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表参道でふらりアート観賞。常識を覆すベルトラン・ラヴィエ

アートスペース「エスパス ルイ・ヴィトン東京」は、表参道沿い、一等地に立つ「ルイ・ヴィトン表参道店」と同じ建物内にあります。現代のアートとアーティストに特化し、20世紀の作品を紹介する芸術機関「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」が運営を行うアートスペースで、嬉しいことに入場無料。予定の合間の隙間時間などにふらりと寄って、アート観賞できる穴場的なスポットなのです。

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『EMPRESS OF INDIA Ⅱ』(2005年)。ネオン管。© Adagp, Paris 2018

フランスで注目されるアーティストにフォーカス

同スペースで4月から開催される展覧会は、ベルトラン・ラヴィエを招いた「Medley」。ベルトラン・ラヴィエとは、1949年生まれのフランス人アーティストで、ヴェルサイユの国立高等園芸学校で園芸を学んだ後、1970年代初頭からアーティスト活動を始めた人物です。彼の作品は、簡潔に言うなれば、常識を覆すもの

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『La Bocca sur Zanker』(2005年)。冷凍庫の上に置かれたソファ。© Adagp, Paris 2018

たとえば『La Bocca sur Zanker』は、白い冷凍庫の上に真っ赤なリップモチーフのソファを乗せた立体作。プロダクトとして完成していたはずの冷凍庫を台座に見立てたことで面白みが生まれています。また『Atomium』は、ファン・ゴッホの絵画テクニックを彷彿とさせる絵の具の塗り重ねを、アルミニウムの上に施すことで印象絵画風に見せた作品です。

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『Atomium, Detail N°10』(2007年)。アルミニウムにアクリル。© Adagp, Paris 2018

このように、画材になっているものや手法など、すでに知っていたはずの物や事に、別の側面があったことに驚くはず。

既成概念を覆す。驚きの作品と手法

前衛的な作品を制作するラヴィエが目指すのは、絵画と彫刻、描写と抽象、生活と芸術の関係の考察です。そしてそのために彼がとった芸術的アプローチが、マルセル・デュシャンに代表される既製品を用いるレディ・メイドや、日用品などを被写体として描いたポップアート、廃棄物などを使って作品制作するヌーヴォー・レアリスムなどの手法の混合でした。

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『PAYSAGES AIXOIS』(2014年)。道路標識にアクリル絵の具。© Adagp, Paris 2018

芸術世界において絵画や彫刻は、従来、カテゴリーとして別物とされてきましたし、レディ・メイドもポップアートもヌーヴォー・レアリスムも別ジャンルとされてきました。こういった「常識」だと思われていたものは、彼の作品によってことごとく覆されています。

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『WALT DISNEY PRODUCTIONS 1947-2013 N°2』(2013年)。インクジェットプリントにアクリル絵の具。© Adagp, Paris 2018

パッと見はポップでおもしろい印象の作品ばかりなので、まずは難しいことを考えずにそのルックスを楽しんでください。続いて「これは何がどうなっているのかな」と、じっくり鑑賞してみましょう。ジャンルや原理原則、素材をミックスした、ラヴィエのユーモアや冗談に触れることができるはずです。ただし、隙間時間に訪れた人は、没頭しすぎて次の予定の時間に遅れぬようご注意を。

Medley

会場:エスパス ルイ・ヴィトン東京(東京都渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン表参道ビル7階) / 開催期間:2018年4月19日(木)〜11月4日(日) / 開館時間:12:00〜20:00 / 休館日:ルイ・ヴィトン表参道店に準ずる / 入場無料 / 問い合わせ:0120-00-1854(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)

エスパス ルイ・ヴィトン東京

多田亜矢子

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