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レンズ越しに見つめた「時の儚さ」。世界が注目するサラ ムーンの写真展

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企画展の発表があってから、会期スタートをどれほど待ちわびたことか。写真家・サラ ムーンの個展「D’un jour à l’autre 巡りゆく日々」「シャネル・ネクサス・ホール」にて始まります。

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La main gelée, 2000 © Sarah Moon

サラ ムーンは、パリ写真大賞などを受賞した、現代でもっとも注目される写真家の一人。1960年代にはモデルとして活躍し、趣味としてモデル仲間を撮影し始めました。70年代にはファッションや広告分野でプロとしてキャリアを認められ、シャネルなどトップメゾンの仕事に携わるように。

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Femme voilée © Sarah Moon

彼女の作品の特徴は、やわらかな光と、女性や少女の被写体が多いこと。印象派や象徴主義から影響を受けており、ピントが浅いような、やや滲んだような仕上がりゆえ、絵画のような幻想的な美しさをたたえています。

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Anonyme © Sarah Moon

たとえば、女性のポートレート。サラ ムーンが写真に収めると、ちょっぴり憂いを帯びた雰囲気が醸し出されて見えます。女性が立っているという目の前の事実だけではなく、女性の心中まで映し出されているかのよう。

「わたしが写真に表現できるのは、対象がなんであれ、それを見るという経験を通して自分が感じるエコー(こだま)だけなのです。だから、実際の現実とは違っています。自分の人生を語り始めたら、それはもうフィクションであるように、ものごとはいったん語られてしまえば、別の物語に変容してしまうもの。それは写真も同じなのです」(サラ ムーン)

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Adrienne sous la neige © Sarah Moon

本展はサラ ムーン自身が構成を手がけ、日本初公開作を中心に、新作も含む約100点が出展される予定。展覧会タイトルが示すように、作品構成のテーマは「時の流れ」なのですが、実はこれ、サラ ムーンが作家人生を通じて追求してきた主要な関心ごとの1つにあたります。美しさは一瞬、一瞬で移ろい、変化していくもの。だからこそ、美しさは儚い。会場では、時の流れを捉えた、瞬間の美しさの数々を見ることができるでしょう。

優雅な佇まいのモデルや、鳥やゾウなどの動物たち、自然の風景など。時の儚さを示唆する独自の世界観の作品に、追憶やノスタルジーが喚起されるはずです。

D’un jour à l’autre 巡りゆく日々

会期:2018年4月4日(水)〜5月4日(金)12:00〜19:30 / 無休 / 会場:東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4階「シャネル・ネクサス・ホール」 / 入場料:無料

シャネル・ネクサス・ホール

多田亜矢子

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