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あなたたちには世界を変える力がある/G(irls)20 CEOヘザー・バーナビーさん[後編]

MASHING UP/マッシングアップ

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さまざまなプロジェクトを通して、若い女性リーダーたちを育てているカナダの団体、G(irls)20

前編にひきつづき、来日したCEOのヘザー・バーナビーさんに、団体の軸となるプロジェクトや今後の展望について伺いました。

リーダーシップを実地で学ぶプロジェクト

G(irls)20にはサミットの他に、もうひとつ柱となる活動があります。それはカナダに住む18〜25歳の若い女性たちが、1年間継続して非営利団体の運営に参加するGirls on Boardsというもの。受け入れ先には環境保護、メンタルヘルスケア、貧困対策などに取り組む多数の団体があります。

参加者は、これらの団体の理事会に議決権を持つメンバーとして迎え入れられます。そして組織の上層部でどのように決断が下されるのかを肌で感じ、俯瞰的なものの見方を身に付けていきます。

———若くして意思決定の現場に参加できることは貴重な体験になると思いますが、社会人経験が浅い時期だけに、難しい部分もあるかと思います。本人と受け入れ先、どちらにとっても実りあるプログラムにするためにどのような仕組みを設けているのでしょうか?

バーナビーさん:まずは書類選考と面接で、参加者を厳選します。選ばれるのは、すでに自分のコミュニティでリーダーシップを発揮している優秀な女性ばかりです。

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選ばれたメンバーは、ガバナンスリスクマネジメント財務などの知識を学ぶコースを履修します。また、ジェンダー・バイアスについてのワークショップにも参加してもらいます。

さらに、彼女たちには一対一で指導してくれるコーチがつきます。理事としての活動経験がある女性たちにお願いしているのですが、「自分が若い頃にこんなプログラムがあったなら」という思いで、積極的に関わってくださいます。

4か月の準備期間の終わりに、フォーラムを開催します。ここには、その年度に加え、前年度の参加者、コーチ、受け入れ先の理事が集まります。新しい参加者たちはここで経験者の体験談を聞くことができるのです。

———受け入れ先の反応はいかがですか?

バーナビーさん:新風を吹き込んでくれると好評です。参加者は活動に若者を巻き込むための仕組みづくりや、ソーシャルメディア活用など、短期間で目に見える成果を出しています。

プログラム立ち上げ直後は、受け入れ先を探すのに苦労しましたが、今は順調に規模を拡大しています。

女性が可能性を存分に伸ばせる環境を作りたい

———バーナビーさんはいくつかの人道支援団体でお仕事をされた後、2017年にG(irls)20のCEOに就任しました。社会貢献の分野でキャリアを築くなかで、どんな目標を掲げてきたのですか?

バーナビーさん:今まで世界各地で食料問題教育問題貧困対策ヘルスケアに関する活動をしてきました。そのなかでいつも思い知らされるのが、女の子や女性が自分の可能性を伸ばす環境が与えられていないということです。どんな仕事をするにせよ、女性たちの力になりたいと思ってきました。

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———組織のトップになったことで変わったことはありますか?

バーナビーさん:CEOになってプレッシャーは増えましたが、充実していますね。孤独を感じた時は、若い女性たちの人生を変えるきっかけを作っているんだ、と自分を奮い立たせています。

社会の刷り込みに負けない

———能力はあるのに自信がなくてリーダーになるのに抵抗を感じる女性は多いです。

バーナビーさん:幼い頃から「女の子だから」と重要な役割を与えられなかったり、意見を聞いてもらえなかったりした経験が積み重なった結果だと思います。

社会による刷り込みを克服するため、私たちはワークショップなどを通して若い女性たちに「あなたたちの意見は大事だよ、世界を変える力があるんだよ」と伝えています。

役割分担を固定化しないほうがうまくいく

———「家事や子育ては女性の仕事」という社会認識も問題ですよね。

バーナビーさん:仕事も家事も完璧にこなせという圧力は本当に理不尽です。

子育てに関しては行政のサポートが不可欠です。カナダのある地域では保育所を増やした結果、女性の社会進出が進み、投資した以上の経済効果が得られました。

また、男性も主体的に家事や子育てに関われば家庭の中で存在感が薄くならず、長い目で見るとうまくいくはずです。男性には「もっとがんばれ」と言いたいです! 女性も、パートナーを選ぶときはそうした視点を持った方がいいですね。

———女性リーダーは世界にどんな貢献ができると思いますか?

バーナビーさん:女性は仕事の能力が高いだけでなく、周りの声にしっかりと耳を傾けます。人を疎外しないインクルーシブな発想は、今まさに必要とされていると思います。

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ヘザー・バーナビーさん Heather Barnabe(G(irls)20 CEO)
カナダ・バンクーバー出身。バンクーバーオリンピックの組織委員会でスポンサー企業との戦略的パートナーシップの構築に尽力。児童労働問題に取り組むRight To Play、女子教育を通して貧困撲滅を目指すCARE Canadaなどに在籍後、2017年にG(irls)20のCEOに就任。

取材・撮影/野澤朋代

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野澤朋代

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