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トランプ氏のファーストワイフ、イヴァナさんが回顧録を出版

The New York Times

先日、マンハッタンでイヴァナ・トランプの姿が目撃された。「プライベート機で来たんだろうね」と言い終わるか終わらないうちに、陽光ふりそそぐフランスのリビエラでボディガードに囲まれ、遠くにヨットを臨みながらセレブらと挨拶するために、サントロペへと去っていった。

最初の妻イヴァナ・トランプさん

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トランプ大統領の最初の妻、イヴァナ・トランプさん (Rebecca Smeyne/The New York Times)

イヴァナは静かにヨーロッパで暮らしている。ニューヨークの彼女の友人のひとり、社交界の名士ヴィヴィアン・セロタは「ヨーロッパ生活が好きだから」と言う。

だが、イヴァナは、目撃されたいときにはいまだにカメラマンを集めることができる。マンハッタンのダイエット法のプロモーションではシャッターが金属の羽のようにパタパタと閃いた。話題が元夫ドナルド・トランプのことになり、彼が大統領になったことは彼女の暮らしにどう影響したかと聞かれたが、イヴァナはほとんど答えなかった。彼とは連絡を取り合っているかという質問を避けて、「政治的なことは興味ないの」と言っただけだった。

「でも、連絡は取っていますよ」と、彼女はあわてて付け加える。

かつてはニューヨーク1のセレブ夫妻

一世代以上も前になるが、ドナルドとイヴァナのトランプ夫妻がニョーヨークきってのセレブカップルだった時代があった。ゴシップコラムに登場し、スタジオ54で何時間も踊り続け、21クラブで食事し、『60ミニッツ』のジャーナリスト、マイク・ウォレスのようなセレブの誕生日パーティで激写されたりした。ブロードウェイの舞台のオープニングに出席して、カメラのフラッシュの中レッドカーペットを歩いた。

しかし、元夫の大統領任務の2年目になる現在、かつて夫妻が所属していたもっとも明るいスポットライトと、セレブのトップイベントというトランプ世界の周辺にイヴァナは存在している。元夫の大統領就任式には出席したが、最前列ではなかった(イヴァナによると、車椅子を使っている自分の母親と一緒だったので、「演壇から離れたところ」から式典を見ていたそうだ)。2017年には、回想録『Raising Trump』を出版して、スポットライトに一歩近づいていた。

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Rebecca Smeyne/The New York Times

離婚後も仲良くやっているみたい

世界で1番有名なこの元夫婦は、どのぐらい親しいのだろうか。高級毛皮商のデニス・バッソはイヴァナの長年の友人で、離婚した他の夫婦たちと比べてこのふたりは仲良くやっていると話す。

「ふたりが離婚したのはずっと前ですからね。わたしは専門家じゃないですけど、いろいろあったとは思います。離婚直後は苦しくてたいへんですが、時が経つにつれて状況もよくなるんじゃないですか」と、26年前の離婚についてこう語る。

別の友人で、ケーブルTVの司会をしていた減量指導者のニッキー・ハスケルは、イヴァナが「ドナルドについては素晴らしい評価をしている」と述べている。ハスケルは毎日イヴァナと携帯メールをしていて電話でも頻繁に話しているそうだ。イヴァナと大統領は「いまだに気が合うんです」とも言っている。

静かな暮らしを楽しんでいた、が……

イヴァナが、大統領をめぐる騒々しい状況についてどう思っているかはわからない。コメントをもらおうと、1992年の離婚後に彼女が買ったアッパーイーストサイドのタウンハウスへも電話したが、応えてもらえなかった。この家について、『Raising Trump』にイヴァナは、大理石の階段、2階の「白いピアノの部屋」や、「レパードのシティングルーム」、3階にある金の浮き彫りのある暖炉など、「自宅は私のスタイルを完璧に反映しています」と書いている。

セロタは「皆から本を書くようにとイヴァナは言われていたんですよ。彼女は静かな人で、注目されていなくてハッピーだったんです」。だが、複数の出版社からは依頼もあったのだそう。「出版社から『イヴァナ、本を書いてくれ』と言われていましたね」

「わたしがドナルドのファーストレディ」発言

イヴァナは本を書き、それを売り込んだ。朝の報道番組「グッド・モーニング・アメリカ」に出演したとき、自分が「トランプのファーストワイフ」で、「わたしがファーストレディ」と言った。これを知ったトランプの3番目の妻であるメラニアの広報担当者から、番組にクレームがつけられた。しかし、これは英語が母語ではないイヴァナのミスではないかという意見もある。イヴァナが英語を話す時、ときどき定冠詞のtheが不要なところにつけられたり、必要なところにはなかったりすることがあるのだ。だから、ドナルド・トランプのことを「ザ・ドナルド」と呼んだとき、これはニューヨークが忘れることのない呼び名になったこともあった。

セロタは、「最初(ファースト)のトランプのレディ」のコメントについて「どう受け止められたとしても、結果オーライです。本の売り上げにつながったんですから。イヴァナはメラニアを侮辱するつもりはありませんでした」

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ダイエット法のプロモーションイベントにて。左からイヴァナ・トランプ、デイヴィッド・パターソン元ニューヨーク州知事、ダイエット法の考案者ジャンルカ・メカ。2018年6月13日、マンハッタンのプラザホテルにて。 (Rebecca Smeyne/The New York Times)

実子イヴァンカたちは今でも誇りに

セロタは、『Raising Trump』を書いたことでイヴァナの脚光を浴びたいという気持ちが刺激されて、このダイエット法を宣伝する決心につながったのかもしれないと述べる。ダイエット法は、映画『サタデー・ナイト・フィーバー』のロケ地だったブルックリンのディスコを再現するために20万ドル(約2,250万円)を費やしたある起業家によって考案されたものだ。

「回想録を書いた後、イヴァナはまた公の場に出たくなったんだと思います。いつも他人がどんな食事をしているかを観察していましたから」とセロタ。

『Raising Trump』では、イヴァナは3人の子ども、ドナルド・ジュニア、エリック、イヴァンカのことを誇りに思っていると明言している。イヴァナが一番親しくしているのは誰だろうか。

セロタいわく、「イヴァンカかエリックでしょうね。たぶんいまはエリックかな。エリックはニューヨークにいるけれど、イヴァンカはワシントンDCですからね」

イタリア大好き!

地理的な話といえば、イヴァナはこのダイエットの宣伝イベントで、ヨーロッパのほうが好きだと断言している。この低カロリー、低炭水化物のダイエット法はあるイタリア人のアイディアで、イヴァナは「イタリアの男性、イタリアの食事、イタリアの山や海、イタリアの全て」が好きだと語った。

2018年5月、彼女はイタリア版の『Dancing with the Stars』に、4人目の元夫でローマ出身のロッサノ・ルビコンディと出演した(ふたりは2008年に結婚し、2009年に離婚)。

イヴァナはプロモーションの場に集まった人たちに、「2分間ワルツを踊らなければなりませんでした」と言った。そういえば、トランプの2人目の元妻マーラ・メープルズが『Dancing with the Stars』に出演した後、2017年にイヴァナは「なんて不名誉! 品がないこと!」と書いたことなどすっかり忘れているようだ。出演依頼にはずっとノーと言い続けていたのだと言う。

女性の共感を呼んでいる

セロタは、テレビ出演でイヴァナの人気は続いており、とくに女性の支持を得ていると言う。「イヴァナはとてもエキサイティングな人生を送っていたけど、傷ついたこともありました。それが女性の共感を呼んでいるんです。ドナルドとは関係ありません。『イヴァナ、イヴァナ、素晴らしいお子さんたちよね。どうやって育てたの?』」と女性から聞かれることが多いのだそうだ。

イヴァナとディナーに行くと、イヴァナに気づいた人たちが話しかけてきて食事のじゃまをされることがあるとセロタは言う。ただ男性と女性では違いがあるのだそうだ。

「女性はイヴァナに話しかけたいだけなんですけど、男性はドナルドへ伝えてほしいことがあるというんです。ドナルドが大統領ではなかったとしても、女性たちはイヴァナのところへ来るでしょうね」

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Rebecca Smeyne/The New York Times

後妻たちに対してどう思ってる?

イヴァナはある女性から答えにくい質問をされたことがあったそうだ。この女性の夫が大統領へ言いたいことがあると、イヴァナのテーブルに何度か近づいた後のことだった。

この女性が「イヴァナに近づいて、『彼女がホワイトハウスにいるなんて、どんな気持ちですか』と聞いたんですよ」とセロタは思い出す。イヴァナはほほえんで『あら、気にしてませんよ。メラニアはすてきだし、幸運を祈っています』」と答えたそうだ。

イヴァナは心からそう思っているのだろうか?「もちろんですよ」とセロタは言う。イヴァナは『Raising Trump』で、メラニアには「なんの問題もありません。どうして気にすることがあるんでしょうか? 私の結婚生活を壊したのはメラニアではありません」と書いている(新聞の見出しになるような公然とした結婚生活の崩壊過程で起こったことのひとつに、1989年、マーラ・メープルズがコロラド州アスペンのスキー場で「わたしはマーラ。あなたの夫を愛しているの。あなたは彼を愛しているの?」とイヴァナに対立したことがあったと『Raising Trump』に書かれている)。

昔はファッションモデルだった

1970年代の後半にドナルド・トランプと出会ったとき、イヴァナはモデルだった。その前はスキー選手で、1972年のオリンピックで、当時のチェコスロバキアのスキーチームの補欠選手だった。ダイエット法のイベントの際、ニューヨークの自宅にはジムが備え付けられていると語っていた。

「それで、ジムにはエレベーターで行くのよ(I take elevator to gym)」と、gymに必要な定冠詞の「the」をつけ忘れていた。

「ジムにはいろいろなマシーンがあって、40〜45分ぐらいワークアウトをします。朝の番組を観ながら」

イヴァナは観ている番組が「Fox and Friends」かどうかにはふれなかった。それは、フォックスニュース局の朝の3時間番組で、イヴァナの元夫をナンバーワンのファンだと見なしている番組なのだった。

© 2018 New York Times News Service[Ivana Trump, In and Out of the Spotlight/執筆:James Barron](翻訳:ぬえよしこ)

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