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二重のガラスの天井を破った黒人女性パイロット [The New York Times]

The New York Times

ニューヨーク・タイムズの人気コラムVocations。さまざまな職業に就く人にインタビューし、一般に知られていない仕事の内容を紹介します。

デルタ航空の機長のステファニー・ジョンソンさん(49歳)

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コミューター機の前に立つデルタ航空機長のステファニー・ジョンソンさん。2018年2月27日デトロイトの空港にて撮影 (Laura McDermott/The New York Times)

——パイロットになったきっかけは?

初めての空の旅で、初の操縦体験をしました。高校の物理の先生に頼み込んで、友人と一緒に自家用機に乗せてもらったときのことです。軽飛行機パイパー・チェロキーに乗り込み、オハイオ州のクリーブランド・バーク・レイクフロント空港から離陸しました。エリー湖の上空で、先生は数分だけ操縦を私に任せてくれました。当時の私にとって、人生でもっともスリルに満ちた瞬間でした。着陸する頃にはパイロットになると決意を固めていました。

——どうやって夢を叶えたのですか?

ケント州立大学で航空宇宙工学を専攻しました。空軍入隊も視野に入れて、在学中に予備役将校訓練プログラムに参加したのですが、すぐに軍隊には向いていないことに気づきました。1991年に大学を卒業してからは飛行教官となり、1993年にバーク・レイクフロント空港の地上職員・兼・飛行教官の職に就きました。その後、チャーター会社で初めてパイロットとしてパートタイムで働いてから、1997年にノースウェスト航空に入社しました。会社が経営統合した関係で、2010年以降はデルタ航空のパイロットとして勤務しています。

アフリカ系アメリカ人では初の女性機長

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(Laura McDermott/The New York Times)

——ノースウェスト航空とデルタ航空を合わせると、パイロットとして20年のキャリアをお持ちです。どちらの会社でも、アフリカ系アメリカ人女性の機長はジョンソンさんが初めてですが、周囲の反応はどうですか?

ハイタッチや、「頑張って!」という声援で激励してくださるお客様が多いです。着地後に拍手をもらったことも何度かあります。ただ、駆け出しの頃、あからさまな態度で私の昇進に反対する飛行訓練教官がいました。また、地域航空会社に勤めていたとき、年配女性が私を見て飛行をためらったことがありました。それでも結局搭乗し、飛行後のクレームもありませんでした。

——先輩はいますか?また、次世代の支援にはどのように関わっていますか?

まず、(第二次大戦中に)アメリカ陸軍航空隊の黒人部隊として活躍したタスキーギ・エアメンに敬意を表したいです。彼らの存在がなければ、私がパイロットになることはなかったでしょう。(航空宇宙産業における黒人の活躍を支援する非営利組織)Organization of Black Aerospace Professionalsのクリーブランド支部に所属しています。同団体の航空職業体験アカデミー・クリーブランド校のディレクターとしてパイロット志望の若者を応援し、元気をもらっています。

スケジュール管理と時間厳守で、仕事と家庭の両立を可能に

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デルタ航空のコミューター機コックピット。2018年2月27日デトロイトの空港にて撮影 (Laura McDermott/The New York Times)

——ご主人のアンドレ・L・ジョンソンさんもデルタ航空のパイロットで、お子さんもいらっしゃいます。どのように仕事と家庭を両立させているのですか?

子供たちが大きくなるまでの12年間は、ナニーに頼って共働きをしていました。今では仕事と同じように、家族一人ひとりの全活動を色分けして漏れなく把握するシステムを導入しています。カレンダーに記入がないものは実行されません。それから職場同様、プライベートでも時間厳守にこだわっています。フライトの合間にスカイプで、子供たちの綴りのテストをしたこともあります。

色あせない空の魅力

——この職業の魅力は?

エアバスA321を操縦していますが、45トン余りの物体を飛ばすことができる事実に、毎回、驚嘆しています。その気持ちは子供の頃から変わりません。雲の上で水平飛行するときも、いまだにワクワクします。静止する雲を時速800kmの速さで追い抜くと、飛行機の速さが実感できます。スムーズに着陸できたときも、快感ですね。

© 2018 New York Times News Service[原文:A Pilot Who Has Broken 2 Glass Ceilings/執筆:Perry Garfinkel](翻訳:Ikuyo.W)

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