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もうミスで落ち込まない。JALで学んだ仕事術

仕事の本棚

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さまざまな不祥事が、連日メディアを賑わせています。「この組織、もう少しいい形で危機管理ができなかったのかしら」などと感じてしまうこともしばしば……。とはいえ、ミスを未然に防ぐという観点でいえば、他人事ではありません。

小林宏之著『JALで学んだミスを防ぐ仕事術』より、ビジネスにおけるミスへの向き合い方についてご紹介します。

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「人と違ったことをしたい」と思うなら要注意

著者は、42年間もの長い間、JALで勤めてきた人物です。機長としてフライトを行いつつ、管理職として組織運営に携わってきた期間もあったのだとか。

その傍ら、中近東路線を担当していた時期には、自費で情報収集。欧米の危機管理やリスクマネジメントを勉強し、業務に活かしていたのだといいます。

その経験を通じていえることは、ミスを少なくすることがいかに大事かということ。

仕事の成果をあげるためには、なんといっても、まずは可能な限りミスを少なくすることが先決です。そして、日本人が不得意なリスクマネジメント・危機管理を徹底したうえで、自信を持って仕事のパフォーマンスを上げる工夫こそが、結果的に確実でいい成果につながります。
4・5ページより引用

ちなみに「人と違ったことをやりたい」と考えている人は、パイロットには向いていないのだとか。一見おもしろくなさそうなことを、実直にきちんとできる人こそが、向いているのだというから意外。

「人と違ったことをしたい」という欲がミスを生むという真理。……肝に命じたいところです。

ポジティブとネガティブ、どちらも大事

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そもそも日本人は、最悪の事態を慎重に想定することが苦手であると著者はいいます。日本の風土として、これまで農耕民族的に楽観主義でやってこられた面もあるのではないか、という推測によるものです。

とはいえ、何の根拠もなく「危ない」「怖い」といっているだけでは、実際に危機に直面したときには何の役にも立たないのだとか。

でもその一方で十分な準備をしたら、次はなにが起こったとしても、最終的には「これだけ準備してきたんだから絶対に大丈夫」と楽観的にとらえ、最後まで決して諦めないことが重要です。(中略)
どういう状況になったら危ないのか、危機が近づいたらどうすればいいのかをあらかじめ想定し、対応策を準備したうえで、実際に危機に直面したら事前に準備したそれを、着実に実践すればいいのです。
172・173ページより引用

欧米の報道では、すべてのことが「ありうる」「起こりうる」という前提に立って行われていて、実際に何かが起きたときに、どう対応するべきかというコメントまでつけられているのだとか。

リスク管理の鉄則は、「悲観的に準備」して「楽観的に対応」する。悲観的に最悪の事態まで想定しておけば、いざというときに大丈夫だという確信を持てるとともに、落ち着いてトラブルに対応できるのです。

あらゆるリスクを想定していく意識改革が、日本人にとって必要な時期が来ているのかもしれません。

JALで学んだミスを防ぐ仕事術

著者:小林宏之
発行:SBクリエイティブ
定価:1,400円(税別)

Image via Getty Images

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