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「教養の引き出し」を増やす365日のトレーニング

仕事の本棚

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朝礼のスピーチ、商談におけるちょっとしたビジネス会話……。この人、教養があるなあと感じてもらえる知的な会話を、さりげなくしてみたいものです。

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シリーズ累計100万部・NYタイムズベストセラー、デイヴィッド・S・キダー&ノア・D・オッペンハイム著『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』 より、世界基準の知性を身につけるコツをご紹介します。

毎日1ページで、教養が高まる

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信心深い人は、信仰心を高めるために日課として聖書を毎日読んでいる。この『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』は、それと同じような方法で知識を増やし、教養を高めるための本だ。ベッドのわきに置いて、朝に目覚めたときや夜に休む前に読むことを毎日の習慣としてほしい。この本には、毎日1ページずつ知性を鍛え、頭脳を刺激し、教養を高めるための読み物が1年分収められている。
5ページより引用

偏りない多くの教養を身につけるためには、幅広いジャンルの多読が必要です。とはいえ、忙しい毎日において読める本の冊数は、どうしたって限られてしまいます。

ところが本書では、実に365個もの情報がそれぞれ1ページの中に凝縮されています。そのため毎日1ページずつ読んでいけば、1年間で知性を鍛えることができるのです。どんなに疲れていて時間がなくても、たったの1ページであれば、毎日目を通すことができるでしょう。

取り上げられているのは7つの異なる専門分野。(月)歴史・(火)文学・(水)芸術・(木)科学・(金)音楽・(土)哲学・(日)宗教といった具合に、7分野が1週間で1セットになって掲載されています。

著者は本書を読み進めることについて、脳を活性化する知性の体操のようなものだと語ります。年齢を重ねると、新しい情報のインプットがおろそかになりがち。それだけではなく大人は、現実の様々な問題から、ときには逃避行をしてみることも必要でしょう。

人類の英知という新鋭な世界を、毎日少しだけ旅する読書の時間。新しい視野を広げてくれそうな予感がします。

たとえば、接待の席で『四季』が流れたら……

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第10週第5日(金):68 音楽『四季』
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678〜1741)は、1725年に『四季』を作曲した。これは、四つの協奏曲のひとつひとつが、一年の季節をそれぞれ表現した作品だ。バイオリンとヴィオラおよび通奏低音(チェンバロなど)で編成された楽団のための楽曲で、協奏曲はいずれも3つの楽章で構成されている。
74ページより引用

ヴィヴァルディの『四季』といえば、クラシックにさほど通じていなくても、どこかで聞いたことがあるものです。しかし、だからといって何か語れるという人は、少ないのではないでしょうか。

例えば私たちがよく耳にするのは、おそらく『四季』の中の『春』の冒頭。躍動感のあるテンポは快活で楽しげで、素人が耳にしても、まさに春らしい音色です。

『四季』には文字通りその続きがあり、『春』に続く『夏』は一転。合奏で遠雷を表現し、激しい嵐の到来や、焼け付くような太陽の暑さは、音から力強く伝わってきます。

『秋』は、収穫を祝う農民たちの踊りでスタート。静かな休息のひとときを経て、夜明けとともに元気に狩りに出かける様子が眼に浮かぶようです。

『冬』は、凍てつくような雪と寒風。そしてその後には、暖炉の穏やかさや雪遊びのスリル感が奏でられます。

出版された楽譜には、それぞれの季節を音楽でどう表現するか、説明している4つのソネット(詩)が添えられていたのだとか。つまり『四季』は、実に詩的な楽曲であるといえるのです。

接待で訪れたレストランで、こんな情報をさりげなく会話に差し込めたら、なんだか素敵ですよね。

「睡眠時間が確保できない」と漏らす部下には……

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第29週第4日(金):200 科学『睡眠』
人間は進化の結果、人生の3分の1を無意識のまま横になって過ごすようになったが、そんな状況で捕食者に襲われたらひとたまりもないことを考えると、奇妙なことに思える。しかし睡眠は、食料・水・住居と並んで私たちの生存には必要不可欠なものだ。(中略)健康な人は食事を1か月以上取らなくても生きていけるが、睡眠を取らなければ2週間もしないうちに死んでしまう。
206ページより引用

脳内の電位変動を測定する脳波計を使った研究によると、睡眠はいくつかの段階に分かれているといいます。

レム睡眠やノンレム睡眠といった単語は、よく耳にするところ。しかし、わかっているようでうろ覚えなのが、睡眠のメカニズムです。

通常、私たちが目を覚ましていて何も考えていないとき、脳からは1秒間に約10回振動するアルファ波が出るといいます。そして、深く集中しているときには、振動数が約2倍のベータ波が出ているのだとか。

睡眠の第一段階に入ると、アルファ波はランダムになって、振幅のリズムが増減。これは眠りが浅い段階で、時間が経つにつれて脳波は長くゆっくりになるのだといいます。それから40分ほどすると、振動数が1秒間に3.5回以下のデルタ波が出るようになり、深い眠りに到達。このときに、筋肉が再生するようです。

やがて脳波は再び早くなり始め、40分後にはアルファ波の状態に戻ります。ここでいわゆるレム睡眠の段階に入るのだとか。一晩にこうしたレム睡眠を4〜5回繰り返すのだというのだから、睡眠はまさに人間にとって、再生の必須行動であるといえるでしょう。

人のことはあまりいえませんが、睡眠を削りがちな部下に、論で説いてみるのもたまには一興。教養の引き出しは、多いに越したことがなさそうです。

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365

著者:デイヴィッド・S・キダー&ノア・D・オッペンハイム
訳者:小林朋則
発行:文響社
定価:2,380円(税別)

Image via Shutterstock, Gettyimages

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