕事の本棚

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責任ある立場になってくると、プロジェクトの大失敗から部下のちょっとしたミスまで、潔く引き受けなくてはならないシーンが多くあります。そうした積み重ねを経て、ビジネスで負った自信喪失感というものは、なかなか回復できないものです。

藤由達藏著『自分になかなか自信をもてないあなたへ』 より、ビジネスミスで失った自信を取り戻す心の持ち方をご紹介します。

「しなやか」に立ち直る

世の中にはいろいろな人がいます。いろいろなことが起こります。
ショックを受けることもあるし、感情的に大きく揺さぶられることもあります。それでも一時的に落ち込むことはあっても、しばらくしたらまた元気を取り戻すことができるのが、「本当の自信をもつ人」です。(中略)
それでもまた立ち上がる強さをもっている人。揺らいで、壊れそうになっても再び立ち上がれる勇気をもっている人。最近は「レジリエンス」という言葉も使われているようですが、そんな人は、しなやかな自信をもっている人です。

36~37ページより引用

ビジネスの場において、なかなか受け入れがたい現実に直面して、自信が大きく揺らぐことがあります。根っから自信に満ち溢れて堂々としている人も、なかにはいるのかもしれませんが、本当の自信を持つ人とは、以下の3つのことを充たしている人であると著者はいいます。

1.自分が人生の主人公である、ことを知っている(主体感)
2.心底自分を肯定し受容している(肯定感)
3.どんな時でもできることがあるのだ、と実感している(有能感)

たしかにそのように自然に思うことができれば素敵ですが、簡単にそうはならないのが人間というものです。

自信を失い、感情的になったときには、「しなやか」を意識することが大切。「しなやか」というのは、柔らかく形を変えることがあっても、また元に戻る力があることを指しています。柔軟な復元力は、強靭さにも通じていくのかもしれません。

順風のときもあれば、逆風のときもある。時の運を受け入れて、うまくいかないときはチャンスを待つ。心を「しなやか」に保つことで、失った自信を無理なく立て直すことができそうです。

自分へのダメ出しは「自分いじめ」

まじめな方や、自分に厳しい人ほど「欠点探し」や「失敗探し」をしてしまいますが、度を過ぎれば、これは「自分へのいじめ」になります。
親友に同じことをやったらどうなるかを、想像してみればよくわかると思います。親友に会うたびに必要以上に欠点をあげつらい、失敗を指摘したらどうでしょうか。きっと険悪な関係に陥ってしまうでしょう

79ページより引用

日本を含めた7か国で実施した、満13~29歳の若者を対象とした意識調査において、日本は諸外国と比べて、自己を肯定的にとらえている割合が低いといわれているそうです。日本の社会においては、自信あふれる態度よりも、謙虚な態度のほうが概ね美徳と受け入れられる傾向があるせいかもしれません。たしかに、私の周囲にも、まじめで几帳面な人ほど、自分のミスを悔いて必要上にダメ出しをしてしまう傾向が見られます。自分の欠点や失敗を必要以上に探し過ぎてしまえば、それは「自分へのいじめ」になってしまうのかもしれません。

相手が自分だから見境がつかなくなってしまいますが、思考が過ぎているなと感じたときには、これを部下に言ったら、親友に言ったらどうなるかと、人に置き換えてみることが大事なようです。自分の失敗と自分の人格は別の話。多くの人が陥るこの思い込みは、「効果のない迷信」のようなもの。

「自分いじめ」は意識してストップ。ビジネスで失った自信は、次の新しいビジネスで挽回していきたいものです。

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自分になかなか自信をもてないあなたへ

著者: 藤由達藏
発行:アスコム
定価:1,300円(税別)



photo by Getty Images

ナカセコ エミコ

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