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濃いアフリカの香り、海のブルー。空想を旅したピカソの展覧会がフランスで

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パブロ・ピカソ「ドラクロワによるアルジェの女たちーヴァリエーションE」1955, 油彩、46×55cm、San Francisco, SFMOMA San Francisco, Museum of Modern Art - Gift of Wilbur D. May, © Succession Picasso 2017 ou 2018 (suivant le millésime de l’année de publication)

仕事にせよ、プライベートにせよ、何か新しいことを任されるとき、つい自分の経験のなさからしり込みしてしまうことがあります。考えてみれば、若いころは、経験がないのは当然だからと平気な顔でチャレンジできたことも、年齢が上になるに従って、かえって難しくなる一面があるのは不思議なものです。けれども、その段階を更に越えようとする最近になり、気が付いたことがあります。

それは、経験のなさの大部分は、想像力でカバーできるものだということ。2018年2月16日から6月24日にフランスで開催される「Picasso Voyages imaginaires(ピカソ、想像の旅)」展は、そんなことを思い出させる内容です。展覧会開催場所は、マルセイユの旧施療院(La Vieille Charité)とヨーロッパ・地中海文明博物館(Mucem)の2か所。企画実施は、マルセイユ市とRMNーグラン・パレ(Grand Palais)協賛によります。

絵葉書で想像力の翼を広げたピカソ

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パブロ・ピカソ「サビニの女たちの略奪」4 novembre 1962 - 8 novembre 1962、油彩、97 x 130 cm、Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne - Centre de création, industrielle. Don de M. Daniel-Henry Kahnweiler en 1964. N° inv. AM 4248 P, © Succession Picasso 2017 ou 2018 (suivant le millésime de l’année de publication)

ピカソの作風は、時期によって大きく異なることで有名ですが、どの作品も、プレスリリースにあるように「別な世界への出発点を与えてくれる。芸術が混在し、詩が支配する場所の国境のない地図製作を可能とする」ものです。実際、アフリカの彫刻や、ギリシア神話など、多様多彩な題材を扱ったピカソでしたが、自身は、その母国であるスペインと、長く創作活動のベースを置いたフランス以外は、オランダ、イタリア、イギリス、ポーランドにしか足を運んだことがありませんでした。

それでは、異国を題材にするとき、ピカソに想像の翼を広げさせたのは、何だったのか? 実は、それは、友人たちが旅先から送ってきた絵葉書だったそうです。上述の「ピカソ、想像の旅展」では、ピカソが受け取った数百枚の絵ハガキを研究し、どのように作品に影響を与えたかを明らかにします。

目に映るものを描くのではない

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パブロ・ピカソ「砂浜を駆ける二人の女(Deux femmes courant sur la plage)1922、Gouache sur contreplaqué、32 x 41.5cm、Paris, Musée national Picasso, © Succession Picasso 2017 ou 2018 (suivant le millésime de l’année de publication).写真:RMN-Grand Palais (musée national Picasso - Paris) / Mathieu Rabeau

ピカソ自身も、「私は目に映るものを描くのではない。思考するものを描くのだ」とか、「想像できるものはすべて、現実である」といった言葉を残しており、想像力を重視していたことがわかります。来月開催される上述の展覧会では、Bohème Bleue(青いボヘミア)、Afrique fantôme(幻のアフリカ)、Amour antique(古代の愛)、Soleil noir(黒い太陽)、Orient rêvé(夢のオリエント)の5つの場面ごとにピカソの「想像の旅」が紹介されます。

作品を見ていると、さすが天才の想像力は桁が違う、と感心するとともに、実はどんな分野においても、創造の源は想像力にあるのだなと、再確認する気持ちになってきます。また、次からは、何か新しいことを任される機会があれば、経験のなさを理由に断る前に、想像力をフル回転してチャレンジすることから始めてみようと、心に決めました。

La Vieille Charité, Mucem, Grand Palais, Babelio

冠ゆき

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