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『仕事の本棚』ライターが選ぶ チームビルディングを学べる3冊

チームビルディング ーチームを変える魔法の言葉−

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新年度を迎え、新しいチームの構築に苦戦する時期です。「働き方」に関する概念がまったく違う、さまざまな世代が入り乱れるオフィス。マネジメントと一言でいっても、簡単なことではありません。よりよいチームをつくるために、3つの書籍からマネジメントのポイントをご紹介します。

強いマネジャーではなく応援されるマネジャーに

たしかに組織が小さなときは、強力なリーダーシップを発揮するリーダーが欠かせない。でも、組織がどんどん大きくなってくると、「振り向いたら誰もいなかった」なんてことが起こり得る。(中略)

逆に必要になるのが、必ずしも強いわけではないマネジャーです。むしろ部下から「私たちがしっかりして支えなければ」という意識が出てくる。そんなマネジャーです。私はそれを「応援されるマネジャー」と定義しています。応援されるのは、そのマネジャーがいつも、いかに部下に育ってもらうか、成長してもらうか、を考えているからです。

19ページより引用

1冊目に、八木昌実著『マネジャーとして一番大切なこと』をご紹介します。日本一売れない営業マンを全国1位に変え、全国最下位のチームをわずか10ヵ月で全国2位に押し上げるといった経歴を持つ著者は、プルデンシャル生命・伝説のマネジャーと呼ばれています。

さらに、25年間「落ちこぼれチーム」を立て直して続けてきた実績を持つ著者は、9割のマネジャーは「対話」が足りないと語っています。著者自身がマネジャーになって真っ先にしたことは、まわりを見渡すことだったのだとか。そのうえで気が付いたことは、ぐいぐいと引っ張る強いマネジャーがあるタイミングで限界に達するのに対し、弱々しいマネジャーが思った以上にうまくいっているという現実。必要以上に前に出ない、でしゃばらない。そして、威張らず、偉そうにしない。そういうタイプのマネジャーのほうが、長期的に見て結果を出していたのです。

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目線を部下の方に向けて、「仕事の目標」ではなく、部下にとっての「人生の目標」を、共に対話することで知り、一緒に考える。そういう姿勢を貫くことにより、部下はマネジャーを応援するようになるというのです。圧倒的な力で牽引するのではなく、部下の心に同化していく。応援してもらうマネジャーは、強いチームを作る上で、もはやトレンドといえるでしょう。

マネジャーとして一番大切なこと

著者: 八木昌実
発行: ダイヤモンド社
定価: 1,400円(税別)

本当の傾聴力とは「相手の世界に入ること」

確かに傾聴力はとても大切です。しかし、傾聴することの本当の意味を理解していなければ、どれだけスキルを磨いても、その効果は十二分に発揮されません。(中略)

そもそも傾聴する目的とは何なのか考えてみましょう。傾聴する目的とは、「目の前の相手と心を通い合わせ、相手の伝えたいことを相手の意図するそのままの枠組みで、そのままの温度でキャッチすること」だと私は思います。そのため、相手の話をよく聞くという姿勢より、「相手は何を思っているのだろう」「何を相手に伝えたいのだろう」という目線で、まずは相手の描いている世界に入る必要があるのです。

032~033ページより引用

2冊目に、桑野麻衣著『好かれる人の話し方、信頼される言葉づかい』をご紹介します。マネジメントにおいて、傾聴は絶対スキルといえますが、ただ人の話を感じよく聞いているだけでは、チーム作りにおいては意味をなさないでしょう。

ANA、ディズニー、ジャパネットたかた等で一流のサービスを学び、接遇マナーや人事育成等の研修を手掛ける著者は、相手の世界に入り共感ポイントを見つけることの大切さを語っています。当たり前のことながら、人と自分は違う人間であり、感情も考え方も違うものです。オフィスにおいては、さまざまな世代が集まっている分、生きてきた時代背景や経験の差によって、より価値観が違うといえるでしょう。ゆえに、相手の言っていることに心から賛成したり、100%すぐに理解するということは至難の技です。

著者は、相手との会話において、あいづちやうなずき以上に「それってこういうことですか?」と質問したり、「その話くわしく聞かせていただけますか?」とお願いしたりするようにしているのだとか。相手の思考を正しく理解し、少しでも共感ポイントを掴もうとする。共感できるポイントがまったくなかった場合は、「こういう考えも確かにあるなぁ」と納得する。そうすることで、相手の描く世界の一部になれるのだといいます。

テクニックやスキルも大切ですが、共感することがチームづくりの第一歩といえそうです。

好かれる人の話し方、信頼される言葉づかい

著者: 桑野麻衣
発行: クロスメディア・パブリッシング
定価: 1,380円(税別)

チーム力を高めるためには「共感力」が大事

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チーム力を高めるために私がもっとも大事にしているものがあります。それが「共感力」です。共感力とは、文字通り他人に共感する力のことです。(中略)

同じ組織に属しているからといって、必ずしも「チーム」になっているとは限りません。ただのグループとチームには圧倒的な差があるのです。上司と部下、あるいは御社とお客様が「真のチーム=強い組織」になるために、リーダーがとるべき姿勢とその手順が、こちらの5つのメソッドです。

感謝を伝える
可能性を信じる
③誤った行為を叱る
感情を共有する
チーム心を養う

7~8ページより引用

3冊目に、中田仁之著『すごい共感マネジメント』をご紹介します。著者は、販売促進に関するプロデュース及びコンサルティングを提供するかたわら、養成講座で「共感力」について指導を行っています。

著者は、チーム力を高めるためには「共感力」が重要であると訴えています。「共感力」とは、他人に共感し、他人の気持ちが分かる力のことであり、逆に他人にも自分の気持ちを分かってもらう力であるといいます。さらに、互いに共感しあうことで発揮される力、という部分も含めての「共感力」であるのだとか。人間一人の力は、よほど才能にあふれた人でなければ、たかが知れているものです。しかし、「共感力」を駆使することによって、何十人分、何百人分の力を1つにすることができるのだといいます。

さらに著者は、真のチームを作るために、5つのメソッドをあげています。重要なことは、この5つを念頭に常に心に置きつつ、リーダーとしての自分の「姿勢」を見直し続けることにあるでしょう。現状に甘んじていれば、チームとリーダーとの心の距離はどんどん乖離していくものです。リーダーが起点となって共感していくことで、チームの「共感力」がどんどん生まれてくるということを、忘れずに過ごしたいものです。

すごい共感マネジメント

著者: 中田仁之
発行: ユサブル
定価: 1,400円(税別)

Image via Getty Images

ナカセコ エミコ

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