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夫の隠しクレカ未払い約55万円。これってファイナンシャル不倫? [The New York Times]

The New York Times

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読者からの相談に男女2名の相談員が異なる視点からアドバイスする、ニューヨーク・タイムズの人気人生相談ポッドキャスト「Dear Sugars」。今回の質問は「内緒のクレジットカードで借金をつくっていた夫への対処法」。経済的な裏切りも不倫と呼ぶべき?

【相談】私と夫はともに現在30歳で、結婚して5年になります。数か月前、住宅の購入を考えてローンを組もうとしたのですが、金融機関の担当者が夫のクレジットカードの明細をチェックすると言った途端、彼は急に取り乱し、私に隠していたクレジットカードの口座があることを告白しました。しかも、残高不足で5,000ドル(約55万円)の延滞金を抱えていたのです。大した額じゃないという人もいるかもしれませんが、夫は資格を取るためフルタイムの学生の身分で、来年卒業したら学生ローンの支払いが始まります。私は正社員として働いていますが、私自身の学生ローンを返済中で、家計を維持する以外の余裕はありません。

夫は未払いをとても申し訳なく思っており、2人で少しずつ返していますが、私はあまりのショックで、気持ちがまったくおさまらない状態です。さらに悪いことに、彼はこのカードのお金を全部自分のために使っていました。音楽や本、パソコンやゲームを欲しいままに買っていたのです。この事件が起きる前は、彼の態度に不審をいだき監視するようなまねをしたことはありませんでした。でも、今は夫を信用できずにいます。

最近、家計の銀行口座に不可解な引き落としがいくつかあるのに気づきました。夫に尋ねると、銀行か請求先の会社の間違いだろうから、連絡して取り消してもらうと答えましたが、私は嘘じゃないかと疑っています。クレジットカードの利用限度額の引き上げを却下する銀行からの手紙も見つけました。これも、私に黙って彼がこっそり申請していたのです。

これまで、私たちは穏やかで幸せな関係でした。でも、彼の浪費癖のせいで、何とかしなければいけない段階を迎えているように思います。夫が私たちの経済状態についてきちんと考えているのか、2人で手を取り合い長い人生をよりよく築いていく意思があるのか、私にはもうわかりません。私はどうすべきでしょうか。──ラジオネームSpentより

夫の行為はファイナンシャル不倫で弁明の余地なし

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【回答】シェリル・ストレイド:はっきり言いましょう。あなたの夫がしているのは「ファイナンシャル不倫」です。パートナー以外とセクシャルな関係を持つ不倫と同様に、彼が心から反省して、あなたに内緒の出費をきっぱりやめない限り、修復はできません。残念ながら、あなたの夫はまだその誠意をみせていないようです。彼がクレジットカードの負債を打ち明けたのは、浪費をやめる気があるからではなく、遅かれ早かれバレると思ったからです。その証拠に、口では謝りつつ、同じことを繰り返しています。

家計口座の引き落としについて嘘をつき、また、カードの上限を上げようとしたのは、おそらくさらに借金を重ねるためであり、支払い能力を超えた買い物をしようとするこの態度が、そもそもの問題の始まりです。あなたのご相談からは彼が買い物依存症かどうかまで断定できませんが(かなり近い印象はありますが)、重要なことは、夫が自分の秘密の出費について、今なお、あなたを騙そうとし、裏切り続けているという事実です。状況に対し真剣に向き合おうとするあなたは賢明です。夫の行動は貸付信用を損なうどころの話ではなく、あなたからの信頼を完全に失う行為といえるでしょう。

スティーブ・アーモンド:私見ですが、あなたの夫は完全にアウトだと思います。まずは、自分が持っていない5,000ドルで買い物をしたことで1アウト、懲りずにカードで引き落としたので2アウト。そして、限度額を上げようとした時点で3アウト三振です。いずれの状況でも、彼は嘘をつき、あるいは、あなたに黙ってことを進めています。彼の信用は失墜したといわざるをえません。

彼が自分のしたことを認め、心の底から改心しない限り、あなたの夫に対する信頼は戻らないでしょう。けれど、彼はいまだに自分自身から目を背け、たいした問題ではないふりをして、あなたに嘘をつき、自分にも嘘をついています。

あなたは、自分には彼を監督する義務があるなどとは決して思わないでください。あくまで、夫が自分で責任を持つべき事柄だからです。今あなたがするべきは、彼の嘘も浪費も、これ以上我慢する気はないと明確な一線を示すことです。

問題に2人で向き合うためには、夫の意思を固めるのが大前提

シェリル・ストレイド:金銭的に余裕がないといっているカップルにマリッジ・カウンセリングを勧めるのは的はずれに感じるかもしれませんが、1、2回でもいいので受けてみてはどうでしょうか。夫にとっては、自身の浪費癖に向き合うきっかけとなるでしょうし、あなたにとっては、問題に取り組む意思が彼にあるかどうかを判断する材料になるからです。お金のことで嘘をつくのはやめようと夫が本気で考えるようになるのか、それとも、心を入れ替えたふりを続けるだけなのか? この問いの答えは、結婚生活に終止符を打つか否かという決断に直結しています。

パートナーの裏切りという辛い出来事を乗り越え、2人の絆を深めた夫婦はたくさんいますが、双方が真剣かつ誠実に危機と向き合い、ともに困難を解決する気持ちがあって、はじめてうまくいくものです。お金の使い方に関して夫が嘘をつき続けるなら、溝は深まるだけでしょう。あなたの苦しみは、買い物依存症の人間と結婚したからではなく、自分を恥ずかしいと思いながらも、あなたに真実を話すことができない人間と結婚した点にあります。

ただし、彼の態度を改めさせることはできなくとも、あなたが彼に何を求めているのかを伝えることはできます。ご相談にもあったように、あなたは、長期的な観点から2人の生活基盤についてきちんと考え、正しい判断ができるパートナーを望んでいる、そのことを夫に話しましょう。

スティーブ・アーモンド:カウンセリングにはお金がかかりすぎると決めつける前に、ずるずると結婚生活を続けた場合の損失や、夫の嘘とともに過ごすみじめで長い時間を考えてみてください。

あなたの夫は複雑で深刻な心理状態にあるようです。これはあくまで想像ですが、生活費も学業を続けるのもあなたに支えてもらっている状態で、彼は自分を役立たずだと感じ、また、家を買って一家のあるじになることに恐れをいだいて、ゲームなど子供じみた買い物に逃避しているとは考えられませんか。しかし、どんな依存症もそうであるように、恥から逃げれば逃げるほど、対象物への欲望が高まり、より深い罪の意識へと追い込まれてしまうのです。彼の浪費や嘘は、無意識のうちにあなたを遠ざけようとする心から生まれたものです。なぜなら、自分はあなたの愛にふさわしくないと彼は思っているからです。彼は自分自身のそうした想いに気づく必要があります。あなたはその過程をサポートすることはできますが、彼が自分から向き合う決意を固めることが大前提です。

抑えがたい欲望という苦しみに囚われた誰かを愛することには痛みが伴います。あなたは自分には彼を救うことはできないと理解しなければなりません。そして、彼があなたが差し伸べた手を拒否するなら、彼のそばにとどまっているべきではありません。冷たい言い方だとはわかっていますが、あなたの夫が自分のダメな行動の裏に隠された真の理由と対峙しない限り、2人の間の混乱と苦痛は続き、あなたがいうところの「穏やかで幸せな関係」は戻ってこないでしょう。

©2018 The New York Times News Service[原文:My Husband Got Secret Credit Cards and Maxed Them Out / 執筆:Cheryl Strayed and Steve Almond](翻訳:十河亜矢子)

Image via Shutterstock

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