ネガティブで不健康な印象を与えてしまいがちな「たるみ」。疲れているように見えるし、何より自分自身の気分もどんよりしてしまいます。
そもそも「たるみ」とはどういう現象なのか。銀座ケイスキンクリニックの慶田朋子先生に、そのメカニズムを聞いてみました。
皮膚だけじゃない、たるみの4つの原因とは
「たるみの原因は大きく分けて4つ。骨・筋肉・脂肪・皮膚の老化です。たるみ改善といえば皮膚に注目しがちですが、皮膚は角層と表皮、真皮、皮下組織を合わせてもたった数ミリととても薄いもの。実は、たるみ現象は皮膚の下にある脂肪や筋肉、骨から進行しているのです」
骨や筋肉、脂肪の老化もたるみの原因だったなんて! それぞれ、どんなふうに老化していくのでしょうか。
骨:“ひょうたん顔”になっていく?
「30代半ばくらいから骨の合成と分解のバランスが崩れ始め、顔の土台である骨に萎縮や後退が生じ、骨格に変化があらわれます。例えば眼窩(がんか)はオーバル型からレイバンのサングラスのような形に。支えを失った目の下は急速にたるみが目立ち始めます。
額やこめかみ、鼻の横も顕著に目減りしやすい部分。骨が痩せ、後退して大きく後ろに引っ込みます。ところが、眉骨と頬骨だけは形状が保たれやすいため、ゴツゴツして下垂気味の“ひょうたんシルエット”になってしまうんです」
筋肉:眉を寄せすぎ、シベリアンハスキーに!?
「年を重ねるごとに一部の顔の筋肉は固く縮み、肥大します。眉を寄せる筋肉が肥大してシベリアンハスキーのように盛り上がると、眉間の縦ジワや目のたるみを際立たせます。また、いつも口角を下げていると、口角下制筋が発達し、運気を逃す不機嫌顔に。表情筋の使い方には気をつけたいものです。
“イーッ”と言ったとき首筋に浮き出る広頚筋という首筋の筋肉が発達してエリマキトカゲのようになっている女性も多く見かけます。広頚筋は下に引っ張る作用のある筋肉なので、この筋肉が発達していると下半顔のたるみの原因になります」
脂肪:“ドロドロたるみ”の原因は
「脂肪も年齢とともに減少していくのですが、脂肪を支えているコラーゲン線維や靭帯も劣化して伸びていくため顔の位置は段々と下がってきます。もともと脂肪が多い人は一見ハリがあるように見えますが、最近の研究結果では脂肪細胞がコラーゲン線維を束ねるエラスチンを分解する成分を分泌していることがわかりました。
脂肪を支える力はどんどん減って行く上に、重みで負荷がかかるため、耐えきれずドロドロしたたるみとなってしまうのです。目の下、口周り、頬骨下方の脂肪が減少すると、顔の輪郭が崩れて卵型から四角い顔に変わり、よりたるんだ印象を与えてしまいます」
皮膚:光老化が8割! 喫煙にもご注意を
「皮膚をたるませる一番の要因は、太陽光に含まれる紫外線や一部のブルーライトと近赤外線。太陽光を浴びるか浴びないかで、皮膚の状態には大きく差がつきます。
また、喫煙を長く続けると、ハリや潤いを保つための女性ホルモンが減少するうえ、ニコチンが血管を収縮させて肌に栄養を届けられなくなるのでシワが深くなることが分かっています」
さあ、あなたはどんなたるみタイプ?
慶田先生は「30歳を超えると、顔にその人の性格が出る」ともいいます。元々の骨格や体質に加え、生活習慣や性格によってたるみの出方も変わってくるそう。
自分のたるみタイプと改善策をぜひチェックして。
慶田 朋子(けいだ・ともこ)先生
銀座ケイスキンクリニック院長。医学博士。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。日本レーザー医学会認定レーザー専門医。「切らないハッピーリバースエイジング」をコンセプトに、最新の医療機器と職人的技術が必要な注入治療を組み合わせたオーダーメイドの治療を行う。業界を牽引する高い技術力と、きめ細やかなカウンセリングで多くのリピーターから絶大な信頼を得ている。著書に『365日のスキンケア』(池田書店)。
文/諫山由梨子 Image via Shutterstock
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