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「セックス・アンド・ザ・シティ」に並ぶ!?「The Bold Type」が深くて面白い

The New York Times

先ごろシーズン2が終了した米国のTVドラマ『The Bold Type』は、ニューヨークに暮らす若い女性3人組を主人公に、彼女たちのキャリアや恋の悩み、職場の同僚や友達、家族との関係をリアルに描いて、多くの視聴者の共感をよんだ。

かつての『セックス・アンド・ザ・シティ』を彷彿させるストーリーだが、華やかなニューヨークのクラブシーンや、元彼との再会といった定番ネタをおさえつつ、人種的ダイバーシティが叫ばれ、#MeToo運動が拡がる米国社会のなかで、女性はどう生きていくべきかを思わず考えさせられる、深みを持った作品だ。

日本にはまだ未上陸ながら、放映されたら大ヒットしそうな予感もする『The Bold Type』。主要キャラクターを演じる俳優たちのインタビューとあわせて、一足先にその世界を探ってみよう。

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『The Bold Type』の主人公3人組を演じる、左から、メーガン・ファヒー、ケイティ・スティーブンス、アイシャ・ディー(Francois Ollivier/The New York Times)

欠点も弱さも丸ごと等身大の女性像

主人公たちは全員、『コスモポリタン』をモデルにした大手女性雑誌で働いているという設定。

黒人と白人、異なる人種の両親を持ち、男女両性を愛するカット(アイシャ・ディー)は、ソーシャルメディア部門のトップで、会社初の黒人女性取締役ともてはやされることに違和感と抵抗を感じている。

一方、記者のジェーン(ケイティ・スティーブンス)は、ダイバーシティをうたいたい編集部の意向で望みのポストが得られず、これまで白人であるだけで与えられてきた特権を意識せざるをえない。

そして、アシスタント・スタイリストのサットン(メーガン・ファヒー)は、アルコール依存症の母親のことで思い悩んでいる。

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登場するのは、フェミニズムが新しい段階を迎えている世の中で、自分のアイデンティティを模索して、仕事でもプライベートでもあがき、傷つき、奮闘する等身大の女性たち。「世界のどこにでもいる20代の女性の物語」とカット役のアイシャ・ディーも言っている。さまざまな状況で交わされる会話など、セリフも真に迫っていて納得できると評判だ。

シーズン3の撮影の合間をぬって、メインキャラクターを演じる3人がインタビューに応じてくれた。

女の友情で描きたかったもの

Q:女性たちの友情を描くこの番組が目的としているものは何でしょう?

ケイティ・スティーブンス:私自身の現実の女友達がそうしてくれるように、お互いを助け合う女性の姿をみせたいのだと思う。それに、足をひっぱりあっているより、支え合っている女の子を見るほうが楽しいじゃない。

メーガン・ファヒー:ケイティに賛成。女同士の対立は話としては面白いかもしれないし、だから、映画でもTVでもそういうドラマがたくさんあるのだと思うけど。『The Bold Type』が違うのは、登場人物がみんないい人たちで、彼らの間では事件は起きず、取り巻く環境のなかで衝突が生まれるところね。

アイシャ・ディー:それに、家父長的な、上から抑えつけようとしてくる力に対抗するために、私たちは互いに助けあう必要もある。1人では乗り越えるのが難しいときは、友達からの手助けがいるもの。だから、このドラマを観てくれる人たちが自分自身や友達のつらい状況を打ち破るための、何がしかのインスピレーションになれればうれしい

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女性雑誌はくだらない?

Q:女性雑誌をいまだに浮ついていてくだらない、取るに足らないものとみなす人もいますが、それに対して番組はどういうアプローチをしていますか?

アイシャ・ディー:中学生のころ、図書館の雑誌コーナーにもぐりこんで、ティーン向けマガジンをこっそり読んでた。読者からの質問にドクターが答えるページがあって、内容はもっぱらセックスと男の子についてだった。
私が通っていたのはキリスト系のすごく厳しい学校で、友達同士でそういう話をする雰囲気じゃ全然なくて。あのマガジンがなかったら、避妊も生理の仕組みも何ひとつ知らなかっただろうな

メーガン・ファヒー:女性雑誌はどうせ、セックスの体位と美顔クリームの話ばかりだろうと決めつけられているかもね。もちろん、そのトピックスのどこが悪いのとも言いたいけど、フェミニズムという大きな傘の下にあるほかの要素にも(番組を観ることで)気づいてもらえるようにしていると思う。あなた自身をどうケアすれば、自分を喜ばすことができるのか、どのようにして友達を愛するのかとか。

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#MeToo運動で男女の関係は変わった?

Q:ドラマのなかで、サットンは雑誌社の重鎮である年上のリチャードと付き合いますが、結局別れてしまいます。彼らの関係は#MeToo運動を反映したもの?

メーガン・ファヒー:このドラマで私が本当にすごいと思ったのは、サットンとリチャードの関係の描き方だったわ。若い女性と社会的な地位と力がある年上の男性は、多くの場合、かなり違う風に表現されるものだから。でも、サットンは一度もリチャードから下に見られているとは感じてないし、2人の間には相手に対する愛と尊敬がある、それが基本。
#MeToo運動が、2人の関係自体を大きく変えてしまったとは思わない。それなのに、彼らが別れてしまった理由は、サットンが職場でみんなに何と言われるかを気にしたから。今の社会の現実を考えると、そういうストーリー展開になったことは興味深いわね。

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女同士の恋も率直に描く

Q:カットと彼女の女性の恋人アデナの描き方は、ほかのドラマの同性カップルとどう違いますか?

アイシャ・ディー:2人の関係でステキに思うのは、コミュニケーションを大切にしているところ。何か問題が起きたら向き合ってきちんと話しあうのよ。そして、観ている人にはこの2人の女性が愛しあっているという事実がしっかり伝わってくる。こうした描き方は、20代向けのTVドラマではとても珍しいかも。

妊活やありのままのボディを愛することもテーマ

Q:一番心に残っている回は?

ケイティ・スティーブンス:ジェーンがお母さんを乳がんで失って、自分も遺伝子変異によるがんリスクがあると診断される一連のエピソードは、とても印象深かった。
私のフィアンセは子供のときに母親を乳がんで亡くしているの。ジェーンのセリフはどれも、私と彼が交わしたリアルな会話そのものだった。それから、ジェーンが妊活しようとする回は、母を失ったあとで子どもを持とうとしたとき、いかに精神的にしんどいのか、演じていて色々感じるところがあったわ。

メーガン・ファヒー:シーズン2の、サットンがみんなの人気者になろうとして、でも、チャラチャラしすぎにみられないかと不安になってくる回が好き。ほかのテーマにくらべると軽めの話だけど、最初に台本を読んだとき、とても共感したのよ

アイシャ・ディー:“自分の身体にポジティブに”がテーマの回は私にとって特別。脚本家チームに会いにいって、私の生まれつきのアザやお腹のシワを見せたいって伝えた。自分の身体に刻まれているものを、ありのままに祝福できる機会がもらえて最高だった

#TBT to the infamous subway scene. #TheBoldType

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©2018 The New York Times News Service[原文:The Cast of ‘The Bold Type’ on Staying Current / 執筆:Amanda Svachula](抄訳:十河亜矢子)

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