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アルコール除菌が効いてない!? 進化した細菌とどう戦う

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結局はイタチごっこなの……?

諦念にも似た感想を抱いたGIZMODO JAPANの記事をご紹介しましょう。アルコール系の殺菌剤が効きにくい菌が出始めているらしい、というもの。

抵抗力の高い菌が、除菌先進国で見つかった

アルコール除菌の先進国であるオーストラリアでは、2002年から、医師たちが手を消毒するためのアルコール系殺菌ローションを病院に導入していました。

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それから3年、黄色ブドウ球菌(MRSA)のように抗生物質が効きづらい菌など、病院内の特定の細菌の院内感染率が下がっていることを確認。が、その後、ほかの薬剤耐性感染率、特に腸球菌の感染が増えていることが発覚したのです。

これを受け、腸球菌のサンプルの比較調査を実施したところ、2010年以降のバクテリアはアルコール液のなかでも生存率が顕著に高くなっていることが判明。その強さは、平均してなんと約10倍もの抵抗力!

腸球菌感染症は、しばしば致命的な敗血症を引き起こす院内感染の約10%を引き起こしていますが、オーストラリアでは、これらの感染症の3分の1は薬剤耐性の腸球菌に起因しているとのこと。

正しいポイントを押さえて、一時防御を

とはいえ、この調査結果は決定的なものではなく、世界中の病院でもっと研究されるべきだとされています。抜け道を見つけて、生き残る。菌と人間のイタチごっこのようではありますが、現段階でアルコール適応したバクテリアが見つかっているとしても、その他の菌やウイルス病原体に対しての一時的な防御としては重要であり続けるそうです。

なので、今後も「アルコール除菌液をたっぷりと手にとって、完全に乾燥するまで手をこすり合わせること」は怠らないように、と研究者たちは提言しています。

『すべての不調をなくしたければ除菌はやめなさい』などの近著を持つ免疫学者・藤田紘一郎さんの意見などもあるので、正直なところ、多少の雑菌は免疫力を高めるために身体に必要だったりするんじゃない? なんて、除菌対策にはおおらかな筆者ではありますが、菌と人間の攻防の行方、今後も追っていきたいと思います。

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GIZMODO JAPAN, Science Translational Medicine]Image via Getty Images

多田亜矢子

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