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まずは正直者であれ。「100人100通り」の働き方を叶えるチーム術

チームビルディング ーチームを変える魔法の言葉−

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チームワークが発揮できる組織を目指してさまざまな改革に取り組むうちに、多様な働き方ができる会社へと変化してきたサイボウズ。メンバーの声に耳を傾け、研究と議論を重ね、「100人100通り」の柔軟なワークスタイルを選択できるようになりました。

ここでふと気になったのは、価値観も働き方も異なるメンバーが、チームとしてうまく機能するのだろうか、という疑問。

前回に続き、サイボウズチームワーク総研の椋田亜砂美さんにお聞きします。

正直者ならうまくいく!

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サイボウズ株式会社チームワーク総研アドバイザーの椋田亜砂美さん

サイボウズには、最長6年間の育児・介護休暇制度や時短勤務、在宅勤務、副業の許可、子連れ出勤制度など、ライフステージに合わせた働き方をバックアップする制度が充実。どれもチームワークの向上と人材の定着を目標に改革を進めるなかで、整備されてきたものです。

「ここまで働き方が多様になると、メンバー間の信頼関係が必須になります。在宅勤務とか言って本当は寝てるんじゃないの? 遊んでるんじゃないの? なんてことを言い出すとキリがないわけです。チームを成り立たせるためには『公明正大』であることが前提。つまり、嘘をつかない、隠し事をしない。寝坊して会議に遅れたなら『寝坊しました』と言えばいい。取り繕うことに時間を使うより、包み隠さずオープンにしたほうがお互いにとってラクなんです」

すべてがオープンなのは、グループウェアの企業であることも背景にあるかもしれません。社員全員が同じ情報を共有し、経営に関わる重要会議の議事録もすべてその日のうちに公開されるそう。

「情報は全員に公開されているので、見ないほうが悪いという文化。通知の量、すごいですけれどね(笑)」。

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信頼しあえるチームを成り立たせるためには『公明正大』であることが大前提(サイボウズ提供)

モヤモヤが晴れるまで議論する

公明正大であることに加え、サイボウズ内で徹底されているのが「自立と議論」チームメンバーは皆、質問責任と説明責任を負っている、という考えです。

「居酒屋で会社の愚痴大会が始まったり、ランチで上司への不満で盛り上がったりする光景、珍しくはないですよね。でも、サイボウズでは愚痴は共感を呼びません。質問責任を果たしていない、とみなされるんです。モヤモヤや疑問、納得いかないことがあるなら、きちんと聞かなければならない。これが質問責任です。また、質問責任が果たされるためには、聞かれた人が必ず正面から答える、ということも大切。説明責任を放棄して『そんなこと考えなくていいから、とにかくやりなさい』という組織だと、意見を言うことも質問することもできなくなってしまいます。質問責任と説明責任の徹底によって、メンバーがお互いを尊重しながらチームとして成長していくことが可能になる、とサイボウズでは考えています」

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チームワークの根っこは、嘘をつかないこと、疑問をそのままにしないこと、聞かれたことに逃げずに答えること

「普通のことを言っているだけですよね(笑)。でも社会のなかでは意外と難しかったり、大変だったりする。それを着実にやっていこうということなんです。根本的なことだからこそ、多くの人にとって納得しやすい。サイボウズオリジナルのメソッドですが、一般的にも応用できるものだと思います」。

サイボウズ流チームビルディングのコツ

1. メンバー全員が共感できる理想をつくり、数字に基づいた目標に落とし込む。
2. ウソをつかず、隠し事をしない。公明正大であること。
3. モヤモヤや疑問は必ず質問、質問されたらきちんと答える。

これまで蓄積してきたチームワークを支える人事制度、研修メソッドは、「サイボウズチームワーク総研」に集約され、今、多くの企業や学校に提供されています。

チームのために個性を押し殺すのではなく、多様な個性が組み合わさってイノベーションを生み出す。本当のチームワークがもたらす成果を、サイボウズの現在の姿が教えてくれているようです。

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椋田 亜砂美(むくた・あさみ)さん

サイボウズ株式会社チームワーク総研 アドバイザー、チームワークブランディングプロデューサー。法政大学大学院経営学研究科キャリアデザイン学専攻修了。経営学修士。教育、IT企業の人事を経て、2006年サイボウズ株式会社に入社、人事を担当。育児介護休暇6年の制定など社員が長く働けるための人事制度を整える。2010年4月より広報を担当し、現在は企業ブランディングと、サイボウズのチームワークのノウハウを様々な組織に伝えるチームワーク総研にてアドバイザーを担当する。サイボウズがチームワークと言い始めた当初から一貫してチームワークに関する活動に携わる。

撮影/今村拓馬(2・4・6枚目)、取材・文/浦上藍子

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