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ただいまアラフィフ妊娠中。レイチェル・ワイズと女同士の恋 [The New York Times]

The New York Times

48歳とは思えない輝きを放つレイチェル・ワイズがニューヨーク・タイムズに語る、夫の007俳優ダニエル・クレイグとの関係や、大胆なレズビアン・ラブシーンも話題の新作映画について。そして、明かされたビッグ・サプライズとは?

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48歳とは思えない若々しさのレイチェル・ワイズ。2018年4月11日ニューヨークで撮影(Geordie Wood/The New York Times)

ダニエル・クレイグとの第一子を妊娠中

マンハッタンのイーストビレッジにあるアパートメントを訪ねた筆者を迎え入れたレイチェル・ワイズは、光り輝くばかりに美しかった。女優が40代になった途端、急に脇へと押しのけられるハリウッドにあって、48歳の彼女は静かに、だが毅然として立ち位置を守り続けている。

くつろいだ様子でキッチンテーブルに座るワイズ、その背後には、緑色の目をした愛猫と、スウェットシャツにジーンズ姿のジェームズ・ボンド、いや、夫のダニエル・クレイグがいる。

「若さを保てる秘密を、読者のために特別に教えてくれない? アボカドマスクとか、鍼とか、何かしてる?」と冗談めかした問いに、若い頃はふっくらした頬だったが、年をとるにつれ頬骨がはっきりしてきたとワイズは答え、それからおもむろに、ゆったりしたセーターのお腹のあたりを少し持ち上げてみせた。そして「でもまた、ふっくらするわ。ダニエルも私もとてもハッピーなの。もうすぐ、小さな家族が増えるから」と満面の笑顔を浮かべたのである。ワォ!小さな007ハーフが誕生するわけだ。

SNS発信はせずに、静かに二人で過ごしたい

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インタビューはマンハッタンにあるワイズとクレイグの自宅アパートメントで行われた。2018年4月11日ニューヨークで撮影(Geordie Wood/The New York Times)

ワイズにはダーレン・アロノフスキー監督とのあいだにできた11歳の男の子がいて、クレイグにも25歳になる娘がいるが、結婚して7年になる2人にとっては生まれてくる子どもが第一子にあたる。

『ハムナプトラ』シリーズでヒット映画のヒロイン役の地位を固めたレイチェル・ワイズとダニエル・クレイグが映画界のスーパーカップルであるのは間違いない。だが、彼らは一人ひとりとして対等な立場を守っている。まさに目の前でキッチンカウンターの両側に立ち、それぞれ紅茶とカプチーノをすすめてくれる2人はともに独自のオーラを放っていて、どちらに目を向けるべきか悩んでしまうほどだ。

かつてのアンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットのように、ハリウッドにはスターカップルであることをブランド化して積極的に推していく風潮もあるが、ワイズは自分たちには向いていないし、そもそも、どうすればいいかもわからないという。「“カップルダム(二人だけの生活)”を自然に発信できるなんて、本当にすごいと思う。ただ、私たちは2人ともプライベートを語るのはとても苦手だし、聞いてもきっと面白くないわ」。これは本音だろう。彼らは、インスタグラムも、フェイスブックも、ツイッターも、オフィシャルのアカウントは一切持っていない。ソーシャルメディアで発言するより、本や詩、音楽について2人で語り合うほうを好んでいる

新作ではレズビアン・カップルのラブシーンも

仕事の面でも、彼らは独立している。2017年のトロント国際映画祭でプレミア上映され、先日、全米で公開された『Disobedience(原題)』は、レイチェル・ワイズが主演と同時にプロデュースも手がけた作品で、ロンドンの超保守的なユダヤ人社会のなかで、抑圧され排斥されるレズビアン・カップルを描いた問題作だ。ダブル主演のレイチェル・マクアダムスとの情熱的なフレンチキスやセックスシーンでも話題を呼んでいる。

初めての女性とのラブシーンはどんな感じだったのかという問いに、「あまりチクチクしなかったわね」と、頬に手をあてそっとさすりながらレイチェル・ワイズは答えた。「ずっとソフトだった。私たち(ワイズとマクアダムス)はお互いをさらけだして、とてもスイートなものを感じていたと思う。男優はどうかわからない。でも、女優はこのセックスシーンは映画に本当に必要なの?と考えるものだけど、今回はまさになくてはならない場面だった。物語はこの1点に向かって収れんしていくのだから。とくに、精神的な解放、自由を意味するうえで、エスティ(マクアダムスの役柄)がオーガズムの絶頂で歓喜の表情をみせることが重要だった」

男性視点から離れて、女性同士の純粋な関係を描きたい

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妊娠を明かすサプライズも。2018年4月11日ニューヨークで撮影(Geordie Wood/The New York Times)

プロデューサーとして、ワイズは彼女自身のキャラクターのオーガズムはカットすることを決めたという。「盛り込みすぎちゃダメなのよ。エスティをより際立たせるべきだわ」

映画の制作にあたって、多くのレズビアン文学を読んだというワイズ。男性による決めつけや、パートナーを所有する意識をもとに語られる“男性サイドの歴史”から離れた、女性同士の純粋な関係を描きたかった彼女にとって、原作のナオミ・アルダーマンの小説は「パーフェクト」だったという。「彼女たちの間には子供の頃からの友情があり、愛があり、そして、性的な欲望や自由への切実な憧れ」が描かれていたからだ。

ラブシーンについてはどうだろう。レズビアンの友人に具体的なリサーチはしたのだろうか?「まさか!するわけないじゃない」と彼女は叫んだ。「どんな風にセックスしてるの?なんて普通、聞かないでしょ。(セックスシーンの演出は)監督のセバスチャン・レリオのアイデアよ。ただ、それぞれの顔にフォーカスして、びちゃびちゃいう濡れた音だけが聞こえるというのは。裸の絡みをみせることに彼は興味ないの。歓びにうっとりと浸っている表情だけを映し出し、相手の女性はフレームの外。彼女の指や舌がどこを這いまわっているのかは、観客の想像にゆだねているのよ」

パターン化した女性像を量産する映画界への不満

ワイズは彼女自身の映画制作会社LC6を立ち上げて以来、女性について描くプロジェクトを探している。「男性についての面白い映画はたくさんあるし、いくつかは素晴らしい作品だと思う。でも、真に女性を描いたものはとても少ない。それに、私は男性とは違う女性という存在に魅了されているの」と、その理由を語る。

ハリウッドではいまだに頭の固い老害プロデューサーが、女性をただの添え物の花のように扱う映画を量産しているのが現実だ。もっと柔軟な発想なはずの若いスタジオ責任者も、男女を問わず追随して、女性の役柄といえば、妻かガールフレンド、あるいは娼婦がほとんどだ。それらを「女性が当然持つ欲望をとりさったようなキャラクター」とワイズは断ずる。「道徳から逸脱することは人間にとって甘美なの。善良でありながら、不倫に走る場合もありうるし、そのほうがよっぽど人間的で、物語においてもリアルだし共感できる。ただ単に良い子の理想化されたキャラクターに私は我慢できないわ。だけど、どんな女性にもある矛盾した部分や論理では説明できない部分はきれいに取り除かれて、単純に善か悪かに分けられる。複雑で深みのある女性が描かれることはほとんどない」

ジェームズ・ボンド映画は時代おくれ?

ワイズは映画業界がただちに変わるとは思っていない。自分が生きている間に変わるかさえ、懐疑的だ。

かつて、彼女はプロデューサーとして、ジェームズ・ボンド映画を作ることにはまったく興味がないと断言し、「女性に対してある決まった態度をとりつづける、独特の男性性を前面におしだした人物像に、イアン・フレミングがすでに膨大な時間をかけているのよ。なぜ、それを私がやる必要があるの?自分自身の物語とキャラクターを創り出すほうがずっといいでしょ」と語っている。

ちなみにデイリーメールの記事によると、ショーン・コネリーの007映画を観たミレニアル世代には、ジェームズ・ボンドを「性差別的な虐待男」「卑劣なやつ」「レイプ犯」と呼ぶ人々が少なくないらしい。Mを演じたジュディ・デンチでさえ「恐竜なみに時代おくれのミソジニスト(女性蔑視)」と評したことがある。

今度は男も演じてみる

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新作映画やダニエル・クレイグとのプライベートライフについて率直に語ったレイチェル・ワイズ。2018年4月11日ニューヨークで撮影(Geordie Wood/The New York Times)

だが、次のボンド映画はダニー・ボイルが監督を務め、クレイグが再登板、MeToo、Time’s Upの時代にふさわしいボンドガールが登場する、心機一転した作品になると報道されている。クレイグのボンドが一番好きな筆者としては大歓迎のニュースだが、もう一回ボンドをやるくらいなら、リストカットをしたほうがマシとまで言っていたクレイグに、どんな心境の変化があったのだろう。「終わったばかりで、そんなこと考えたくもないっていう意味だったのよ」とワイズは答えた。「すごくくたびれて、長い昼寝と一杯のワインが必要だったってこと。出産をおえたばかりの人に、いつかまた産みたいと思う?と聞いたら、絶対ありえない!って言うでしょ。同じよ」

クレイグとのベイビーを生むだけではなく、アクティブに活躍する女性を主人公にした映画作品のプランを6つほどあたためていて、世に送り出す予定だとワイズはうれしそうに明かした。その1つは戦時中の英国を舞台にしたペテン師2人組のコミカルなロードムービー。もう1つは、19世紀、生涯男性のフリをして過ごした女性医師の物語で、知事との情事スキャンダルに巻き込まれ、「同性愛者」として糾弾されるストーリーだ。「今度は私、男を演じるの」とわくわくした様子で宣言するワイズの顔は、ますます光り輝いてみえた。

©2018 The New York Times News Service[原文:Rachel Weisz Has a Big Surprise /執筆:Maureen Dowd](抄訳:十河亜矢子)

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