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食べてやせるは本当だった。健康ライターが50年実践するシンプルな食事法 [The New York Times]

The New York Times

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ニューヨーク・タイムズのヘルス&サイエンス記事担当のジェーン・ブロディは、新人記者だった52年前、適正な標準体重を約18kgもこえる肥満体型に悩んでいた。さまざまなダイエット法を次々と試みたものの、どれも失敗。そんな彼女がたどりついた結論とは「特別なダイエットはしないで普通に暮らす」ことだった。それから半世紀、今も若々しく健康的にスリムな身体を維持するブロディ記者がみずから語る、目からウロコの逆転の発想とは?

断食さえダメだったわたしが選んだ方法は?

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Image via Shutterstock

ニューヨーク・タイムズに採用される数年前から、体重がどんどん増えていることに気づいたわたしは、ありとあらゆるダイエット法に挑戦していました。1つの方法がうまくいかなかったら、今度こそはと思い、次のダイエットをはじめるという具合に。運動だっていっぱいしました。とくに、我慢するのがつらくて、つい食べてしまったときなど、運動すれば増えた分を消費できるだろうと一生懸命にやりました。でも、体重は増える一方だったのです。

断食さえダメでした。たった1日の断食が終わったあと、ようやく食事にありついたわたしは、いつの間にか寝入ってしまうまで食べることを止められなかったのです。翌朝、わたしの口の周りには噛みかけの食べ残しがいっぱいついていました。かなり危険な摂食障害におちいっている自分が本当に怖くなり、早急に手を打たないと、大変なことになってしまうのは明らかでした。

食べてやせるは本当だった

そしてついに、ダイエットはもうやめようと決めました。太ったっていい、少なくとも今の状態よりは健康だろうと思うことにしたのです。毎日3食、栄養たっぷりで量的にも満足できる食事と、口の寂しさを紛らわせる小さなおやつを摂る日々が始まりました。

そうしたらどうでしょう。1か月後に4.5kg、体重が減っていたのです。食べていたのに! しかも充分に。この食事スタイルを続けるのは簡単でした。プレッシャーのかかる痩身法とは違い、普通の生活をするだけなのですから。1か月に900gのペースで体重は減り続け、2年後には、過重分はきれいさっぱりなくなりました。以来、リバウンドもなく、わたしは同じスタイルの食事をいまも摂っています。双子を妊娠中だったときも、とくに何も変えませんでした。

食べ物との付き合い方を見直す

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Image via Shutterstock

わたしのように食べることに目がないタイプの人間にとって、やせるのもそうですが、適正な体重をキープすることは至難の技です。ただ、考えてみてください。まったく食べずに生きていける人はいないのです。ここは発想を転換し、どうしたら食べずに済むのかではなく、どのように食べ物を摂るのがいいかを学びましょう。

わたしは食べたいものはなんでも食べます。量が多すぎないようにはしていますが。食卓にのぼるのは、自分で料理をした野菜をたくさん使ったメニューです。おやつはポップコーンとか、グラハムクラッカー、アイスクリームのミニカップなどカロリー控えめなものを選びます。

わたしの体重管理術はいたってシンプル。食品を買う前にパッケージに表示された栄養成分表をきちんと読むこと。そして、毎日軽い運動をするとともに、体重は必ず計り、増減が900g以内であることを確認します。もしオーバーしているようなら、ウォーキングやスイミングなどで運動量を少し増やしたり、数日の間だけ食べる量をちょっと減らすこともあります。

科学的にもお墨つき

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Image via Shutterstock

先ごろ、米国医師会が発行する医学誌『JAMA』に掲載された、ジェシー・ブラウン・VA・メディカルセンターの内科医イヴ・グース博士の論文も、わたしのやり方が正しいことを承認する内容でした。「長期にわたるカロリーダウンを成功させるカギは、患者自身がどのように食生活を変えるべきか、自分自身で決断することにある。そして、それを続けていくには、食生活の変化が恩恵として現れるまでには長い時間がかかり、常に警戒を怠らない姿勢が求められると、しっかり理解している必要がある」とグース博士は説き、「すぐに結果が出ることに慣れている今の世の中では、あまり歓迎されないかもしれないが」と付け加えています。

グース博士はまた、食生活の改善には、「低脂肪」とか「炭水化物控えめ」などのうたい文句につられるといった、さまざまな落とし穴があるとも指摘しています。「こうした加工食品がもともとの原材料の食材に比べてカロリーが少ないとは限らない」と記し、脂質を減らしたことにより味わいが薄まったのを砂糖でごまかしている場合がしばしばあるからだとしています。それに、たとえばフルーツジュースは脂肪分ゼロですが、糖質を多く含みカロリー的にはさほど低くありません。 同様に、ハンバーガーのビーフパテそのものは低カロリーですが、大きなパンにはさみ、ドレッシングやエクストラチーズを加えたりすると、カロリーはまたたくまに跳ね上がります。

わたしの呪文、教えます!

わたし自身はカロリー計算をしませんが、仕事柄、だいたいの食品のカロリーは頭に入っています。体重を落としたい人は一般的な食品のカロリー表を手に入れるといいでしょう。どんな運動をすると何カロリー消費するのかを示したエクササイズ・チャートもあわせて利用するとさらに効果的です。

覚えておくのは、

1. ジャンクフードや加工食品はやめて、自然の素材を使った質の高い食事をとる。
2. 出された食事の中身を理解し、おかわりをしない。
3. 毎日なんらかの方法で身体を動かす。(ちょっと歩くだけでもカウチポテトよりはマシ)
4. できないことの言い訳をするのをやめる。

わたしが頭のなかで唱えている呪文を教えましょう。「ちゃんと食べる。食べ過ぎない。野菜をたくさん」。これが習慣になったなら、このさき一生、体重管理に悩まないですみますよ。

©2018 The New York Times News Service[原文:Jane Brody's Personal Secrets to Lasting Weight Loss / 執筆: Jane E. Brody](翻訳:十河亜矢子)

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