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『食べて、祈って、恋をして』ベストセラー作家が語る創造的な生き方

仕事の本棚

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どんな仕事にも、創造力が必要です。企画・デザイン部門だけではなく、いまやバックオフィスにも、その感覚がもとめられています。しかし、目に見えない創造力というものは、どのようにすれば培われていくのでしょうか。

2010年にジュリア・ロバーツ主演で映画化された『食べて、祈って、恋をして』で知られる世界的人気作家・エリザベス・ギルバート著『BIG MAGIC 「夢中になる」ことからはじめよう。』 より、創造的な生き方とはどういうことなのかについてご紹介します。

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「恐れ」より「好奇心」を原動力に

私がここでいう「創造的な生き方」とは、かならずしもプロのアーティストや芸術一筋の人生を指しているわけではありません。ギリシャの山の上に住む詩人になれだとか、カーネギーホールで演奏しろだとか、カンヌ映画祭でパルム・ドールを獲得しなければならない、などと言うつもりもありません。(中略)

私は、もっと広い意味で「創造的生き方」という表現を使っています。それは、「恐れ」よりも「好奇心」を原動力とする人生です。

20ページより引用


著者は、『食べて、祈って、恋をして』の大ヒットの後、TEDにおいて「創造性をはぐくむには」というテーマでプレゼンをしました。さらに、2014年の新作発表後に、再びTEDにて「成功と失敗と創り続ける力について」というテーマでプレゼン。本書は、大きな話題を呼んだこの2つのTEDプレゼンを元に書籍化されたといいます。

創造的人生とは、その人にとって充実した人生であることだと著者はいいます。「好奇心」を信じて、自身の奥深くに眠る宝を発掘し続ける生き方、それ事態が芸術であるとも。

その勇気が出ない原因である「恐れ」には、たとえばこんなものがあるようです。

・才能がない

・自分の創造性を生かせるマーケットがない。だからがんばっても意味がない。

・自分の夢はみっともない。

・何かを始めるには年を取りすぎている。

どれもオフィスのあちこちに転がっているような、よくある不満です。こうした「恐れ」よりも、自身の「好奇心」を原動力にして生きる人生。考えただけで魅力的です。

誓いを立てたら、ワクワクして学び続ける

私は16歳のとき、作家になるという誓いを立てました。文字通り、それは誓願式でした。(中略)

ある晩、寝室に引きこもった私は、照明を全部消してろうそくを灯しました。そして敬虔な気持ちで跪き、こう誓いました。「天寿をまっとうする日まで、文章創作にこの身を捧げます」。(中略)

つまり、作家の道を歩むときの条件や制限をひとつも設けなかったのです。聖地巡礼級の強い信念をもって、書くことへの誓いだけは守り続けたのです。

162~164ページより引用

創造性を高めるには、あきらめないことが重要であると著者はいいます。

作家になるという誓いを立てた著者は、「作家として成功する」とか「優れた作家になる」とは言わなかったようです。そして、「30歳になるまでに本が出せなかったら、作家になる夢をあきらめて別の仕事を見つけます」といった制限を課すこともしなかった。むしろ、無期限。成果があってもなくても、生きている限り文章を書き続けることを、全世界に向かって誓ったというのです。

その誓いは生半可なものではありませんでした。夢を追求するためには、感謝の念を忘れず、不平をできるだけ言わないようにして、自由に創作できる生活を整えるためには何でもする覚悟ができていたというのです。

どんな文章を書いていても、難しさはあるものの、ワクワクして続ける。世の中の仕事のすべてに通じるルールですが、何でも練習すれば、いつかは上達すると著者はいいます。

ワクワクしながらどこまでもやり続ける、その根底には確固たる誓いがベースになっているようです。

何があっても幸せを感じ続ける

そして、私はこう信じることに決めたのです。創造的な人間になりたいという欲求は、永遠に解明されない理由によって私のDNAのなかに組み込まれていて、創造性は私が無理やり追い出したり毒殺したりしない限り、いつまでも一緒にいてくれるのだ、と。(中略)

「インスピレーション」は、ここではない別の世界からやってくるので、言葉もまるっきり違い、理解しあえないときがあります。それでも、「インスピレーション」は私の横に座って、努力してくれています。

246・248ページより引用

芸術と自分は相思相愛関係である、この決意のもとに著者の人生はあるといいます。そして、究極的には、何があっても幸せを感じる自分を維持しながら仕事に取り組み続けたいとも。

今はベストセラー作家である著者も、出版にこぎつけるまでには数年がかかったようです。しかし、それまでの間、何があっても幸せを感じながら書き続けたとのこと。駆け出しのときも、大ヒットを出したときも、評論家に称賛されたり酷評されたりしたときも。それらに左右されずに、書く幸せをかみしめつつ、書き続けていたというのです。

なぜならば、「インスピレーション」は、著者が書いているときにはいつもそばにいてくれて、助けとなるように最善を尽くしてくれていると信じることにしたといいます。「インスピレーション」は、いつも自分と何かを作り出そうとしてくれている。だから、机に向かって書き続けているとも。

創造力はどこかから急に降ってくるものではなく、幸せをベースに「インスピレーション」を信じて疑わない姿勢の元に育っていくようです。

BIG MAGIC 「夢中になる」ことからはじめよう。

著者:エリザベス・ギルバート /発行:Discover 21/定価:1,620円(税込)

photo by Shutterstock

ナカセコ エミコ

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