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服を着こなすと服に着られるの違いとは? アイデンティティとドレスコード [MASHING UP]

MASHING UP/マッシングアップ

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2018年2月22〜23日にトランクホテルで開催されたビジネスカンファレンス「MASHING UP」。Unleash Yourself (自分自身を解き放とう)のテーマの下、多彩なセッションやワークショップが繰り広げられました。カフェグローブはイベントに密着取材、パワフルな現場の様子をレポートします!

若いときに着ていた服と、大人になって着る服は意識するところが違いませんか

この問いかけから始まったのは、「アイデンティティとドレスコード」のセッション。株式会社プロノバ代表取締役社長の岡島悦子さん、スタイリストの仙波レナさん、株式会社ロフトワーク代表取締役の林千晶さん、進行役を務める伊藤忠ファッションシステム株式会社取締役 ifs未来研究所所長の川島蓉子さんの4名が、ファッションとアイデンティティの関係性を紐解きます。

注意してくれる人をつくること

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株式会社プロノバ代表取締役社長、岡島悦子さん。Shopping is entertainment! と話す。講演やイベントでは「服で覚えてもらうことも大切」。

冒頭の答えは、みなさん“YES”。

「若いときは服に着られてしまって、自分に合っていないものを選んでいた」と話す林さん。対する岡島さんは、会社員時代にスーツからストッキング、インナーまで徹底的に指導を受けたといいます。

「仕事ができないうちから、あの人何着ているんだ? となったらまずいので。お客様から見て、違和感がない服装をして、と言われていましたね」(岡島さん)

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スタイリストの仙波レナさん(右端)。働く女性にも、おしゃれ好きの人にも参考になるスタイルで登場。トップスはMaison Margiela、スカートはCalvin Klein 205W39NYC、シューズはMalone Souliers(すべてFARFETCHより衣装提供)。

スタイリストとして、毎日のように服やモデルと向き合う仙波さんは「コンプレックスを服で隠す」ことに異議をとなえます。

「みなさん自分の嫌なところを隠す傾向がある。でも体型は本当に人それぞれ。お腹が出ているのが悩みだとしても、首の長さ、脚の長さ、肩幅、姿勢などその人のバランスによって全く違う悩みになる。だから、この部分を隠せばきれいに見えるっていう提案は、本来正しくないと思うんです」(仙波さん)

試着して迷ったら、よく歩いたり、違う鏡で見るのがおすすめと教えてくれました。

「都内3か所に好きな鏡がある」発言で会場を沸かせた岡島さん。続けて「大人になると、いかにイタくないか、も重要なテーマになる」と加えます。大人だからと守りに入るのではなく、おや? というときに注意してくれる人をつくることも大切という意見には、会場も納得の様子。

「服を着こなす」と「服に着られる」の違いとは?

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左:伊藤忠ファッションシステム株式会社取締役ifs未来研究所所長の川島蓉子さん。カラフルな洋服やフィット&フレアのシルエットが大好きだと話す。トップスはFilles a Papa、スカートはMiuMiu(すべてFARFETCHより衣装提供)。右:株式会社ロフトワーク代表取締役の林千晶さん。FARFETCHのスタイリング提案の中から、あえて普段は選ばない服を選んだそう。ジャンプスーツはJohanna Ortiz(FARFETCHより衣装提供)。

続いてトークは、「服を着こなせる」ことと「服に着られる」ことの違いへ。

自分を知っているかどうかが大切」と話す仙波さんに、MASHING UPのアドバイザーを務める岡島さんも同意。イベントのテーマ“Unleash Yourself(自分自身を解き放とう)”でも、まず自身を縛っているものを知らないと解放することはできません。同様に、自分を理解していないことが服に着られてしまう一因に。

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林千晶さんのシューズはTOGA PULLA(FARFETCHより提供)。

対して林さんは、「ファッションが嫌いな人もいなければ、自分のことを嫌いな人もそうはいない。自信が持てないとファッションという方法で闘いにくいだけだと思う」と話します。「でもね、いいものをひとつ買うとフェーズが変わる」と続けます。

川島さんも「今日も気分がすっごく変わったんですよ。袖がひらひらしているだけでものすごくエレガントな気分になる」と話します。

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2Fに設けられたFARFETCH提供のカフェスペース。

この日の川島さん、仙波さん、林さんの衣装は、世界中のファッションブランドが集うECサイト「FARFETCH(ファーフェッチ)」提供のもの。イベント会場2Fには、FARFETCH提供のカフェスペースが設けられ、たくさんの人が飲食や休憩をとっていました。

FARFETCHには、サイト内の閲覧履歴によってアイテムをおすすめするレコメンドエンジンが入っています。購買履歴ではなく閲覧履歴なので、見れば見るほど精度が上がる仕組み。サイト側からおすすめを教えてもらえると効率よく買い物ができそうです。

しっくりこない服を着ると、態度と姿勢に表れる

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スタイリスト、仙波レナさん。

続いて話題は、「大人のファッションの楽しみ方」へ。

若いときは少し安っぽい服でも体型がカバーしてくれる。でも30歳を超えたあたりから洋服が体型をカバーしてくれる。若いときは胸元が開いた服を着ると、胸位置が高いからいやらしく見えちゃう。でも今は重力のおかげで気にしないで着られます」と仙波さん。

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サイドラインが入ったタイトスカートや、ストラップつきのヒールを選んだ仙波さん。シンプルなシルエットながらアイテムの遊び心が光る(FARFETCHより衣装提供)。

たくさんの人を見てきて、自分に似合わない服に挑戦しなきゃと思っている人が多いと続けます。まわりから似合っていると言われても、「自分で似合っているかわからないと思ったら、無理に着ることはおすすめしない」そう。なぜなら居心地の悪さは態度や姿勢に表れてしまうから。

「服はその人のキャラクター」になっていく

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冒頭で川島さんが、「控え室で話がめちゃくちゃ盛り上がったので、このまま井戸端会議のように話していきたいと思います」と話したとおり、セッションは終始大盛り上がり!

相手がいる仕事では、好きなものを好きなように着られるわけではありません。でも「今日と違う明日の自分になりたいっていう思いは、女性だったら多くの人は永遠にあるんじゃないかな」と林さんが話すように、洋服や気持ちの変化を感じることで自分のスタイルが確立されていくのかも。

「褒めてもらうとか評価されるとか、そういうことだけじゃない。自信をもって自分の好きなスタイルをすることも大切」(林さん)

「そうすることで、自分の好きなものがわかる」(岡島さん)

「それが人からだんだん評価されてくる。服はその人のキャラクターになっていきますから」(仙波さん)

たくさん試し、いいものを知ったり失敗したりして、似合う服や自分のみせ方がわかってくる。今選んでいる服はきっと自分自身。自分らしく着ることにもっと自信を持てそうです。

アイデンティティとドレスコード

MASHING UP 2018年2月23日 14:40〜15:30 @トランクホテル 2F
登壇者:岡島悦子(株式会社プロノバ)、川島蓉子(伊藤忠ファッションシステム株式会社)、仙波レナ(スタイリスト)、林千晶(株式会社ロフトワーク

撮影/YUKO CHIBA、今村拓馬(5枚目)、取材・文/寺田佳織(カフェグローブ編集部)

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