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Netflix株価も急上昇。オバマ夫妻がオリジナル番組をつくるらしい [The New York Times]

The New York Times

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photo by Getty Images

バラク・オバマ前米大統領は、話題作になるだろうシリーズ番組を製作するためネットフリックスと交渉の最終段階に入っている。関係筋によると、この番組はホワイトハウスを去った後のオバマに世界に向けて発言できる場を提供することになる。

まだ最終的な詳細は決まっていないが、ネットフリックスは、世界に約1億1800万人の契約者がいる同社のストリーミングサービスのみで視聴できる独占コンテンツに対して、オバマ夫妻に契約金を払うようである。番組のフォーマットやエピソード数は未定である。

民衆とコミュニケーションをとり続けるオバマ

この契約交渉に詳しい筋によると、オバマはトランプ大統領や保守派の批判者に直接応じるために自分の番組を利用する意図はないということである。オバマ夫妻はインスピレーションになる物語を中心にした番組を製作することを話し合ったそうだ。

しかし、ネットフリックスとの契約によって、FOXニュースやブライトバート・ニュース(Breitbart.com)に対して直に応じるのではないにしろ、オバマには、大衆とフィルターなしでコミュニケーションできる方法が与えられることになる。すでに、ツイッターでは1億100万人のフォロワー、フェイスブックでは5500万人の「いいね!」を持つ彼にとって、同じように視聴者と交流できるのだ。

インスピレーションになる番組を製作

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2017年10月、シカゴ開催のオバマ財団サミットでのオバマ大統領。ネットフリックスと、インスピレーションになる物語を中心にした番組を製作する交渉中である。(photo by Getty Images)

オバマ大統領の上級顧問だったエリック・シュルツ氏は、2018年3月8日にこう語った。「前大統領とオバマ夫人は物語の持つインスピレーションになる力をずっと信じてきました。状況を変えようとする人々の努力が見えないところで世界を良くしている、そんな人たちのストーリーをこれまでずっと取り上げてきました。おふたりが個人として将来の計画を考えたとき、ほかの人たちがそれぞれのストーリーを語り分かち合うのにどう協力できるのか、その方法を模索し続けようと思っているのです」

番組に考えられるアイディアのひとつとしては、保健医療、選挙権、移民、外交政策、気候変動といった、大統領時代に優先した諸問題を話し合う討論のまとめ役をオバマが務めることもできるだろう。これらの問題は、トランプ政権下ではアメリカの選挙民を二極分化し続けている。

ミシェル・オバマがホワイトハウス時代に尽力した食育などのテーマを取り上げる番組もありうるだろう。夫妻の信念と価値観に合ったドキュメンタリーやフィクション番組にオバマのブランド力を与えて、支持することもありうる。

メディアビジネスの経験のないオバマ夫妻にどのぐらいの契約金が支払われるのかは不明である。ネットフリックスは2月に、21世紀フォックスにいた(『NIP/TUCK マイアミ整形外科医』『glee/グリー』などを製作した)ライアン・マーフィーを5年契約、3億ドル(約320億円)で引き抜いたのだが、マーフィーはテレビ業界で屈指のやり手プロューサーなのだ。

政治とテクノロジーとメディアに関心

55歳の若さで任期を終えたオバマが、政権をあげて彼の遺産を逆行させようとするトランプ大統領の努力に対して直接対決は慎重に避けつつも、アメリカ市民の営みには意欲的に関わり続けたいと思っていることはこの契約から明らかである。また、政治とテクノロジーとメディアが交わる部分に興味を持ち続けていることも明確だ。

ネットフリックスとの交渉に詳しい関係者によると、自社のストリーミングサービスを持つアップルとアマゾンの重役たちも、オバマとコンテンツ契約について話し合うことに興味を示していたそうである。

オバマは退任後、控えめに行動している。夫妻は6000万ドル(約63億円)を超えると言われる契約金を得て、それぞれの回想録を執筆中だ。オバマは国内外でスピーチをしては何10万ドルという演説料を受け取る。夫妻はいまでも住んでいるワシントンDCで公に目撃されることはほとんどない。

オバマは、情報と誤報の流れに世論を形成する力があることについて、長い間懸念を口にしてきた。この数か月は、テクノロジー業界の経営者や裕福な投資家たちと、情報操作によってアメリカの民主主義が脅威にさらされていることを論じ合っている。

ネットフリックスとの関係

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photo by Shutterstock

ストリーミングサービスの視聴者を、HBO、アップル、アマゾンやネットワーク局と争っているネットフリックスにとって、オバマ夫妻との契約は自社のオリジナルコンテンツを拡大するための戦略のひとつである。同社は、今年コンテンツには80億ドル(約8500億円)も投入できると発表している。ヒット番組『ストレンジャー・シングス』や、先日アカデミー長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した『イカロス』などのオリジナル番組に最高額の製作費を費やしている。

DVDレンタル業から始まって、今やエンタメ業界きっての大物たちと契約を結んでいるネット不リックスは、オバマとの契約で偉業がまたひとつ加わるわけだ。

テクノロジー業界とメディア業界のトップエグゼクティブのなかには、長年オバマの側でアドバイザーを務めた人や寄贈者もいる。シリコンバレーのベンチャーキャピタリストのジョン・ドーアやリード・ホフマン、エンタテイメント業界の経営者ジェフリー・カッツェンバーグなどがその中に含まれる。

しかし、オバマと特別に親交があるのは、ネットフリックスのチーフ・コンテンツ・オフィサーのテッド・サランドスである。サランドスの妻は、オバマ政権でバハマ大使を務めたニコール・A・アヴァント。ネットフリックスのCEOのリード・ヘイスティングスは、大統領時代に親しくしており、公式晩餐会にも出席したことがある。同社のスポークスマンは、オバマ夫妻との契約交渉についてはコメントを控えている。

© 2018 New York Times News Service[原文:Obama in Talks to Provide Shows for Netflix/執筆:Michael D. Shear, Katie Benner and John Koblin](翻訳:ぬえよしこ)

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