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感情の波にのまれない人になる/呼吸が変わるとラクになる #05

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撮影/さいとうむつみ

「心が落ち着いたり体がラクになったりする」と、いま話題の「呼吸」。呼吸・整体コーチ/マインドフルネスコーチの松永真美さんに綴ってもらう短期集中連載。最終回は、ネガティブな感情や思考にとらわれなくなる心身の整え方について。

ネガティブな感情をどうにかしたい、不安や悩みから解放されたい、雑念などない、クリアな状態でいたい。私がマインドフルネスについてもお伝えしていることもあり、そんな声をよく聞きます。

実は、マインドフルネスを実践しても、呼吸が落ち着いても、感情の波はやってきますし、頭の中のおしゃべりがなくなるわけでもありません。でも、それらがあっても大丈夫、という状態にはなります。

ネガティブな感情や思考にとらわれるのはなぜ?

感情も思考も来ては去っていきます。やってはくるけれど、自然のままにしておけば、去っていくものです。

ではなぜ多くの人が、感情や思考にとらわれてしまうのでしょう。それは、放っておけば流れていくそれらを、自分で止めてしまうからです。

どうやって?

息を止めて、体を硬くして

本来、自然の一部である私たちは、循環する存在です。自然は決して、同じ状態で止まることはありません。「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし」なのです。

呼吸は精神と体の架け橋です。息を止めれば、体が力みます。体が力めば息が止まりやすく、浅くなります。そして、呼吸によって起きる循環が起きなくなり、心身ともに停滞します

すべてが永遠ではない。だから、大丈夫

悩みや不安、ネガティブな感情はなくなりません。人間として生きる以上、それは仕方のないことです。生きていればいろいろなことがあります。ハッピーになることもあれば、落ち込むこともあります。老いもやってきますし、病気や怪我もするでしょう。いつも自分が思い描く「いい状態」でいることはありません。

桜は、春になれば花が咲き、実をつけます。でも、花は散り、実も落ちて朽ち、青々とした葉っぱはいつしか枯れ葉になり、冬には、幹と枝だけの状態になります。

私たちはどうやら、冬にも花を咲かせようと頑張ってしまう傾向にあるようです。でも、春夏秋冬に応じた状態があるのが自然です。

花が咲いていても、反対に幹と枝だけになったとしても、それは一時的なもので、永遠には続かない。冬に花を咲かせようとするのではなく、冬には冬の過ごし方をしましょう

循環する呼吸のもとでは、心身も循環し、大きな安心感とともに「自然体」でいられるようです。感情の波も、呼吸とともに流れていきます

「めぐる体」に整える

鼠蹊部の緊張が緩んで詰まりがとれると、呼吸が循環しやすくなります。足腰も楽になり、自分の足で大地に立つ感覚がくっきりとします。

始める前と終わった後に立った感覚を比べてみると面白いですよ。

鼠蹊部を緩める

1.仰向けになり、右の股関節と右ひざを深く曲げます。
2.両手でサポートしながら、頭の方へ膝を持っていくようにします(太ももをお腹に押し付けるのではなく)。
3.左のかかとを押し出すようにして、左脚を骨盤から下方に出していきます。足首を反って膝を伸ばし、脚の裏側全体を床に押し付けるようなイメージです。
4.そのまま15秒程度キープし、仰向けに戻ります。
反対側も同様に、3セット程度繰り返します。

sokeibu

イラスト/森田敦史著『なにもしていないのに調子がいい』より

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松永真美(まつなが・まみ)
呼吸・整体コーチ/マインドフルネスコーチ。東京外国語大学卒業後、出版社に勤務。学生時代にHIVに感染(現在は一切の治療をストップ)。2007年よりサッチャデーヴァ・ダース師のもとでマインドフルネスの探求を、2014年より森田敦史氏のもとで呼吸・整体の学びをスタート。現在も探求を続けている。自分、そして自分をケアすることに向き合ってきた経験を生かし、本来の自分に気づくお手伝いをしている。https://www.nowhereme.net/

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なにもしていないのに調子がいい]文/松永真美

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