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ブラックとか、ホワイトとか。いい会社って何だろう?

仕事の本棚

あの会社はブラックだ、ホワイトだ……と、同期が集まれば、とかくそんな話題になりがちです。とはいえ、「いい会社」とは、具体的にどういう会社のことを指すのでしょうか。

高橋恭介著『マンガでわかるウチの会社っていい会社? ダメな会社?』より、「いい会社」の測り方についてご紹介します。

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社員がいきいきと働いている!

著者は中小企業を対象に「人事評価制度」の導入を支援している会社の経営者です。これまで、製造業やサービス業など、1,200社を超える企業の人事評価制度を構築してきたといいます。本著はその経験をベースにしながら、人事評価制度の運用について、マンガもまじえた形でわかりやすく書かれています。

しっかりとした人事評価制度の運用が、社員のやりがいや成長、給与に直結しているということは、マネジャー世代の私たちには理解できるところです。しかしそれだけではなく、人事評価制度のあり方が、これからの会社の明暗を分けるとしたら、それは一大事です。

特に社員のモチベーションは業績に大きく影響します。マンガの中でも出てきましたが社員がいきいきと働いている会社ほど、業績は上がるという調査結果が出ています。この「いきいきと働いているかどうか」、つまり「会社や仕事に対する自発的な貢献意欲=エンゲージメント」がどの程度かを知ることが、自分にとっての「いい会社」を見極めるためには大切です。
030ページより引用

著者は、エンケージメントを知ることが、自分にとっての「いい会社」を見極めるために大切であると語っています。エンゲージメントは、「企業の方向性に対する理解」「帰属意識」「行動意欲」の3要素で構成されていますが、それらを高めていくために鍵となるのが人事評価制度なのだとか。

会社の向かう方向性に沿って個人の行動目標を設定。そして、その目標達成度から評価が行われる。自分の成長や成果が公平に可視化される仕組みがきちんとできていけば、自然に人が育ち、会社も育っていくといえるでしょう。

社員全員がNO.1を目指せるしくみを作ろう

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多くの会社は、いまだ相対評価を導入していると著者はいいます。働く社員にとって相対方式は、公正な評価になりづらいという問題が起きているのだとか。

相対評価がこのような結果になってしまう理由の1つに、評価者の意識に問題があると著者はいいます。たとえば、「自分だけ部下に厳しい評価を下したら、自分の部下が他の部下に相対的に負けてしまう。部下を守るためにも高い評価をしなければ」といった考えから、シビアな評価を避ける傾向があるのだとか。つまり、他の要因も影響してしまう、形骸化した評価になりがちなのだといえます。

反面、絶対評価による人事評価制度は、高い能力を示した社員が何人いたとしても、該当する社員の給与を上げることができるといいます。設定した目標を達成できた社員は、全員が評価されるからです。

働くモチベーションを上げるためには、相対評価ではなく絶対評価で評価すべきです。絶対評価は、部門や会社全体での相対的な関係は考慮せず、評価対象の社員の実績を客観的な基準で評価する方式です。絶対評価を行ううえでは、適切な目標を設定し、プロセスマネジメントを行うことが必要です。そうすれば評価体系が「見える化」されて公正な評価が行われるため、社員が評価結果を受け入れやすくなります。
047ページより引用

多くの経営者は、全員の給与を上げていたら、利益に影響が出てしまうと考えるようです。しかし、全員が「一等賞」を目指せる仕組みこそが、会社全体をよくして、働く人のモチベーションを上げることができるといえそうです。

人事や経理はどうやって評価する?

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評価が数値化できる部門は比較的わかりやすいのですが、間接部門は本来どう評価されるべきなのでしょうか。

当然のことながら、会社は営業部門だけでは成り立っていないと著者はいいます。しかし、現実問題、総務・経理・人事など間接部門の仕事というものは、成果を数値化しにくい一面があります

しかし、会社にそれらの仕事を適切に評価できる基準があれば、間接部門の社員であっても、正当な評価を受けることができると著者はいいます。そこで重要になってくるのが、コンピテンシーと定性評価。コンピテンシー(行動目標)を設定し、業務プロセスを評価することで、間接部門の仕事に正当な評価が与えられるというのです。

では、数値化しにくい仕事の評価について、実際にどのように行われるべきか紹介しましょう。ここでキーワードとなるのが、「コンピテンシー(competency)」と「定性評価」です。コンピテンシーとは、「仕事ができる人の行動特性」のことであり、「行動目標」「行動改善目標」「プロセス目標」とも呼ばれます。言い換えれば、「これを守っていれば、仕事の結果が出る」要素です。
074ページより引用

具体的な行動目標を定めて、一つずつクリアしていくことは、どんな部門であっても、たしかな成長を確認できるといえます。会社の利益と個人の成長を考えるならば、評価の基軸をぐるりと変えなくてはならない。そんな時期が、日本組織全体に訪れているのかもしれません。

マンガでわかるウチの会社っていい会社? ダメな会社?

著者:高橋恭介
発行:アスコム
定価:1,200円(税別)

Image via Shutterstock, Gettyimages

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