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マイケル60歳を記念。現代アートが表現するキング・オブ・ポップ

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ファンであろうとなかろうと、マイケル・ジャクソンが20世紀最も影響力をもつエンターテイナーのひとりであったことに、異論を唱える人はいないでしょう。あの独特な声と歌い方、天才的なリズム感の良さ、個性的なファッション。一度見聞きするだけで、頭にしっかり刷り込まれるパワーがありました。

今なお売れ続けるCD

マイケルの死から、早くも2018年で9年が経とうとしていますが、いまなお、動画の視聴は絶えることなく、ディスクも売れつづけているのですから驚きです。ちなみに、ディスク売上数はなんと10億枚を超えたそうです。

存命であれば、この夏60歳を祝っていたはず。それを記念し、『Michael Jackson: On the Wall(マイケル・ジャクソン:オン・ザ・ウォール』と題された展覧会が、今夏から、ヨーロッパを駆け巡ります。

そこに並ぶ作品が、またユニークです。というのも、マイケルの影響は、ファンや一般人だけでなく、現代アーティストにまでおよんでいたのです。

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Michael Jackson, (1984) by Andy Warhol, National Portrait Gallery, Smithsonian Institution, Washington D.C, Gift of Time magazine

アーティストに与えたインスピレーション

ポップアートの旗手アンディ・ウォーホルはじめ、マイケル・ジャクソンにインスピレーションを得たアーティストは数多く、このマイケル・ジャクソン展には、アイザック・ジュリアン、キャンディス・ブレイツ、ジデカ・アクーニーリ・クロスビー、ルイーズ・ローラー、ラッシード・ジョンソン、ヤン・ペイミン、マギー・ハンブリング、デビッド・ラシャペル、ケヒンデ・ウィレイら、40名以上の手による作品が並びます。共通するのは、インスピレーションの源泉がマイケルであるという点

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An Illuminating Path (1998) by David LaChapelle. Courtesy of the artist

企画したロンドンのNational Portrait Gallery(ナショナル・ポートレート・ギャラリー)館長ニコラス・カリナン氏は、「参加アーティストの世代は幅広く、その出自もさまざま。表現手法も異なります。けれども、どのアーティストも、マイケル・ジャクソンが表すもの、創り出すものに魅了されているのです。(中略)この展覧会は、アートとアイデンティティを考える新しい道を開き、アーティスト同士の新たな対話を促し、ポップカルチャーや音楽に関心のある見学者を現代アートの世界に招待するものです」と語っています。

個性渦巻く作品展

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Equestrian Portrait of King Philip II (Michael Jackson), (2009) by Kehinde Wiley. Olbricht Collection, Berlin Courtesy of Stephen Friedman Gallery, London and Sean Kelly Gallery, New York

マイケル・ジャクソンという主題も強烈な個性をもちますが、それをあつかうアーティストの作品も強い個性を放つものと想像できます。また、型にはまらないのが現代アートですから、おそらく、絵画や写真、彫刻、映像以外にも、その枠組みにおさまらない作品もあるでしょう。それらの個性の塊をどのように展示して見せるのか。個人的には、そこも興味深く発見するのが楽しみなポイントです。

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P.Y.T. (2009) © Appau Junior Boakye-Yiadom, private collection

ツアーのように欧州を移動するこの展覧会。皮切りは、ナショナル・ポートレート・ギャラリーで、2018年6月26日~10月21日まで。続いて11月には、パリのグラン・パレ国立ギャラリーに場所を移し、2019年2月17日まで。その後は、2019年3月~7月がドイツの国立絵画展示館、最後に2019年8月~11月、フィンランドのエスポー近代美術館を巡る予定です。

稀有な企画によるマイケル・ジャクソン展。これからしばらくは、そこここで話題に上ること間違いありません。

Michael Jackson: On the Wall,RMN-Grand Palais +

冠ゆき

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