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平昌五輪に響け。カナダ国歌、ジェンダーニュートラルな歌詞に変更へ [The New York Times]

The New York Times

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Photo by Brian Bahr/Getty Images

わずか2語を変更するだけ。でもそれに何十年もかかった。カナダの国歌「オー・カナダ」の歌詞の一部が変更されることになった。目的は、性的な区別をなくす、つまりジェンダーニュートラルにするためだ。何十年も前から議論に上がっていたが、この度ついに上院が歌詞を変更する法案を可決した。「オー・カナダ 」は1980年にカナダ国歌となった。

変更されるのは「True patriot love in all thy sons command(汝の息子すべてに流れる真の愛国心)」 という箇所で、今後は「True patriot love in all of us command(われわれすべてに流れる真の愛国心」となる。法案を支持した上院のフランシス・ランキン議員は、「わずか2語だが、国の誇りを持って歌う国歌は国の象徴であり、大きなことだ」と話している。 フランス語住民が多く独立の機運が強いケベック州以外では、「オー・カナダ」は学校で毎朝歌われ、北米アイスホッケーリーグ(NHL)などスポーツの試合前に歌われることもある。

マーガレット・アトウッドらが訴え

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2014年ソチ五輪で、カナダ国歌を歌う男子ホッケーチーム (Chang W. Lee/The New York Times)

「オー・カナダ」の原曲は1880年にフランス語で作られた。1908年に英語版も誕生したが、その歌詞は直訳されたものではなかった。英語版の当初の歌詞は、今回変更された箇所に「us(われわれ)」という単語を使っており、つまりジェンダーニュートラルだった。それがいつ、なぜ「in all thy sons command」に変更されたのかは不明だ。

しかし1950年代初め、「オー・カナダ 」が広く歌われるようになると、歌詞の中で女性が排除されていることに抗議の声が上がるようになる。正式な国歌になった1980年以来、著名作家のマーガレット・アトウッドや複数の団体が歌詞を変更するよう議会に求めてきた。その後、十数の法案が提出されたが、可決することはなかった。

ある議員の遺志を引き継いで

このたび上院で可決した法案は、ある議員の遺志を引き継いだものと言える。法案を提案したモーリル・ベランガー元議員は、所属する自由党がジャスティン・トルドー現首相の下で2015年に政権を獲得した直後、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症。2016年に法案が下院で可決された約2か月後、ベランガー議員は死亡した。

その後、保守派の反対もあり、今回の上院での可決まで長い時間がかかった。歌詞が公式に変更されるのは具体的にいつになるのかは、まだ決定していない。まもなく開催される平昌冬季五輪で、金メダルを獲得したカナダ選手が新しい歌詞で国歌を歌ったとすれば、それは「非公式」なものとなる。

©2018 The New York Times News Service[原文:'O Canada' Will Become Gender Neutral With New Lyrics/執筆:Ian Austen](抄訳:Masako. M)

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