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「取り組む方が儲かる」がカギ? ダイバーシティをブームで終わらせないためには

MASHING UP/マッシングアップ

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ダイバーシティをブームで終わらせず、ベーシックなものにしていく。そのために、個人として、そして企業としてするべきこととは。

ヤフーのSR(Social Responsibility)推進統括本部の責任者、そして、LGBTをテーマとした「レインボープロジェクト」の責任者としてダイバーシティ推進に取り組む西田修一さん、ダイバーシティ先進国であるアメリカ・ブルックリン在住でライターの佐久間裕美子さんが、MASHING UP(2018年12月29日・30日開催)でヒントを探りました。

私たちも、ダイバーシティの一員。自分事として考える

日本に住む私たちが広くダイバーシティを捉えるきっかけは、他者との違いを感じたときにあると佐久間さんはいいます。

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「たとえば、他の人と比べて自分だけ趣味嗜好がちがうと思ったり、疎外感を感じたり、自分は変わっているかもしれないと不安になったり。自分はマイノリティなのでは? と感じた経験は、皆さんがダイバーシティを自分事として考えるためのひとつのきっかけになると思います

佐久間さんの場合、アジア人なのでアメリカではマイノリティですが、「自分がマイノリティである」ということは日々感じずに暮らしてこられたといいます。しかし、その反面、#MeToo運動の登場以降、 「女性である」ということに関しては、自分もマイノリティだと実感するようになってきたとか。

「ニューヨークでは、男性より女性の数の方が多いので、物理的には女性がマジョリティです。しかしアメリカでは、これまで白人の男性がリードして社会や政治のルールを作ってきました。

マジョリティなのに、女性はルールを作ってきていないから、マイノリティ。このことから、自分もマイノリティでダイバーシティの一員なのだと私自身あらためて感じました」

会社が「個」を尊重するためにできることは?

単一民族意識がまだ抜けきれない日本。真の意味でダイバーシティを必然化するために、企業としてはどうしたらよいのでしょうか。

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ヤフーでダイバーシティ推進に携わる西田さんは、Yahoo! JAPAN IDの取得時に選択する性別項目の多様化を実現。以前は「男性」と「女性」しかなかった性別の選択項目に、2018年9月末から「その他」「回答しない」が追加されています。セッション会場内でも、「そういえば」と頷く人が多く見られました。

「SNSでは実際にポジティブな意見も見られました。また、既存のユーザーが性別項目を選択し直すケースも少なからずあります。あらためて、性別の選択を迫られることにストレスを感じる方がいらっしゃることを実感しました。本当は、性別項目自体を削除することが理想なのかもしれませんが、まずは一歩踏み出そうと、今回の変更を行いました

企業を動かすには「ダイバーシティが経済的にプラスである」と示すこと

ダイバーシティの変遷は、CSR(Corporate Social Responsibility=企業の社会的責任)のそれと似ている、と西田さん。

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「1990年代のCSRは、企業にとって“やらなきゃいけないこと”でした。それが今では、環境汚染が少ない車が売れたりするなど、企業が本業で社会貢献をしながら利益を得ることが実現できるようになりました。 ダイバーシティも、同じ変遷を辿るのだと思います。いずれは経済に影響を与えるものになっていく。経済的なプラスを示せるようになれば、企業は積極的に動き出します

企業は、利益を生み出さない活動を継続することは基本的にできません。きれいごとを言うより、“ダイバーシティは取り組むほど儲かる”という仕掛けが生まれれば、企業は積極的にダイバーシティを推進します。そうなれば、マイノリティを保護するという考え方から、個を尊重することがユーザーにとっても企業にとっても価値に繋がるという共創の考え方へ移り変わるでしょう。

ダイバーシティの保護フェーズから共創フェーズへの移行。これが、ダイバーシティ推進を継続させるポイントです」。西田さんの言葉が、シンプルかつとてもしっくりきました。

西田修一さん(ヤフー株式会社)
2004年、ヤフーに入社。2006年から「Yahoo! JAPAN」トップページの責任者を務める。2013年に検索部門へ異動し、東日本大震災の復興支援キャンペーン「Search for 3.11 検索は応援になる。」や検索で一年を振り返るイベント「検索大賞」を立ち上げる。2015年4月に検索事業本部長及びユニットマネージャーに就任。2017年4月より、執行役員コーポレートグループ SR推進統括本部長。

佐久間裕美子さん(sakumag.com ライター)
1996年に渡米し、1998年からニューヨーク在住。出版社、通信社などを経て2003年に独立。著書に「My Little New York Times」(NUMABOOKS)、「ピンヒールははかない」(幻冬舎)、「ヒップな生活革命」(朝日出版社)、翻訳書に「世界を動かすプレゼン力」(NHK出版)、「テロリストの息子」(朝日出版社) 。慶應大学卒業。イェール大学修士号を取得。

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MASHING UP

「ダイバーシティ」を一時的なブームで終わらせないために
2018年11月29日 @TRUNK(HOTEL)

Yahoo! JAPAN コーポレートブログ

撮影/間部百合

「男性、女性、その他、回答しない」。多数派や少数派に関係なくみんなが過ごしやすい社会とは?

いまや、毎日の会話やメディアで聞かない日は少ないほどの「ダイバーシティ」という言葉。近い将来、ダイバーシティ推進がさらに浸透していくのであれば、私た...

https://www.cafeglobe.com/2018/11/mu2_yahoo.html

力武亜矢

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