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「水の哲学」で頭を冷やせば、そのストレスも消えていく

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毎日、予定は詰まっているけれど、なぜか充足感がない。目まぐるしく過ぎる日々に、ストレスだけがたまっていく。そんなときに頭を冷やしてくれる哲学が、中国の古典にありました。

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意欲はあるのに、空回りしてストレスに感じる。そんな毎日を変えたいと、自己啓発や哲学の本を読み漁ったIT経営者のレイモンド・タンは、老子の『道徳教』の中で最高の思想に出会ったと自身のTEDトーク『「謙虚であれ」およびその他の教訓—「水の哲学」からの教え』で語っています。それは、人の道を水のあり方に結び付けた、次の有名な一文です。

上善は水の若(ごと)し。水は善(よ)く万物を利して争わず、衆人の悪(にく)む所に処(お)る、故に道に幾(ちか)し。
(最高のあり方は水のようなものだ。水は、あらゆる物に恵みを与えながら、争うことがなく、誰もが嫌がる低いところに落ち着く。だから道に近いのだ。)
『老子道徳教』より引用

水は植物や動物など、あらゆるものの命に欠かせない大切なものです。それでいて、どんな報酬も承認も必要とせず、岩があれば抗わずに避け、最後は濁った水たまりなどに流れていくのです。

水の哲学が教えてくれる3つのこと

老子のこの言葉から、タン氏は3つのことを学んだといいます。一つは、「謙虚」であること。自己を主張したり、「自分はなんでも知っている」という態度を取ったりするのではなく、素直に「教えてください」と言うことで、学ぶことが増えたと言います。さらに、自分の成功ではなく、他人の成功を手助けすることに達成感を見出すようになり、周囲の人と豊かな人間関係を築けるようになったとのこと。

もう一つは、「調和」。行く手を阻む岩のような人や意見があっても争わず、感情をかき乱されないことで心が穏やかになり、集中できるようになったそうです。そして3つめは、「寛容」であること。固定観念にとらわれず、状況やニーズに合わせて自分を変化させる柔軟性が、変化のスピードの速い今の時代こそ求められているといえます。

なりゆきを楽しむことで人生はより楽しくなる

「水の哲学」を心に留めておくことで、次のように思うようになったとタン氏は言います。

こだわることをやめ、なりゆきを素直に楽しむことで、人生は素晴らしい体験になり得るのです。
「TED」より翻訳引用

何かにイライラを感じて熱くなったときや、ストレスがたまって爆発しそうなとき。あなたも「水の哲学」を思い出して、冷静になってみませんか?より豊かで実りある毎日が過ごせるかもしれませんよ。

TED, View]Image via Gettyimages

中島理恵

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