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「男の子」「女の子」を定義するのは何? ティーンが感じている性別ルールの実情

The New York Times

いまの女の子たちは、なんでもできると言われて育ってきました。科学、数学、スポーツやリーダーシップなどで、昔の世代にはなかったチャンスをものにしているのが目撃されています。

しかし、学問やスポーツよりもルックスのほうが大事だという別のメッセージも受け取っているのです。

世論調査で等身大のティーンの姿が見えてきた

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2018年9月11日、オレゴン州ハッピーバレーのハッピーバレー中学校の8年生、13歳のハイリー・フェレマ。新しい調査では、女子生徒は外見で判断されること以外は、パワーが持てていると答えた。男子生徒は、たくましく運動ができて我慢強なければならないといまだに感じている。「わたしにとっては知的で自信があることが大事。社会は、女性が美しいことだけを重要視していると思います」と述べる。(Amanda Lucier/The New York Times)

男の子のほうは、男女平等についての対話から取り残されているようです。女子の選択肢は広がっているのに、男子のほうはたくましくてスポーツができ、忍耐強いといった伝統的な基準にいまだに閉じ込められています。

これらの事実は、10歳から19歳までの男女1,000人を対象にした世論調査と、その他の調査から判明したことなのです。この年齢はあまり調査されないのですが、大人になりつつあるこの世代の性別への態度が見えてきました。

リーダーシップを重要視する女子が増えている

この調査は、リサーチ会社のペリーアンデム社によって行なわれました。大部分の女子が、性差別はまだ問題だけれども、いろいろな面でパワーを感じていると答えました。リーダーになることは人生の重要な目的だと答えた女子は男子よりもすこし多く、これは性別に対する期待が大きく変化している証拠だと言えるでしょう。

13歳のイザベル・レクソプロさんは、オレゴン州ハッピーバレーのハッピーバレー中学校の8年生で、この記事のためにインタビューされたひとりです。ディベート部の部長で、学生自治委員会のメンバーで、将来は科学者になりたいそうです。「リーダーシップ、大賛成。うちの学校では男女とも平等にチャンスがあります。(どのチャンスをものにするかは)ひとりひとりの才能によります

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2018年9月11日、オレゴン州ハッピーバレーのハッピーバレー中学校の8年生、13歳のイザベル・レクソプロ。新しい調査では、女子生徒は外見で判断されること以外は、パワーが持てていると答えた。男子生徒は、たくましく運動ができて我慢強なければならないといまだに感じている。「学校では男女とも同じ機会があります。どんな機会を得るかはひとりひとりの才能によります」と話している。(Amanda Lucier/The New York Times)

目標や夢について男女生徒に尋ねると同じような答えが返ってきます。4分の3がキャリアでの成功が重要だと答え、男女ともに約3分の1は結婚することや子どもを持つことは大事なゴールだと言っています。

男子と同じように女子も理系の科目が好きだと答えていて、委員会に立候補しようと考えたこともあるそうです。だいたい男子と同じように公平に扱ってもらっていると女子は答えています。

でも、一番大事なのは外見?

でも、身体に関していえば、女子は男女平等だとは感じていません。調査では、14歳から19歳の女子の4分の3が自分は性的な対象として判断されている、または女子として安全ではないと感じていると答えました。肉体的な魅力が女性の最も重要な特性だと社会は見なしているとも回答しています。この点は、ほかの調査で大人の女性も同感であることがわかっています。また、自分の気持ちよりも他人の気持ちを優先するようにというプレッシャーがあると答えたのは、男子より女子のほうが多いのです。

10〜13歳の女子の4分の1を含む女子の約半数は、男子が性的な発言や冗談を言っているのを毎日聞いているそうです。ティーン(13歳〜19歳)の3分の1は、家族や親戚の男性からそんな発言を聞いたことがあると答えています。

アフリカ系とラテン系の青少年は、男女平等に対して進歩的な態度を示す傾向がありますが、同時に友人から性的な発言を聞くことも多く、美しくまたはたくましくあるべきだというプレッシャーを感じています。

学校ではがんばっている女子生徒だけど

ポートランド東の郊外にあるハッピーバレーは中流コミュニティで、ハッピーバレー中学の(調査に参加しなかった)8年生たちは、学校では男女の機会は平等にあると言っています。学生自治委員会には女子生徒のほうが多く、フットボールチームにも数人の女子が参加しています。

女子中学生の意見は、自分の中でもっとも大事なのは知性と自信ということで一致しています。ですが、社会がもっとも価値をおくのはルックスであるとも口を揃えて言います。オンライン上では魅力的に見せるべきプレッシャーがあること、ソーシャルメディアで被害者になる可能性についても述べています。

男子生徒は女子生徒を性的な対象にしかみていない

13歳のサリー・アヤックさんは、将来は弁護士になりたいという体操選手で数学が得意。「自分に自信があるかぎりがんばれます。他人がどう思おうと関係ありません」と話しています。

サリーさんは、男子の視点はかならずしも同じではないと言います。「体つきが良い女子を、男子は追いかけます。誰が一番多く女子をゲットできるかという、ゲームみたいなんです」

この調査では、14歳から19歳の女子の81パーセントが、男子からセクシーな写真かヌード写真を求められた友人を、最低でもひとりは知っていると答えました。「男子ってそんなことばかり言っています。でもわたしはお断り。そんな人間じゃありません」とサリーさん。

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2018年9月11日、オレゴン州ハッピーバレーのハッピーバレー中学校の8年生、13歳のサリー・アヤック。新しい調査では、女子生徒は外見で判断されること以外は、パワーが持てていると答えた。男子生徒は、たくましく運動ができて我慢強なければならないといまだに感じている。「自信があるかぎりがんばれます。他人の意見は関係ありません」とサリーは語っている。(Amanda Lucier/The New York Times)

恋愛では男女格差があるみたい

ニューヨーク市立大学の心理学教授、デボラ・トルマン氏は、青少年のセクシャリティの研究をしている。「自信を持って勉強もスポーツもがんばれ、でも同時に性的対象としても魅力的であるべきだ、これが女の子たちが直面する矛盾なんです」

イザベルさんは、学校においても人生においても、恋愛は男女平等の例外だと言っています。ケータイメールやSNSで誘ってきた男の子を最近振ったことがありました。

「その子はものすごく怒って、わたしの悪口や中傷を言ったんです。女子は振られても、相手にしてもらえなかったからってそんなに激怒しないのに。男の子たちは特権があると思っているんです」

男子も「たくましく」「スポーツ万能」のプレッシャーがある

子どもの権利と女子の平等を支援するプラン・インターナショナルUSAから委託されたこの新調査によって、アメリカでは伝統的な男子像がまだ根強いことがわかりました。これは、シカゴ大学のNORC AmeriSpeakパネルへの成人の参加者の子どもやティーン・エイジャー(13〜19歳)を対象にした世論調査です。

男子は、社会がもっとも価値をおく男性の特性として心身のたくましさを挙げました。彼らの4分の3は、身体的に強くあるべきだというプレッシャーを感じていて、大多数の男子はスポーツをするべきだというプレッシャーもあると答えました。

男子たるもの、感情も表に出さない

男子が怒りを感じたとき、まわりからどうふるまうように期待されるかという質問に対して、一番多かった答えは攻撃的であるか、でなければ我慢してなにも言わないということでした。悲しいときや恐ろしいときには、その感情を隠してタフであるべきだというプレッシャーがあるとも答えています。女子のほうは、泣いたり叫んだりという行動や気持ちを人に話すことによって自分を表現できると回答しました。

男子に「女性は性対象」と教えているのは大人男性かも

男子の半数は、家族や親戚の男性から性的な冗談や女性に対する発言を聞いたことがあると言っています。男子は、タフな態度をとって性差別について同意するそぶりを見せなければならないと感じているそうです。82パーセントは、「女みたいにふるまうな」と男子を批判する他人の発言を聞いたことがあると答えています。

このような状況が、男子よりも価値が低く、(性的な)対象にしか見られていないと女子が感じる原因になっているとリサーチャーは述べています。男子のほうはプレッシャーのせいで、低い自尊心、また暴力や不慮の出来事の犠牲者になる可能性へもつながっています。

青少年の性別に対する考え方を研究しているイリノイ大学シカゴ校の社会学教授、バーバラ・リスマン氏は、「傷つくのは女子生徒だけではありません」と述べています。「男子は、とくに感情的になったり、バレーボールやバレエのように女性的に思われることをしているかなど、男らしくふるまっているかどうかおたがいを監視しています。男らしさからは少しもはずれることができないと感じているのです」

大人のセクハラ問題が青少年に与えた影響

セクシャルハラスメント問題に片をつけようというこのところの社会の動きは、ティーンの態度にも影響を与えているようです。

この調査では青少年の4分の3がMeTooについて聞いたことがあると答えました。女子の大部分と男子の3分の1が、もしハラスメントを受けたり襲われたりしたときには、MeTooムーブメントのおかげで誰かに話すことができると感じています

13歳のハイリー・フェレマさんは「もしハラスメントがあったとしたら、対処できる能力はあります。そんなことぜったい黙ってはいません」

©2018 New York Times News Service[Many Ways to Be a Girl, but One Way to Be a Boy: The New Gender Rules/執筆:Claire Cain Miller](翻訳:ぬえよしこ)

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