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夫に負けない志。 ジョブズの未亡人が立ち上げた団体に脱帽

ジョブズといえば、世界的にもっとも有名なラストネームのひとつでしょう。スティーブ亡きあと、彼の未亡人であるローレン・パウエル・ジョブズの近況が伝わってきました。

19世紀の思想家にちなんで

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最近、ローレンの活動ぶりが「ワシントン・ポスト」紙に紹介されていました。その舞台は、2004年に立ち上げた非営利団体「Emerson Collective(エマーソン・コレクティブ)」。

団体名は、ローレンが好きな19世紀の思想家・作家であるラルフ・ウォルドー・エマーソンにちなんでつけられました。

エマーソンが共同創刊者のひとりとして、1857年に創刊した文学批評誌「The Atlantic」。現在では総合雑誌として知られるこの雑誌において、2017年に「エマーソン・コレクティブ」が筆頭株主となりました。「The Atlantic」は、アメリカでは信頼の高い出版物として筆者も愛読しているので、ローレンにぐっと親近感を感じてしまいました。

社会派の映画製作も支援

通常、慈善団体は財団法人なのですが、「エマーソン・コレクティブ」は、LLC(有限責任会社、合同会社)という形を取っています。この組織形態のおかげで、決算を公開する義務がなく、かなり自由で幅広い活動が行なえるようです。「ワシントン・ポスト」は、当団体を「シンクタンク、財団、ベンチャーキャピタリスト、メディア、アート後援、アクティビズム」が混在したような団体と呼んでいます。

2015年の『スポットライト 世紀のスクープ』、2016年の『フェンス』、2017年の『マッドバウンド 哀しき友情』を手がけた映画製作会社にも投資しており、団体の意義に沿った社会派映画を影から支援してもいます。

教育問題と移民問題を取り上げる理由

団体のメインの活動は、教育問題移民問題というふたつの柱からなります。

経済的に余裕のなかった幼少時代から努力を重ね、名門ペンシルベニア大学、スタンフォード大学院と進んだローレン。教育がなければいまの自分はなかったという彼女にとって、また3人の母親としても、低所得家庭の子どもたちの教育問題は見過ごせないもの。教育問題を考えてゆくなかで、とくに不法移民の子どもたちの教育と移民問題が深く絡んでいることに気づき、そのふたつが「エマーソン・コレクティブ」の活動の中心となりました。

活動の一環でローレンは大学進学を目指す高校生を教え続けています。その中には最初ローレンが誰かを知らなかった生徒もいたそうです。

信じて運営を任せたジョブズ

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夫のスティーブは、2004年に創設した「エマーソン・コレクティブ」での妻の仕事を、2011年に亡くなるまでサポートしていたそう。けれど運営にはいっさい口出しせず、彼女を信じて任せていたそうです。

現在54歳のローレン。表舞台に登場することはほとんどありませんが、3人の子どもたちが高校を卒業し、これからは仕事に注力する時間がさらに増えることでしょう。

エマーソン・コレクティブ」のサイトにあるローレンの略歴には、スティーブのことにはまったく触れていません。これからは、「スティーブ・ジョブズの妻」としてではなく、ひとりの活動家としてローレン・パウエル・ジョブズの名前を見る機会が増えるかもしれません。

Washington Post, Emerson Collective]Image via Getty Images

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ぬえよしこ

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