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職場から冷蔵庫の中身をチェック! スマートホームの進化がすごい

The New York Times

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2019年1月11日撮影、コネチカット州ノーウォークの自宅にて、iPhoneを使って台所のスマートデバイスの設定を調節しているクリス・ペトロックさん、フォレスターリサーチによると、2018年の調査ではアメリカの成人の59パーセントがスマートホームデバイスを使うことに関心があると答えている。(Monica Jorge/The New York Times)

47歳のクリス・ペトロックさんは、2018年3月、コネチカット州ノーウォークに寝室が3部屋ある3階建ての家を買ったとき、それをスマートホームにしようと決めました。照明や冷蔵庫、サーモスタット、テレビ、セキュリティカメラなどあらゆるものがボイスコマンドかスマホで管理できるようにです。

家族や友人のなかには懐疑的な人もいたそうです。「ちょっとビビっている友人もたくさんいたみたいですが」と、ペトロックさん。しかし、彼はそれにもひるまず、サムソンのスマート家電一式をはじめ、いろいろなガジェットを購入。技術者が必要だったのはセキュリティアラームシステムの取り付けただけでした。

ペトロックさんは、昼間外から遠隔で家のようすがチェックできるのが気に入っているそうです。「犬のようすをチェックしていますよ、何してるのかなって」。また、サムソンのスマート冷蔵庫のタッチスクリーンと音声アシスタントBixbyを使って音楽を流したり、ウーバーを呼んだり、レシピを探したり、おまけに家の呼び鈴を鳴らしているのは誰かなのかもチェックできるんです。

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日付不明、資料画像。カッピクセル・アート・ボックスは拡張現実を使ってiPadからの写真をスキャンし、カンバスにそのイメージを重ねる、アーティスト用のスマートデバイス。フォレスターリサーチによると、2018年の調査ではアメリカの成人の59パーセントがスマートホームデバイスを使うことに関心があると答えている。 (Handout via The New York Times)

スマートホームにしたのは、家の価値を高めるため

しかし、ペトロックさんがスマートホームを目指した理由はそれが単に「かっこいいから」ではありませんでした。すべては、家の価値を高めるためだったのです。

「これは将来ぜったい来ると思う。スマートホームに住みたい家族はたくさんいるから。家を売る時にはバッチリだよ!」と話しています。

半数以上のアメリカ人がスマートホームデバイスに興味あり

実際、フォレスターリサーチによると、2018年の調査ではアメリカの59パーセントの成人がスマートホームデバイスを使うことに興味があると回答しているそうです。

多くの人にとっては、Amazon Echo(アマゾンエコー)やGoogle Home(グーグルホーム)などのスマートスピーカーの人気が IoT家電へ足を踏み入れるきっかけでした。スマートスピーカーのボイスアシスタントが質問に答えたり、音楽を流したり、テイクアウトを注文したり、ニュースを読んだり、ウーバーを手配したり、そしてほかのスマートデバイスとの接続を管理できるようにもなりました。

スマートホーム数が急増するという予想だけど

2018年時点でアメリカのスマートスピーカー所有は2600万世帯。フォレスターリサーチによると、2022年までにその数は6600万世帯を超えるだろうと予想されています。冷蔵庫、掃除機、スプリンクラー、ドアのロックなどのほかのスマートデバイスの数も、2018年の1220万世帯から、2022年には現在の2倍を超える2670万世帯になると言われています。これはアメリカの世帯数の約2割になります。

多くの人にとって、利便性と速さがポイントなのです。「消費者は利便性を望んでいるのではなく、それがあるのが当たり前、そう要求しているのです」と話すのは、IBMセキュリティのプロハッキングチーム、X-Force Redのグローバル主任を務めるチャールズ・ヘンダーソンさんです。

でも、まだ箱に入ったままのスマートスピーカーもたくさんある

しかし、スマートホームが普及するまでにはおそらく長い時間がかかり、また紆余曲折があることでしょう。スマートデバイスの数や種類は日に日に増えていますが、実際に人々が購入して設置するまでには時間がかかっているのです。

フォレスターリサーチの主任アナリスト、フランク・ジレット氏は、「現状は混沌としていて、玉石混淆ですね」と述べています。

スマートデバイスを購入し、取り付け、接続するのは面倒だし、費用も時間もかかります。実際、フォレスターリサーチによると、購入されたスマートスピーカーの3分の1はまだ箱に入ったままなのだそうです。

「がまん強く、説明書にある多くの手順を行うのがいやではない人でないとね」とジレット氏。

玉石混淆のスマートデバイス界

グーグルやアマゾン、アップルというだれもが知る会社がスマートスピーカー業界を牽引し、サムソンのような大ブランドがスマート家電業界をにぎわせているのは驚くべきことではありません。しかし、それ以外のスマートデバイス界はバラバラと言えます。

ジレット氏は、「情熱的なスタートアップや中規模の会社から多くのイノベーションが生まれています」と述べています。

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日付不明、資料画像。カッピクセル・アート・ボックスは拡張現実を使ってiPadからの写真をスキャンし、カンバスにそのイメージを重ねる、アーティスト用のスマートデバイス。フォレスターリサーチによると、2018年の調査ではアメリカの成人の59パーセントがスマートホームデバイスを使うことに関心があると答えている。 (Handout via The New York Times)

サムソンの冷蔵庫がスマートすぎる

スマート家電の分野でリーダー格なのが、サムソンです。

サムソンのFamily Hub(ファミリーハブ)スマート冷蔵庫を使えば、たとえば職場からスマホを使って冷蔵庫の中身を見ることができ、InstaCart(インスタカート)やAmazon Prime Now(アマゾンプライムナウ)のようなショッピングアプリで夕食の食材の注文もでき、自宅に戻るまえに食材を届けてもらうことも可能です。また、スマート冷蔵庫は賞味期限が切れかかっている食材について注意報を送ってくれ、Meal Planner(ミールプランナー)を通じてその食材を使った料理のレシピを教えてもくれるんです。

冷蔵庫には大きなタッチスクリーン、スピーカー、そしてBixby(ビックスビー)ボイスアシスタントがついています。Bixbyは、買い物リストを作ったり、写真をポストしたり、音楽を流したりできます。また、照明やサーモスタットなど家にあるほかのスマートデバイスを冷蔵庫からコントロールすることもできるんです。

自宅に、ロボットマッサージ器はいかが

消費者向けスマートデバイスの需要は、スマート家電、照明、スピーカー、サーモスタットのレベルを超越しています。テック大企業やスタートアップは、革新的なモノのインターネットとAI搭載のデバイスをすさまじいペースで市場に送り込んでいます。競争が激化する市場で一歩先をゆくには、風変わりで目立てば目立つほどよいのです。

そんな新興企業の中に、ロボティックアーム2本による自宅で使えるボディマッサージ器を提供する、MassageRobotics(マッサージロボティックス)社があります。設立者のクリスチャン・マッキン氏は、2013年、カリフォルニア州でのバギー自動車事故で背中と首にケガを負い、手術を受け、何か月も理学療法やマッサージセラピーを受けました。そして、このアイディアにたどりついたのです。

マッキン氏いわく、「『自宅でマッサージしてくれるロボットをデザインしたいな』と思ったんです」

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日付不明、マッサージロボティック社のロボットの資料画像。フォレスターリサーチによると、2018年の調査ではアメリカの成人の59パーセントがスマートホームデバイスを使うことに関心があると答えている。 (Handout via The New York Times)

そこで、エンジニアリングの会社を所有していたマッキン氏は、コボットと呼ばれている協働ロボットを2体、ユニバーサル・ロボッツ社から購入しました。理学療法士を呼んで、マッサージテーブルの両側に1本ずつついているロボティックの腕でマッサージできるように、協働ロボットに25種類のマッサージをプログラムしました。協働ロボットはAIで作動し、軽いタッチからディープティッシュマッサージまで、マッサージを受ける人のニーズやケガによって、速度、圧力、マッサージの箇所などをボイスコマンドで変えることができるのです。

ジミー チュウの靴が、病気を感知する

ジミー チュウのデザイナーシューズのファンの方、スタイリッシュなだけではなく、着用者の歩き方を測るだけで、パーキンソン病、多発性硬化症やアルツハイマー病などの慢性病を感知するスマートデザイナーシューズはいかがですか。ジミー チュウは、ZhorTech(ゾーテック)社と協力してボイジャーブーツを作りました。これには、Digitsole(デジソール)が入っていて、歩調、速度、衝撃力、回内運動など、着用者が歩行するときのさまざまな測定基準が測れるのです。

「足には脳と直接つながっている神経末端が7000以上もあるんです」と話すのは、ゾーテックとデジソールの設立者でCEOのカリム・ウムニア氏です。彼は、歩行分析と神経疾病との間には直接的な関係があることが医学的研究で判明していると述べています。「(この製品では)病気がどのぐらい重度かも感知することが可能」であり、また時間の経過による進行度を追跡することもできるそうです。ボイジャーブーツは3タイプあり、値段は1795ドル(約20万円)から1895ドル(約21万円)です。

スマートシャツにスマートエアバッグにスマート補聴器

次なるは、洗濯できるQUSウエラブルスマートスポーツシャツがあります。シャツの糸に織り込まれたセンサーとシャツの後ろにスナップで留められたデバイスを通じて、呼吸数や心拍数、心拍変動などの身体的なデータが集められます。また、ワークアウト中のデータを集めて、前回のワークアウトのデータとの比較もできるんです。

Hip’Safe(ヒップセイフ)という、高齢者向けウエラブルエアバッグのベルトは、約744ドル(約8万2000円)。B’Safe(ビーセイフ)は、サイクリスト向けのエアバックのベスト。着用者が倒れかかるとモーションセンサーが感知して自動的にエアバッグが膨らむようになっています。約700ドル(約7万7000円)です。

Widex(ワイデックス)はスマート補聴器。AIが搭載されていて、その人の好きな音楽をリアルタイムで学習し調節してくれるというものです。近いうちに、乾電池不要の補聴器も発売される予定です。

猫のトイレもスマート化しちゃえ

猫を飼っている人には、iKuddle(アイカドル)があります。この299ドル(約3万3000円)の猫用スマートトイレは、猫が箱にはいると感知して、空気の消臭をして、フンを小さなバッグに入れて捨てやすくしてくれるんです。これらの機能はすべてアプリで追跡することができます。

運転にはフロントガラスに映るホログラムを利用

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日付不明、アイライツ社のアイドライブのデモンストレーションの資料画像。運転者は、フロントガラスに映ったホログラムで、GPSの道順や音楽のプレイリストや着信電話などを見ることができる。フォレスターリサーチによると、2018年の調査ではアメリカの成人の59パーセントがスマートホームデバイスを使うことに関心があると答えている。(Handout via The New York Times)

車での移動には、EyeLights(アイライツ)社のEyedrive(アイドライブ)というスマートデバイスがあります。車のフロントガラスにホログラムが映され、運転者はGPSの道順や音楽のプレイリスト、電話の着信も見ることができます。車のダッシュボードにタブレットのようなデバイスを置いてスマホのGPSと音楽アプリと接続すれば、道順や曲名がフロントガラスに映し出されるようになっているのです。画面は後部席の人でも見えるぐらいの大きさ。ボイスまたは動作のコマンドで作動するので、運転者は道路から目を離さなくてもいいのです。

アイライツ社の共同設立者でCEOでもあるロマン・デュフロ氏は、運転中のスマホチェックのほうがずっと危険だと言い、運転者がホログラムで気が散るのではという意見を一蹴します。「スマホでの注意散漫が衝突事故の52パーセントを占めているんですよ」と述べています。アイライツ社は、2月にアイドライブを299ドル(約3万3000円)で発売する予定です(現在行なわれているインディゴーゴーのクラウドファウンディングでは、199ドルで予約注文することが可能です)。

魔法のハイテクハウスはまだまだ先のことかも

このように、おもしろくてクールで、風変わりなスマートデバイスのチョイスは無限で、選択肢は日々どんどん増えています。そうなると、まったく同じスマートホームはふたつとあり得ないでしょう。結局は個人の好みによるものですから。

ジレット氏が述べていました。「最先端のテク搭載の、『宇宙家族ジェットソン』に出てくるような家がぽんっと魔法のように登場するということは、いまのところないですね」

© 2019 New York Times News Service[原文:The Race to Create the Coolest Smart Home Devices Is Hotter Than Ever/執筆:Janet Morrissey](翻訳:ぬえよしこ)

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