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#MeTooを世界に広げたソーシャルメディアの底力 [The New York Times]

The New York Times

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2017年に突如として広がった「#MeToo」運動。男性から受けたセクハラや性的暴行などについて、これまでは口をつぐむしかなかった女性たちが一斉に声を上げた。ソーシャルメディアは女性たちにどんな力を、どのように与えたのだろうか。

内輪にとどまっていたセクハラの話題が表面化した

スーザン・ファウラー氏は人事部に訴えた。上司にも相談した。部署の異動も願い出た。でも、何も変わらなかった。米配車サービス大手ウーバーのエンジニアだった彼女に向けられた性的な言葉や性差別的な発言が止むことはなかった。そこで彼女は3,000字におよぶ文書をブログに投稿し、ネット上でそれを暴露した。それから1年、ウーバーの共同創業者で最高経営責任者(CEO)だったトラビス・カラニック氏も含め、多数の幹部が同社を去った。一方のファウラー氏は新しい職に就き、書籍や映画の契約業務を行っている。

男性からのセクシュアルハラスメントなどについて、従来は女性が内輪だけで話をするにとどまっていたが、ファラー氏の告発がきっかけとなって女性たちの会話はオンラインに場所を移し、そしてその声は大きくなった。

民主化の力としてのソーシャルメディア

女性たちはこれまでにない形で突然、発言する権利を与えられ、世間がそれに耳を傾け、そして男性たちは自分の行動に責任を取らされている。それがいま起きていることには多くの理由があるが、そのひとつは、ソーシャルメディアが被害を受けた女性たちに発言の場と仲間とのネットワークを与え、そして簡単には黙らせることのできない公の存在になることを可能にしたことだ。ソーシャルメディアには問題もあるが、民主化の力として機能したのだ。

ツイッター上では、ハリウッドの人々が権力の乱用を明らかにした。シリコンバレーでは、フェイスブックの投稿で非難されたベンチャーキャピタリストが解雇。著名な男性やそうでない大勢の男性らによるハラスメントや虐待は、被害を受けた女性たちが「#MeToo」のハッシュタグをつけて一斉に告発した。「#MeToo」運動を2006年に立ち上げた人権活動家のタラナ・バーク氏は、2017年に大きく広がったこの運動について「ソーシャルメディアが劇的に変えた」と言う。「インターネットは平等をもたらす。そのハッシュタグがグローバルな支援のコミュニティをつくった。見ていて素晴らしいものだった」

ひとりじゃない

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権力のバランスは長らく男性に傾いていた。地位もカネも男性が握っていたため、女性に嫌がらせや虐待をする。そして女性が抗議をすると脅したり、賄賂を渡して口止めしたり、解雇したりした。ハラスメントを受けた女性のうち、訴え出るのはわずか4分の1だ。多くの女性が口を閉ざす主な理由は、報復を恐れていること、訴えても誰も何もしてくれないと思うこと、そしてそうしたことにひとりで立ち向かいたくないと思うからだ。ソーシャルメディアがこうした状況を変えた。公の目にさらされる中で女性の訴えに対して報復をしたり無視をしたり、その他大勢の女性からすぐさま同意を集めた彼女たちの告発を退けたりすることは困難だ。

FOXニュースの元キャスターで、同社の前CEOをセクシュアルハラスメントで提訴し、女性たちが声を上げるきっかけのひとつをつくったグレッチェン・カーソン氏は、最近のTEDWoman のインタビューでこう語っている。「ソーシャルメディアはこの取り組みにおいて私たちの大きな助けとなった。それは女性たちにひとりじゃないと知る力を与えたのだから」

ソーシャルメディアは一方で、乱用されて虚偽の主張を瞬く間に広めてしまう恐れもある。だがそれでも、女性たちがいま手にした力の大きさの証と言えるだろう。

©2018 The New York Times News Service[原文:How Social Media Gives Women A Voice/執筆:Claire Cain Miller](翻訳:Masako. M)

Images via Gettyimages

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