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「正しく生きるな、賢く生きよ」。世界中で愛読されている名作から学ぶ人生訓

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情報が氾濫している現代社会。ビジネスでもプライベートでも、何を軸に生きていくべきか、時々迷うことがあります。

しかし、人生の良き手引書は、意外にも400年前から淘汰されずに存在しています。その知恵を活用しない手はないでしょう。

『バルタザール・グラシアンの賢人の知恵』 の著者・バルタザール・グラシアンは、17世紀のスペインで活躍した著述家。イエズス会の修道士でもあり、その著作は世界中で翻訳され、今もなお愛読されています

かのニーチェも、「ヨーロッパはいまだかつて、これほど精妙にして複雑な人生の道徳律を生んだことはなかった」という言葉を残しているほど。欧米では、マキャベリの『君主論』に並ぶ、普及の名作として読み継がれています。

8つのテーマからなる「知恵」

章の構成も興味深いものです。

・人間関係の知恵
・駆け引きの知恵
・会話の知恵
・真実を見抜く知恵
・自分を磨く知恵
・才能を伸ばす知恵
・恵成功するための知恵
・よく生きるための知恵

たとえば「人間関係の知恵」の章には、「運のいい人を見分ける」「貸しはとっておく」といったテーマ1つにつき1ページで解説されています。

憂鬱な物事が心の中を支配している夜、テーマにあった1ページを拾って読むのも効果がありそうです。

一味違う、現代社会にも通じる人生訓

聖職者が書いた人生訓というと、何やらしごく生真面目な理想を追い求めていそうな気がしてしまいますが、本著は案外そうでもないところが魅力的。当時のスペインが持っていた不安定な政情や社会背景に対する著者のさまざまな思い。その気配がそこはかとなくにじんでいるかのような文脈です。

「真実を見抜く知恵」の章で触れられているのは「感情を大切にする」というテーマ。頭と心は、どちらも知性の根幹を成していて、どちらを否定しても幸福は半減する。理性と観念だけではなく、感情もかけがえのない人生の要素である、ということです。

理性と観念、そして感情を大切に。現代社会にも通じる教えです。

バルタザール・グラシアンの賢人の知恵

著者:バルタザール・グラシアン
翻訳:齋藤 慎子
発行:ディスカヴァー・トゥエンティワン
定価:1,000円(税別)

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