1. Home
  2. コミュニケーション
  3. 「女性のための」プロダクトで社会を変える。NYミレニアル世代の発想 [MASHING UP]

「女性のための」プロダクトで社会を変える。NYミレニアル世代の発想 [MASHING UP]

MASHING UP/マッシングアップ

20180305_mu_dame_4

2018年2月22〜23日にトランクホテルで開催されたビジネスカンファレンス「MASHING UP」。Unleash Yourself (自分自身を解き放とう)のテーマの下、多彩なセッションやワークショップが繰り広げられました。カフェグローブはイベントに密着取材、パワフルな現場の様子をレポートします!

まさに今回のテーマである、Unleash Yourselfなトークからのスタートでした。

私たちが、普段胸の奥深くにしまって、オープンにディスカッションすることもないセクシャリティが、いきなり壇上でおしゃべりの対象になる。リスナーにはちょっとしたカルチャーショックだったかもしれません。

女性をエンパワメントしたい

20180320_mu_dame_1

Dame Productsのジャネット・リーバーマンさん

MIT出身のエンジニアで、ビジネスパートナーのアレクサンドラ・ファインさんとともにセックストイ・メーカーDame Productsを立ち上げたジャネット・リーバーマンさんが笑顔で語り出したのは、彼女が世の中に送り出したカップルバイブレーターのEVAⅡ。ジェスチャーを使いながら「こうやって陰唇部にあてて使います。ほら、膣口をブロックしないでしょう」と説明。なんとも愛らしい形のEVAⅡは、ウォータープルーフ、非接触誘導充電でとても衛生的。初代EVAは、2014年にクラウドファンディングで57万5,000ドルを集めて商品化されました。

Finというフィンガーバイブレーションも、指にひっかけて使いやすい形になっていると説明するジャネットさん。「手にとって使いやすく、バンドを自由に回転させられる人間工学的なデザインになっていて、片面がフラット、反対側が突起になっています。カップルの間でも、ひとりでも、経験に埋没できるようなつくりなんです」

もともとはフライパンなど日用品、消費財のデザインをしていたジャネットさんが、こういったセックストイを開発しようと思ったのは、女性をエンパワメントしたいと思ったからでした。男性主導のセクシャリティを、女性からみても公平で、女性たちも主導して楽しめる世界にしたいという思いです。

男性主導のバイアスの存在に気づくべき

20180320_mu_dame_2

東京大学生産技術研究所 RCA-IISデザインラボのスプツニ子!さん

後半は東京大学生産技術研究所 RCA-IISデザインラボのスプツニ子!さんも加わって、エンジニアとアーティストと職種は違うけれど、女性として当たり前のことが当たり前でないという、同じ意識を共有しているということで意気投合。

スプツニ子!さんが、テクノロジー関係のイベントを引き合いに出し「ステージに40人ほどあがっても女性が誰もいない。イベント主催者は、そのことに気づきもしないんです」という、私たちが日常で感じる男性優位な現象を指摘。そのうえで、「ジャネットさん、そんな世界を変えるためのヒントは何かありますか?」と聞きます。

「無意識な心理的バイアスがあるのは事実だけれど、そのバイアスがあること自体を知ることが大事ですよね。もし、男性しかいないパネルがあって、そこで女性がパネルの中に入れば、それまでがおかしかったということに気づきますよね」とジャネットさんが返します。

その意味で、無意識のバイアスはさまざまなところにあるねという話が二人の間で盛り上がりました。たとえば、開発のコードネームを「ティンカーベル」にしたら、男性エンジニアが「それはないでしょう」(女性の名前をコードネームにするなんて変だというバイアス)と言ってしまってから、自分は無意識にコードネームを男性的なものをつけていた、というバイアスに気づいたそうです。

権利のために闘うではなく、知的にオープンに語れる場を

20180305_mu_dame_6

こんな具合で、世界のあらゆるマーケティングは男性が主な対象であり、そこに男女平等なセックステックを持ち込むことでバイアスを崩していきたい、とジャネットさんは言います。

「この業界で生き残るのは、フェミニスト。だって、アメリカの女性の51%はセックストイを使っているんです。知らないふりをしていただけ(笑)。だってこの問題にはずっと蓋をされてきたわけですからね。だから私たちはいろんな国、地域にセックストイを広げていきます! だって、すべての国、すべての世界でセックスをしているんです。みんながしていること、生活の一部なの」

女性参政権のために活動したスーザン・B・アンソニー、そして、ポルノ業界を根底から変えようとしているシンディ・ギャロップなど先駆者の名前もあがっていましたが、彼女たちも、私たちにとっては「当たり前の権利」を得るために立ち上がった女性たちです。

いまのテクノロジー時代、「闘う」というメンタリティよりも、このように知的にオープンに語られることの爽やかさ、軽やかさが、多くの女性たちが背負っていた荷物をばっさり下ろしてくれそうな気がします。

カフェでEVAの使い心地をワイワイいいながら話せる、そんな風景を当たり前にしていける。それをみんなでやっていこうよ、そうジャネットさんやスプツニ子!さんが後押ししてくれたセッションでした。

20180305_mu_dame_1

SPOTLIGHT TALK – NYミレニアル世代女子が作った! 社会を変える「女性のための」プロダクト

MASHING UP 2018年2月22日 13:10-13:40 @トランクホテル 1F
Janet Lieberman(DAME Product)、スプツニ子!(東京大学生産技術研究所 RCA-IISデザインラボ)

[Yahoo! JAPAN]

Sponsored by ヤフー株式会社

撮影/YUKO CHIBA、取材・文/Kikuko Yano

  • facebook
  • twitter
  • hatena

    Ranking

    1. 「正しく生きるな、賢く生きよ」。世界中で愛読されている名作から学ぶ人生訓

    2. 19時の「チーズひとかけら」が早起き習慣をつくる

    3. ぐっとおしゃれに。メガネ選びのポイント3つ/青木貴子の「仕事の洋服」#05

    4. 女医さんに聞く、 誰にも聞けないデリケートゾーンのトラブル解決法

    5. あなたの「怒りタイプ」がわかる。アンガーマネジメント診断

    6. 【緊急座談会】スマートウオッチ、使うべき?......YES!

    7. ダルさや肌荒れは大好きな食べもののせい? 遅延性アレルギーを調べてみた/AVIの「工夫美容」#07

    8. リッチなアジア人増えてきた気がするけど、本当にそうなの?

    9. 嘘みたいに優秀!? 6人の賢者が教えるオイル美容のワザ

    10. 「いいね」「できる」で記憶は変わる。がんばりたくない人むけ自己改善法

    1. 給料低いなぁ......とぼやいてるなら、「給与2.0」マインドを取り入れよう

    2. アマゾンって、なんであんなに売れてるの? 一人勝ちの理由

    3. ライム病と闘う歌姫「体の機能が停止していくのを感じ、溺れたような気分」

    4. 「正しく生きるな、賢く生きよ」。世界中で愛読されている名作から学ぶ人生訓

    5. 女医さんに聞く、 誰にも聞けないデリケートゾーンのトラブル解決法

    6. あなたの「怒りタイプ」がわかる。アンガーマネジメント診断

    7. 19時の「チーズひとかけら」が早起き習慣をつくる

    8. ぐっとおしゃれに。メガネ選びのポイント3つ/青木貴子の「仕事の洋服」#05

    9. ヘアケアだって印象管理。大人の品は艶髪でつくろう

    10. 【緊急座談会】スマートウオッチ、使うべき?......YES!

    1. 給料低いなぁ......とぼやいてるなら、「給与2.0」マインドを取り入れよう

    2. 始めるなら、今! アルツハイマー病を防ぐ4つの戦略

    3. 女医さんに聞く、 誰にも聞けないデリケートゾーンのトラブル解決法

    4. 本当に二日酔いに効く5つの対処法と、やってはいけない4つのこと

    5. アマゾンって、なんであんなに売れてるの? 一人勝ちの理由

    6. あなたの「怒りタイプ」がわかる。アンガーマネジメント診断

    7. ピーナツと昼寝が、死亡リスクを下げる理由

    8. 自分の貯金額は多いのか少ないのか。現実はコチラ! #ホンネ調査

    9. 「口癖」を見直すだけで、不幸な人間関係から脱出できる

    10. 先生教えて! この汗、イライラ......まさか「プレ更年期」?